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BTF's story

M「中学の時に双子の友達がいてねー、そっくりなんだけど鏡みたいに逆なんだー」
昭「へぇ、おもしろいねぇ」
A「不思議な双子だったね」
M「二人の高校の友だちも面白くてね、なんかCoruja…えーっとフクロウ?」
A「ミミズクじゃないの?」
M「そうそう、ミミズクに似てる子とヤンキーなんだー」
蛍「…ミミズク?」
A「なんか頭の羽みたいに髪の毛跳ねてるの」
蛍「…?」
昭「ヤンキー?大丈夫なのかそれ…」
M「元なんだって、でもなんかいい人そうだったよ」
A「でも隈がすごかったけど寝てるのかなぁ…」
昭「…隈?」
蛍「あのさ」
M「?」
蛍「そのミミズクに似てる子って身長どのくらい?あと他に特徴とか」
昭「ついでに隈の子もお願い」
M「身長?えーっと…そんなに高くなかったよ あ、あと目が黒くておっきかった」
A「もう一人は私より低いけど結構高かった、あと髪色がちょっと薄かったかな?」
蛍,昭「「…」」
蛍,昭「「それってもしかして」」

蛍,昭「昴ねーさん?」「ナギ?」
M,A「e?」


黒双子のお友達、略してBTF(Black Twin's Friend)の強い幻覚
不思議な縁のまたこれ変わった子達
ついでに軽くキャラ設定
※一部男が出ますが基本女子校に通う世界線です

マリア(双子の中学時代の友人)
南の米の大陸出身の太陽娘。褐色肌。愛称はマリー。
とにかく明るく、人を愛し、人を(あまり)疑わない。
生まれつき目が光に弱く、外ではサングラス必須。でもサングラス集めが趣味。カポエイラも趣味。
最近気になることはアメリアの前髪は自分で切ってるのかということ。

アメリア(双子の中学時代の友人)
かつての日の沈まぬ大帝国、のお隣の島国出身。愛称はエイミー、メル。
控えめ、奥手、ド真面目、それゆえ優しさに溢れてる。
目が鋭いことをかなり気にしてて普段は黒縁メガネをかけているけど少しフレーム細いのにしてみようかなと考えてたり考えてなかったり。
最近気になることは昭のメッシュの色のチョイス。

蛍(木菟森さんの親戚、同い年)
木菟森さんの同い年の親戚、ねーさんと呼んで慕っている。
普段は少しつっつけどんだけど頼まれたら断れないぐらいには優しい。
本当は結構なオタクだけど隠してる。でも話したい。
木菟森さんガチ勢、下手なこと言うと〆られる。
最近気になることはマリアの謎の日本知識。

昭(牛鬼さんの小中時代の友人)
牛鬼さんの小中時代の友人、本人は親友以上に思ってる。
文武両道容姿イケメン、だけどどこか変な所がある典型的な天才型変人。
メッシュ入れてたりイヤーカフ付けてるけど別に不良ではない、色々試したいお年頃。
最近気になることは蛍の猫っ毛の触り心地。


・縁の事実に小説は勝てない

M:マリア、A:アメリア、蛍:ほたるちゃん、昭:あきらさん
M,A「スバルネーサン?」「ナギ?」
蛍「あー…」ゴソゴソ
昭「えーっと…」ゴソゴソ
蛍「この方」
昭「この子」
M,A「「…」」
M,A「「あー!」」
M,A「ツクモリ!」「ウシキ!」
蛍「あぁ…そっちで覚えてたのね…」
昭「なに?もしかして会ったことあるの?」
A「この間さっき言った双子に会ってね、その時に二人にも会ったよ」
M「事実は小説より奇なり~」
蛍(珍しく当ってる…)
昭「本当にね、まさかナギの友達の友達が友達になるとは…」
A「ねー、すごい偶然」
M「双子さまさま~」
蛍「出会うのは双子達関係ないでしょ…」
昭「そうとも言い切れないんじゃないか?私達がそれぞれ彼女たちと出会ったことによって世界線が収束してこの結果が生まれたのかもしれない、その中心核として双子ちゃんがウンヌンカンヌン」
蛍「シュタインズゲートの選択じゃないんだから」
M「シュタインz 蛍「何でも無い黙って」
A「前前前世?」
蛍「それも違う」
昭「あなたと過ごしーたひーびを~」
蛍「それは運命というかタイムリープ!あーもう!ボケ倒すのやめて!」
M「ごめんって~」
A「ごめんね」
蛍「もう」
昭「蛍はちゃんとツッコんでくれるからついな」
蛍「私を何だと思ってんのよ…」
M「あ、知ってる!えーっと何だっけ…ツンドラ?」
蛍「は?」
A「…ツンデレ?」
M「ツンデレ!」
蛍「雪の中に犬神家してやろうか」
M「キャーこわーい」
蛍「そもそもツンデレなんてどこで学んでくるのよ…」
M「男の子達が話してた」
オタクズ「ビクッ」
蛍「…まぁなんでもいいけど」
昭「…エイミー何でわかったの?」
A「なんか…なんとなく…」
M「まぁとりあえずさ」
A,蛍,昭「「「?」」」
M「不思議な関係だけど、改めてヨロシクね~」
A「ん、よろしくね」
蛍「好きにして」
昭「あぁ、よろしく」


・いい顔して心停止させようとするな

M:マリア、A:アメリア、蛍:ほたるちゃん、昭:あきらさん
M「ねーねーメルー」ムニムニ
A「なーにーマリー」
M「前言ってた”ダガシヤ”行ってみよーよー」
A「んー…いーよー」
M「やったー」
蛍「…」

蛍(あーーーーーーええ顔してそんな距離で仲良くせんでくんないかなーーーーーーーー)
蛍(悔しいけど永遠に見れる)
蛍(くそう、170超えの欧米美少女の百合とかチートよチート)
蛍(ウムム…)
昭「…どうしたんだ?」
蛍「…」
昭「ん?」
蛍「…別に」
蛍(あーーーーーーええ顔してるーーーーーーーーーキレソウ)
蛍(何なのよ、人絶対堕とすウーマンじゃん)
蛍(この三人どうなってんのよ?なんで集結してるの?乙女ゲーだってそうないわよ?)
蛍「ねぇ」
昭「はい」
蛍「昭なんでそんな顔良いの?」
昭「…ん!?」
蛍「違う、昭って女子にモテるタイプでしょ」
昭「んー…?まぁ…バレンタインとか…そうだな…」
蛍「はー全く、罪な女ね」
昭「断れないんだよなぁ…」
蛍「あんたらしいけど」
昭「どーも、でもこれでも自然体を出すようにはなったんだぞ?」
蛍「猫でも被ってたの?」
昭「まぁ、そんなところ」
蛍「ふーん」
昭「蛍こそまだ隠してる部分あるんじゃないか?」
蛍「え」
昭「そういえば蛍の好きなものとか知らないな」
蛍「…特に無いわよ」
昭「…言いづらいか?」
蛍「…」
昭「いやすまない、言いたくなったらで構わない」
蛍「…もう少しあんたの事知ったらね」
昭「3時間みっちり解説コースもご用意できますよ、お嬢様」
蛍「悪ノリは好きなようね」
昭「ふふ」
蛍「まったく」
M「なんか楽しそうだけどどしたのー?」ニュッ
蛍,昭「ヒョッ」「うお」
A「何話してたの?」
昭「私の顔が良いって話」
蛍「してない」
M「アキラはイケメンだもんねー」
A「女の子にイケメンって言うの?」
昭「女だってかっこよくなりたい時もあるさ」
M「わかるー、燕尾服っていうの着てみたい」
蛍「!?」
M「それでメルとダンスするの」
A「え?私ダンスなんて出来ないけど…」
昭「社交ダンスか、すごい光景になりそうだな」
蛍「…」

蛍(はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー)

蛍(心停止させるつもりか)


・あったかい懺悔室

M:マリア、A:アメリア、蛍:ほたるちゃん、昭:あきらさん
「マリアちゃぁぁぁぁぁん!」
M「どーしたのー?」
「体重がまた増えたぁぁぁぁ!」
M「増えちゃったのー?よしよ~し」ギュッ
「うぅ…あったかい…」
M「どんぐらい増えちゃったの?」
「2kg…」
M「2kgかぁ…」
「ダイエットして体重落とさなきゃなぁ…」
M「本当に?」
「え?」
M「体重を落としたいんじゃなくてキレイになりたいんじゃないのかな」
「…そう、キレイになりたい」
M「キレイな人ってね、元気に溢れてるの
生きるパワーに溢れてる!
そして生きるパワーって熱いの!
熱くなるには動くの!
いっぱい動くにはしっかり食べる!
そんな感じでキレイな流れができてる人がねマリアはキレイだなって思うの」
「…うん」
M「どうかな?」
「…マリアちゃんのこのぼでーもそんな流れで出来てるの?」
M「それはどうかな~?」
「くそう!持つものの余裕かこれが!」
M「んふふ~」
「私もやってやるからなー!ありがとねー!」
M「がんばってね~」

蛍「何あれ?」
A「なんか最近マリーにああやってハグされながら相談すると解決するって噂になってるみたい」
昭「いわば懺悔室だな、マリアだし」
A「好評みたいだよ?」
昭「エイミーも相談したのか?」
A「特に無いからいいかなぁ」
昭「じゃあ蛍は?」
蛍「しないわよ」
昭「ハグだけでもしてもらったらどうかな」
蛍「私の身長だと窒息死しそうだから断る」
M「ただいま~、何の話?」
A「マリーの懺悔室の話」
M「私シスターじゃないよ?」
A「よく相談乗ってるから似たようなもんだよ」
M「そう?そういえば最近よくされるかな?」
昭「好評らしいじゃないか」
M「とんでもねぇでごぜーやす」
蛍「なにそれ」
M「ところで皆もどう?何かある?」
A「私はいいかなぁ」
M「メルはだめー」ギュー
A「ナ”ン”デー」グエー
M「うそうそ、ちょっとハグしたくなっただけ」
A「もー」
M「ホタルどう?」
蛍「彼岸に渡りたくない」
M「えーじゃあハグだけでもー」ギュー
蛍「」ガッガッ
M「イ”ッア”ッ」
蛍「弁慶についてでも調べなさい」
M「コレガ…ベンケーノナミダブクロ…」
蛍「脛は泣かない」
A(弁慶の泣き所は知ってるんだ…違うけど)
M「アキラ…」
昭「んー…そうだなぁ…」
M「アリソウ…」
昭「じゃあちょっとだけ懺悔しようかな」
M「はーい、じゃあどうぞ」
昭「これは…胸に顔をうずめたほうがいいのかな…」
M「皆そうするよ?」
昭「そ、そうか…じゃあ失礼して…」ポフッ
M「よしよ~し」
昭「アッ!スゴイ!エッ!?ナキソウ!ママー!ウーウーウー!」
A「えぇ…アキラが壊れちゃったよぉ…」
蛍(ガリレオフィガロ~)
昭「すごいなぁ…これがバブみかぁ…」
M「叫ばれるとちょっとくすぐったい…」
昭「ゴメン」
M「じゃあどうぞ」
昭「そうだな…マリー達が会った牛鬼っているだろ?私はナギって呼んでるんだが、結構前から友達だったんだ」
M「だったの?」
昭「いや…私は今でも親友と思ってる…」
M「親友なんだ」
昭「うん…ただ…高校に上がる前に少しあって…」
M「うん」
昭「その…喧嘩というか…ナギの方が色々あって、イライラしてたんだと思うんだが…殴られてな…」
M「大丈夫だったの?」
昭「別に殴られたのは大した事じゃないんだ、ただ…ナギは暴力なんか振るうやつじゃなかったから…悲しかったんだ、知らない人みたいに感じて」
M「うん」
昭「ナギは内気でとっつきづらいけど、本当は真面目で律儀なやつなんだ」
M「アキラはウシキの事いっぱい知ってるんだね」
昭「何だかんだで付き合い長かったからな…」
M「ずっと一緒だったんだね」
昭「最初は少し喋るくらいだったけどいつの間にか一緒にいるようになったな」
M「じゃあウシキもアキラの事いっぱい知ってるのかな」
昭「え?そうだな…基本私から喋ることが多かったからいらない事まで喋ったかもな」
M「じゃあアキラが悲しかった事も今も心配してるのも知ってるのかな」
昭「…」
M「アキラが今も親友って思ってることも知ってるかもね」
昭「っ…」
M「いつかまた会えたらさ、いらない事まで喋ろうよ」
昭「…うん」
M「きっと今でも”親友”だよ」
昭「…グス」
M「アキラ?」
昭「…ははっ、これはいい懺悔室だな」
M「やったね~」
蛍「ほら、ティッシュ」
昭「あぁ、ありがとう」
A「マリーじゃないけど、ウシキもきっと大事に思ってるよ」
昭「ん、そうだね」
M「メルもずっといようねーチュッチュー」
A「マリーは近すぎ」
M「ヘァ」
蛍「ところでさぁ」
M「え?」
蛍「さっき皆顔うずめるって言ってたけど」
M「言ったね」
蛍「…相談に来るやつって、女子?」
M「今んとこそうだねー男の子でもいいんだけどねー」
A,昭,蛍「それはやめ」た方が…」とこうか…」なさい」
M「エー?」


・人生全てが興味津々

M:マリア、A:アメリア、蛍:ほたるちゃん、昭:あきらさん
バチッ
蛍「いッッ!?」
蛍「あーもう!ほんと冬はこれが嫌!」
M「大丈夫?」スリスリ
蛍「あんた静電気とか来ないわけ?」
M「軽くパチっとは来るけどそんなに痛くないかな」スリスリ
蛍「はぁーいいわね…っていうか手スリスリすんな」パシッ
M「だって痛そうだったし…」
蛍「もう痛いのは慣れたわよ」
M「またバチって来たらさすってあげるね」
蛍「いらない」
M「エー?」
昭「…」
A(ワカル…静電気、嫌だけどもはや慣れちゃうんだよね…)
昭「!」
昭「なぁ」
A「え?」
昭「エイミーって静電気来るタイプか?」
A「ホタルと似たような感じ」
昭「ふ~~~~~~~ん?」
A「え、何」
昭「…いや流石に可愛そうだな、下敷き持ってるか?」
A「…あるけど」
昭「ちょっと持ってきて、あと上着」
A「えぇ…?」
昭「マリー!」
M「なにー?」
昭「サングラスちょっと貸してくれ!」
M「サングラス?」

昭「…でーそうそう暗くなるように、OK」
A「…何するの?」
昭「まぁまぁ、エイミーはちょっと目つぶっといたほうがいいぞ」ガシガシ
A「?」
昭「あー懐かしいな、昔やったなぁ…こんなもんかな」
昭「さて上手くいくかな~」ソー
バチッ
昭「おー!眩し!」
A「…もしかして暗いところで静電気見たかっただけ?」
昭「そうそう、なかなか見る機会無いからなーいやぁ明るいなぁ」
A「…」
昭「エイミーも見るか?」
A「いやー…いいかな…」
昭「そうか?」
M「マリアミターイ」
昭「よーし特別に昭さんの頭でこすっていいぞー!」
M「ヤッター!」ガショガショガショ
昭「あぁ、どんどんストレッチp…じゃなくてエレクトロパワーが溜まっていくぅ」
M「こんなもんかなー、ピッピカチュウ!」
バチッ
M「眩しー!」
昭「目つぶってても感じるなぁ」
蛍「あんた達馬鹿なの?」
昭「知的好奇心と言ってくれ」
蛍「あんたたまにガキっぽいわよね…」
昭「でもガキっぽい事ってたまにしたくなるもんだろ?」
蛍「無いわよ」
昭「無いかー、あっはっは!」
M「ホタルもやる?」
蛍「ぜっっっっったいやだ!!!!!!!!」
A(確かにアキラたまに子供っぽいけど、子供っぽく笑えるのはいいなぁってちょっと思う)
A(なんか昔の弟見てるみたい)

昭「よーしじゃあ次は消しゴムにシャー芯2本刺してこれをコンセントに…」
蛍「」ガッ
昭「ゲゥ」
蛍「それは本当にやめなさい」
昭「ジョウダンダカラ…シヌ…」
M「流石にマリアでもそれはダメなのはわかる」
A「うん…」


・あっちにも そっちにも

M:マリア、A:アメリア、蛍:ほたるちゃん、昭:あきらさん
蛍「…」
A「ホタルどうしたの?」
蛍「…え?いやなんでも」
A「そう?」
蛍「…」
A「?」

M「ホータ…ル?」
蛍「…」
M「ねー」
蛍「…あ、何?」
M「どこ見てるの?」
蛍「考え事よ」
M「?」

昭「おい蛍出来たぞ阿修…羅?」
蛍「…」
昭「なぁ蛍」
蛍「…え、なnうわ何それ」
昭「木彫りの阿修羅」
蛍「うわぁ…精巧…」
昭「何か虫でもいたか?」
蛍「この時期にはいないでしょ」
昭「それも…そうだな」

M「なんかホタルたまにどっか見てるよね?」
A「私も見た、変な所見てた」
昭「たま~に見てるよな、何だろうな」
A「…何だっけ、ヒブンショウ?ってやつかな」
昭「でもあれって視点動かすと一緒に動くから一点を見るって事は無さそうだけど」
A「うーん」
昭「あれじゃないか、フェレンゲルシュターデン現象」
A「何それ?」
昭「猫が時々変な所見る事あるだろ?それじゃないか、猫蔵だし」
A「そうなの?」
昭「…アメリア、詐欺とか引っ掛からないようにな」
A「え…え?」
M「ねぇ…」
昭「どうした」
M「…もしかして本当に何か見えてたりする?」
A「…」
昭「…」
M「…」
昭「いやそんなわけないだろ、そもそもそういう存在信じてないんじゃないか?」
A「もしくは…naturalに見えるタイプとか」
昭「いやいやいや」
M「…アキラもしかしてそういうの信じてないの?」
昭「だって根拠が乏しいからなぁ…まだ宇宙人の方が」
M「…」
昭「スイマセン」
A「でも意外、アキラそういうの好きかと思ってた」
昭「何となく肌に合わない」
M「…」
昭「スイマセン」
M「…聞く?」
A「いやー…見えてても言わないんじゃないかなぁ…」
昭「言わないだろうなぁ」
M「…メルなら話してくれないかな」
A「えぇー…?」
昭「この中ならエイミーだよなぁ」
A「えー…」
M「タイミングあればでいいから」
A「…うん」

蛍「…」
A(見てる…)
A「ねぇ…」
蛍「…何?」
A「…」
A(いや何て聞けばいいの!?)
A(いきなり幽霊とか見えるのって聞けるわけないし…)
蛍「ちょっとアメリア」
A(うーん、まずは幽霊を信じるかどうかから探る?)
A(でも信じないって言われたらそこで終わっちゃうし)
蛍「…」ギュイッ
A「イファイ!?」
蛍「話を聞きなさい」
A「ハイ…」
蛍「で、何よ」
A「…ホタル幽霊見えるの?」
A(ピョアーーーーーーーーーーーー)
蛍「…」
A( )
蛍「…多分見える」
A「…え?」
蛍「他言無用を守れるなら、もう少し話すけど」
A「ハイ、守ります」
蛍「即答ね…まぁいいわ、たまにそれっぽいのが見えるのよ」
A「ヒョエ」
蛍「と言っても人そのものって言うよりは人魂に近いのかしら、空間が微妙に歪んでるのよ」
A「…それ幽霊なの?」
蛍「だから多分とかそれっぽいとか言ってるじゃない、私だってあれの正体なんて知らないわよ」
A「はぁ…」
蛍「はい終わり、もう一回言うけど他言無用よ」
A「ハイ」
蛍「信じていいのかしら…まぁマリアとか昭じゃないだけまだ…」
A「…」

A「カンガエゴトシテルンダッテ」
M「えー?本当」
A「ホントウ、ウソツカナイ」
昭(口止めされたか…まぁいいか)

蛍(アメリアだからとつい言っちゃったけど…まぁいいか、フェイクは入れたし)
蛍(本当は…生きてる人間と間違えるぐらいはっきりした人型なのよね)
蛍(ただ…)
幽霊「おぉまじで壁すり抜けれる、オモシロー!」
蛍(…死んでも楽しそうね、人ってのは)


・心の柔い所

M:マリア、A:アメリア、蛍:ほたるちゃん、昭:あきらさん
蛍「…」
蛍(そういえば…あれの更新今日だっけ…)
蛍(うーん…今すぐにでも読みたいけど流石に学校で読むのはリスクが高い…)
蛍(特に…)

M「アキラってピアス付けてるの?」
昭「ん?興味あるか?」
M「チョットコワイケド」

蛍(あの二人は面倒になる気がする、けど)
蛍(まぁ…大丈夫か、さっと軽く読んじゃお)
蛍(…そういえばそんな状況だったわね)
蛍(あ〜〜〜〜そうじゃない!そこはそう言ってほしいんじゃないのよ!)
A「…」
蛍(いけえええ!!言え!!押せ!!)
A「…?」
蛍(はぁ…てえてえ…このCPやっぱいい…)
A「…!」
蛍「はよう単行本欲しいなあ゛あ゛え゛ぎぇ?!」ビクゥ
A「ヒッ?!」ビクゥ
蛍「…ちょっとこっち来んか早う!!」ガッ
A「イヤッチガッ」

ガンッ
蛍「見たんか」
A「アババ」ガタガタ
蛍「はっきりせんか」
A「み…ました…」
蛍「…はぁぁぁぁぁぁぁぁ」
A「ヒィッ」
蛍「終わった、あー終わった、さらば高校生活」
A「え…」
蛍「まぁ…アメリアなだけマシかしら…」
A「…」
蛍「因みにどこから見とったんじゃ」
A「え…お、女の子達が話しててそれで…」
蛍「キスシーンまで見たと」
A「…///」
蛍「そこ見られてっと言い訳出来んなぁ…」
A「…ねぇ」
蛍「もういっそオープンで行こうかなぁ」
A「ねぇ!」
蛍「っぅえ!?」
A「ホタルって恋愛物好きなの?」
蛍「え?んー…まぁ…NLも百合も薔薇も基本何でも?」
A「N…ゆ…えっ」
蛍「…ごめん、男女も同性も」
A「そっか」
蛍「…キモいならそう言っていいわよ」
A「やっちが」
蛍「ついでに聞きなさい。昔クラスの人にオタクだってからかわれてね、大喧嘩したわ。怪我させるくらい。そしたらそこまで怒ることないだろうって。心の拠り所を笑われて"そこまで"ですって、笑っちゃうわ」
A「…」
蛍「だからひた隠しにしてた、ただ今回はちょっと気を抜きすぎてたわ。
…こういう余計な自分語りするのもオタクの悪いところね」
A「ねぇ…」
蛍「馬鹿にしない限りは好きにしていいわ、人に言おうと離れようと」
A「ねぇってば!」
蛍「い゛っ!?」
A「違うの、ずっと前からホタルは何か近いものを感じてたの、だからずっと話してみたかった」
蛍「え…」
A「だからそういう物語とか好きなのを知れて嬉しいの、私もその…そういうラブコメ?とか好きだから」
蛍「物語というか…」
A「自分でもたまに考えるからホタルと話せば何かアイデア浮かんだりするかなって、それでそれで…」
ッペン
A「イギッ」
蛍「ちょっと落ち着きなさい」
A「ハイ」
蛍「あんた雫みたいな趣味してるわね」
A「…コンクリートロード?」
蛍「わかるんかい」
A「ジブリ、スキ」
蛍「…っ、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
A「?」
蛍「…その創作って、どっかに出したいとか思ったこと無い?」
A「え〜その〜まぁ〜自信はないけど?読んでほしく無くはなかったりあったり…」
蛍「…挿絵入れたり漫画にしたりするのは?」
A「いいなぁ、絵描けないからそういうの憧れる」
蛍「…いつかはわからないけど、一緒に作品にしない?」
A「え?それって」
蛍「この国には即売会ってのがあるのよ、そこで売り出す」
A「売り出す!?」
蛍「まぁその、私も絵で何か出してみたいとは思ってたのよ。ただ私はストーリー作るのが苦手だから…だからオタクって知ってしまったからには逃さないわよ、ちゃんと絵は描くから」
A「ほあ」
蛍「いや私も別に絵上手いわけではないけど…」
A「…じゃあちゃんと話し合ってストーリー決めなきゃね」
蛍「…ふん」
A「どんなのにしようかなぁ」
蛍「…ちょうどいい題材がすぐ近くにいるけど」
A「え?」
蛍「何でもない」
蛍(…)


蛍(オタバレした上に即売会出店を持ちかけるってうち何しとんのや!?)
蛍(あぁ…今日は頭がイカれとる…なしてこげんこつに…)


A「ところでさ…」
蛍「何よ」
A「…さっきから口調違うときあるけど」
蛍「あ」
A「標準語?じゃないよね」
蛍「それは忘れろ、ええか」
A「        ハイ」


・第一次宗教戦争

M:マリア、A:アメリア、蛍:ほたるちゃん、昭:あきらさん
※女子校世界線
A(Hello everyone. I'm Amelia.)
A(文化祭が近づいてきたので出し物の話し合いをクラスで行っています)
A(とりあえずカフェ的なものにしようと方向性は決まりました)
A(でも日本のカフェにはメイドカフェや執事カフェ、果てには忍者カフェなるものもあるらしいです)
A(そんな感じでいわゆるコスプレカフェ?をうちのクラスもやる事になったのですけど)

「メイド喫茶!メイド喫茶でマリアにメイド服着せる選択肢しかねえだろ!」ギャー
「執事喫茶に決まってんでしょ!昭さんの執事服を見ないとか人生終わってんでしょ!」ギャー

A(どうして友人二人を巡って争いが起こってるんでしょう)
M「これ間に入ったほうがいいかなぁ」
昭「やめとけやめとけ、どーせ聞かねえよ」イライラ
M「アキラ機嫌悪い?」
昭「神輿に乗るのは嫌いだよ」
M「ミコシ」
A「(あーやって担ぎ上げられるのが嫌ってことじゃない?)」
M「(んあー)」
蛍(すごいわね…本当にこういうのあるんだ…)

「南国褐色少女の『お帰りなさいませー!』の破壊力やばいに決まってんだろ売上一位余裕でいけるわ!」ギャー
「それ言ったらイケメン美女の『お帰りなさいませ』は全人類のガンの特効薬でしょうがぁ!」ギャー

蛍「…」ソワソワ
A「ガンの特効薬なの?」
蛍「え?いや…今は効かないでしょ…」
A「え!?そのうち効くの!?」
蛍「効かないわよ!」
昭「終わったら呼んでくれ」E:イヤホン
M「ワカッター」

「はぁ…はぁ…このままじゃ埒が明かねぇな…」
「ふぅ…そうね…」
「これはもうあれだな…」
「聞くしかないようね…」
「マリア!」「昭さん!」

M「ハーイ」
昭「…」
M「アキラ」トントン
昭「あん?終わった?」
M「んにゃ」
昭「なん?」

「マリアはメイド服着たいだろ!?」
「昭さんは執事服が似合うと思うの!」

M「だそうです」
昭「…ふーん」
A「不穏な空気…」
蛍「…」
M「アキラどっちがいい?」
昭「…そうだなぁ、マリーはどっちがいい?」
M「じゃあせーので言おうよ」
昭「いいぞぉ」
M,昭「「せーの」」
M,昭「執事」「メイド」

「「…は?」」

M「アキラのメイド服可愛いと思う!」
昭「マリーの執事服もギャップがあってカッコ良さそうだな」
蛍(何となくだろうなぁとは思った)
A「二人共そっちなの?」
M「可愛いのもいいけどカッコいいのも着たーい」
昭「昭さんは天の邪鬼ってのもあるけど気分的にメイド」

「まさか真逆とは…」
「完全に想定外だった…」
「…しょうがない、今回は本人たちの意思を尊重するということで」
「…そうね、それで手を打ちましょう」

M「わーい、ひっつじっのしっつじ!」
蛍(そんなような作品あったような)
昭「まあメイド服着れるからには張り切っちゃうか」
A(そんなわけでメイド&執事カフェになりました)
A(基本は半々ずつだけど出来るだけスタッフ生徒の希望で着たい方を着るって形になりました)
A(まぁ私は裏方なので着ませんが) M<エー
A(文化祭当日は予想以上の反響で歓声が止みませんでした)

蛍「待ちなさいメイド服と言ってもおおまかに分けてロンスカのいわゆるオールドスタイルとミニスカの現代スタイルがあるけどどっちにするのよ私はどちらもそれぞれの良さがあると思うけどつまり給仕という面を重要視するのかエンターテイメントの面を重要視するかでスタイルも変えないと違和感が残って良くないんじゃないかしら正統派なメイド喫茶を謳っておきながら現代スタイルだと過激派多分キレるだからそこらへん気を付けないと火傷するのはこっちだしウンヌンカンヌン」

A(ホタルが何やらデザインの子と話してたけどよくわかりませんでした)


・Cheers!

M:マリア、A:アメリア、蛍:ほたるちゃん、昭:あきらさん
少し先のお話
M「じゃーあ」
M「saúde!」
A「Sláinte!」蛍「乾杯」昭「うぇー」
A「アキラごめんね、久しぶりにこっち戻ってきて早々引っ越し手伝ってもらって」
昭「いーよ暇だったし、それに」
M「それに?」
昭「会いたかったよ(超絶ハイパーつよいバイノーラルイケボ)」
M「きゃー!」
A「oh」
蛍「持ってるのが烏龍茶じゃなけりゃもうちょっとキマってたわね」
昭「しょうがないだろ親父も酒弱いんだから、多分遺伝的に危ない」
蛍「せめてジンジャーエール…」
昭「あぁそういえば買ってきてたな」
A「ふぃ」
M「あれもう飲んだの?」
A「ビール…染み入る…」
M「私も飲むぞー」
蛍「ところであんた住むとこ決まってるの?」
昭「ん?決まってるぞ、ナギと住むことになったんだ」
A「ナギって昔の友達の?」
昭「そうそう、思ったよりすぐ承諾してくれて助かった」
M「んふーふーふふー」
昭「どしたどしたマリすけー」
M「仲直りできてほんとに良かったね(超絶ウルトラ慈しみの極みボイス)」
昭「ん…んー…そう…だな」
蛍「顔赤いわよ」
昭「おい誰だ黒ビールとすり替えたやつは」
A「あーギネス1本ぐらい買っておけば良かった…」
M「メルそれ何本目?」
A「あえ?」
蛍(嘘でしょ)


昭(さて下戸諸君、君達が酒の席が嫌いな理由は色々あるんだろう)
昭(強要、自慢話、うるさい)
昭(私はまぁ楽しいのは好きだから酒の席が嫌いってわけではないが)
昭(さすがにこの状況は飲み込むのに時間がかかる)

A「…ぷひー」
M「えへへへぁはへへへ🤍」
蛍「んー…あー…」

昭(無限に酒を飲み続ける友人、脱ぎかけながらべったべたに甘える友人、空きダンボールに頭を突っ込む友人)
昭(いやダンボールに頭突っ込むの面白すぎるなずるいな)
昭「エイミーそんなに飲んで大丈夫なのか?」
A「えー?ah…I’m…えへ、feeling buzzed」
昭「ば、え?」
A「ちょっとー酔ってきたかもー?」
蛍「馬鹿言うんじゃないわよ…そん…缶山…」
昭「馬鹿言うなはどっちかと言うと私のセリフだダンボール被っといて」
蛍「なにゆーとんのや電気切れかかっとんのやろ…」
昭「…あ、ツっこめばいいのか?」
蛍「誰が吉本新喜劇じゃ」
昭「言ってない」
M「ねーねーメルメルちゅっちゅー」
A「んんんんんんんん…」
M「メルの肌きもちー」スリスリ
A「…マリーさぁ」
M「へぁ」
A「昔からさぁ…べったべったさぁ…」
M「はへ」
A「もうちょっと我慢してさぁ!explosionの方がbetter happy!!I think!!!」
昭(怒るのそういう方向性でいいんだ…というかそういう混ざり方するのか、言語)
M「んー…?メルはそういう趣味なの?」
A「趣味とかじゃなくてさぁ、あのーさー、私がね?私が、もたないの。わかる?それにさぁ、マリーはさぁ、同性だってドキドキするようなね、ちょ、とりあえず服着なさい冷えるから M「ハイ」はい、で、なんだっけ、そう、マリー身長高いしおっきくて締まってておっきくて、女の子なら一度はなてみたいね?bodyしてるのよそうだよね昭 昭「は、まぁ、そうじゃないか?」だそうだよマリーさぁマリー、しかもマリー割と目元かっこいいからさぁクール系に見えるかもしれないけど元気で活発でゴクゴクぷへぇそのギャップが男女問わず魅力的に見えるからさぁ適度に勘弁してください」
M「んー、とりあえずさぁ」
A「ゴクゴク」
M「キスしていい?」
A「これ飲んだらね」
昭(いいんだ)
M「んあ〜🤍」
蛍「あー」
昭「蛍大丈夫か顔赤いぞ」
蛍「どっちやねん」
昭「は?」
蛍「…zzz」
昭(ダンボール被って寝るの最高に面白いなぁ…写真撮ったらあとで殺されそうだけど)
A「あー」ガキョッ
昭「おいなんだそれ」
A「あーいりーっしゅーうぃーすーきー」
昭「ウイスキー!?待て!それはさすがに飲み過ぎだろ!?」
A「まだ全然酔ってないですよアキラさん」
昭「さっきちょっと酔ったって言ってただろなんで戻ってんだ」
A「なんでぃぁ私が酔ってるってのか私の酒が飲めねえってのかぁ」
昭「これ多分テレビか何かで見たんだろうなぁ…」
A「飲めねえってのかぁ!」トクトク
昭「あぁ…ジンジャーエール注いでくれる…人の良さが漏れ出て…いや酔っ払って間違えただけか?」
A「…ふひぃ」
昭「せめて水飲んでくれぇ…昭さん心配だよぉ…」
M「ねーまーだー?」
A「これ飲んだらね」
昭「マリーがへべれけな上にエイミー実はこれ適当に受け流すために言ってるな」
M「んー…あきらー…」ドサッ
昭「うおっ」
M「…zzz」
昭「あぁ寝たのか…マリーも結構飲んだからな…」
A「…」
昭「あれ?」
A「…zzz」
昭「寝たか…」

昭(私…ツッコミタイプじゃないはずなんだけどなぁ…)
昭(少し片付けよう…危ないし…)

翌日
M「なにも!」
A「オボエテ…」
蛍「無いわね…」
昭「思い出さなくていいと思うぞ」
A「いや…なんかうっすらと…」
昭「そんな事より水飲もう」
A「え?うん…」
蛍「アタマイタイ…」


・コソコソ

女A,B,C:クラスメイト女子3人、M:マリア
※女子校世界線
女A「はぁ〜昭さん今日も麗しゅう」
女B「いいわよね昭さん」
女C「時折見せる笑顔が意外と子供っぽくてso cute」
女A「それ」
女B「あと謙遜の姿勢が美しい」
女A「わかる」
女C「でもメッシュとかピアスとか静かな反逆心がワイルド」
女A「理深」
女A,B,C「「「はぁ〜」」」
女A,B,C「「「殿堂入り〜」」」
女B「…まぁ殿堂入りしたわけだから、たまには他の子も語らない?」
女A「よろしくてよ〜!」
女C「誰についてにする?」
女B「断然、アメリアちゃんよ」
女A「オッ?(#^ω^) 断然?」
女B「おっとそこからは条約違反よ」
女A「ぐぬぬ」
女B「アメリアちゃんはやっぱりお淑やかなところよね」
女C「私達が置いていった大和撫子魂を丁寧に拾っていってる感じよね」
女A「まるで私達が大和撫子じゃないみたいな言い方ね」
女C「え?あったの?」
女A「無いわね、がはは」
女B「続き良い?」
女C「どうぞ」
女B「あとは身長、というかプロポーションがエグすぎる」
女C「170いってるんだっけ確か」
女B「175ね」
女A「情報力」
ニュッ
女B「あの身長でさー足長くてボンキュボンはチートでしょ白人やべーでしょ」
女C「日本人で勝てるの冨永愛とかそういうレベルでしょ」
女A「トップ層でようやく張り合えるのが同じ教室で教科書見てるのもはや恐怖体験呪怨でしょ」
女B「ホラー映画じゃん」
女A「やばいですわ〜!」
女B「あと何と言ってもあの切れ長の目!そして宝石のようなグリーンアイ!」
女C「あれ?でも目気にしてるんじゃなかったっけ?だからメガネかけてるとか聞いたけど」
女B「そう!全然綺麗だから気にしなくてもいいのにね」
女A「まぁでも見えようによっては睨んでるようにも見えるからわからなくはないわね」
女B「睨んで〜!」
女C「ドM」
女B「はぁはぁ」
女A「変態ですわ〜」
女C「変態が湧いたから次私ね」
女B「はい」
女C「私はねぇ、蛍ちゃんに底知れぬ可能性を感じる」
女A「その心は」
女C「ツンデレの可能性」
女B「ほう」
女C「蛍ちゃんって結構お堅いと言うか自他共に厳しい感じじゃん?」
女A「そうね、悪い人では無いんだろうけど正直とっつきづらさはある」
女C「でも見ちゃったのよ」
女B「何を?」
女C「大量のノート運んでる子の手伝いを自らしてたところを」
女B「ほう」
女C「ああいう子がふと優しさを見せるところに弱々侍」
女A「わかりみの鎌足」
女C「あともう1つ見ちゃったのよ」
女B「はい」
女C「体育の着替えで見えた腹筋を」
女A「え?そんなすごいの?」
女C「間違いなく何かしら鍛えてはいそうな体だった」
女B「へぇ、あのちっちゃい体にそんな秘密が」
女A「鍛えてる女の子も素晴らしいですわ〜」
女C「ぺろぺろしたい」
女B「へ、変態だー!」
女C「お前に言われたくは無い」
女A「あれ?これ相対的に私が1番まとも?」
女C「あと髪ももふもふしたいし目が意外と鋭くて好き」
女B「もふりたいのはわかる」
女A「でも絶対怒りそうよね」
女C「それがいい」
女A「シン・ヘンタイ」
女B「しかしこう考えるとこのクラスやばい女が3人もいるな」
女A「4人よ」
女B「あぁ…」
女C「あの子かー」
M「誰々ー?」
女A「そりゃあもちr…」
女A,B,C「「「…?」」」
M「?」ニコニコ
女A,B,C「「「うわーッ!!!!????」」」
M「わぁ」
女B「いいいいいいいい一体いつから」
M「メルがボンキュボンってとこ?」
女C「結構聞いてんねえ」
女A「しゅ、醜態を晒してしまったわ…」
M「で誰なのー?」
女B「え!?それはそのぉ…」
女C「ま、マリアちゃん…」
女B「ちょっとぉ!?」
M「えっ私?」
女A「んんんんん…まぁ…そうね」
M「えーどんな所がやばいの?」
女A,B,C「「「え」」」
M「?」ニコニコ
女A「そ、そうね…まずやっぱりそのプロポーション…」
女B「アメリアちゃんもやばいけどマリアちゃんはこう…セクシー?感がつよみ」
女C「足綺麗」
M「oh」
女A「あとは笑顔が眩しい」
女B「何というか、太陽を擬人化したらこんな感じなんだろうなぁっていう?」
女C「浄化される」
M「あー…」
女A「あとほんとにもうとにかく優しい」
女B「名前からしてもう女神」
女C「Jesus!!」
M「んん〜…」
女A「…ってところかしら」
女B「あと意外とかっこいい所もあるよね」
女C「ギャップ寒暖差でグッピーが死ぬ」
M「やーもー照れちゃう!」
女A「えーご満足いただけたかしら?」
M「いっぱい満足」
女B「ほっ…」
M「ありがとー」ギュッ
女A「ヒョアッ」
M「ぎゅー」ギュッ
女B「フッッッッッッッッ」
M「えへー」ギュッ
女C「ピィッ」
M「じゃねー」
トッテッテ

女A,B,C「「「…」」」
女A「卑怯よあれは」
女B「もう本能的に勝てんとわかる」
女C「我等劣等種じゃけえ…」
女A「…あの4人をもう殿堂入りさせましょう」
女B,C「「さんせーい」」


・お姉ちゃんズ

M:マリア、A:アメリア、蛍:ほたるちゃん、昭:あきらさん
A「ねぇホタルぅ」
蛍「なーによ」
A「最近ウィルと話すことが少なくなってどうしよう」
蛍「…まずウィルって誰よ」
A「あ、弟。ウィリアムスっていうの」
蛍(イケメンなんだろうなぁ)
A「なんか冷たいしどうしたのかなぁ…」
蛍「弟君いくつよ」
A「3つ下の中学生」
蛍「あ〜ん、じゃあほぼ間違いなくあれね」
A「どれ?」
蛍「反抗期」
A「ハンコーキ…!?」
蛍「まぁしょうがないわよ、誰しも通るものらしいし」
A「やだぁ…ウィルがフリョーになっちゃうのやだぁ…ウィルそんな悪い子じゃないもん…」
蛍「まだ悪い事してると決まったわけじゃないでしょ…反抗期っていうのは自立のための準備みたいなものよ」
A「うぅ…ずっと一緒にいたい…」
蛍「…貴女ブラコン入ってない?」
A「そっ…そんなことは…」
蛍「いや…まぁそこは別にいいわ、反抗期は普通は一時的なものでそのうち収まるから今は我慢しなさい」
A「ふぬぐぐ…」
蛍「でも大事なのは完全にほっとくんじゃなくて、貴女がいるってことをしっかり伝えるのが大事なのよ」
A「…どういうこと?」
蛍「反抗期って不安定な状態だから表向きには反発するけどその裏はどうにかして欲しいって思ってたり認めて欲しいって思ってたりするの。だから反発するからってほっといたり会話もしないんじゃなくて、朝の挨拶とかおかえりって言ってあげたりそういうのでいいからちゃんとそばにいるよってこっちから意思表示してあげるの」
A「はえー」
蛍「別に反抗期になる前も嫌われてたわけじゃないんでしょ?」
A「うーん…?」
蛍「えっ」
A「あいやそういうんじゃなくて、弟もシャイだから私から話すことが多くて、今思うとどうなのかなーって」
蛍「でも無視されたり素っ気なくされてたわけじゃないでしょ?」
A「話はちゃんと聞いてくれたよ、スキンシップは恥ずかしがってたけど」
蛍「ウ"ッ"」
A「ヒュッ」
蛍「じゃあ大丈夫よ」(てぇて過ぎて死ぬかと思った)
A「んー…でもぉ…」
蛍「しっかりしなさい!お姉ちゃんでしょ!」
A「んお!?」
蛍「…って言われた覚えがあるわね、私も」
A「…」
蛍「大丈夫よ、私が保証するわ」
A「…お姉ちゃん」
蛍「こんなでかい妹はちょっと困るわね」
A「えー」
蛍「冗談よ」
昭「途中から聞いてたが、さっきのは経験則か?」
蛍「まぁそんな感じよ、反抗期で長女だった身としてのね」
M「ホタルおねーちゃんなの?」
蛍「鬱陶しい小娘が一匹いるわ」
M「おねーちゃーん!」
蛍「だからこんなでかいのはいらないと」
M「ピィ」
蛍「というかマリアは?」
M「私?おにーちゃんもおねーちゃんも弟も妹もいるよ」
蛍「あぁ、間なのね。というか多いわね」
M「サンドウィッチマン」
昭「ちょっと何言ってるかわかんないっすね」
蛍「…貴女の絶妙な立ち回りの原因が何となくわかったわ」
M「そう?」
昭「…」
A「じゃあ皆お姉ちゃんだ」
M「おねーちゃんズ」
蛍「うーん…?そう…ね…」
昭「…」
昭(甘え倒そうかな)
A「あ、昭は?」
昭「逆にどう見える?」
M,A,蛍「「「一人っ子」」」
昭「かー!漏れ出ちゃってんなぁ!圧倒的一人っ子オーラ!かー!」
蛍「ついでにAB型でしょ」
昭「天才オーラ出ちゃってるかー!ひー!」
M「あと左利きっぽい」
昭「頑張れば両利き、fuuー!」
蛍「3アウトね」
昭「せめて役満って言ってクレーム」
A「でもその3つの条件持ってる人初めて見たかも」
蛍「うーん…確かに一人っ子もAB型も左利きもそこらにいるけど一人に纏まるのは無いわね…」
M「SSRじゃん!」
昭「違うな…URだ」ドヤッ
M「URであ〜る♪?」
昭「それあれだな、賃貸仲介とかしてるとこだな」
蛍「いやこの二人はやっぱり下の子よ」
A「そう…うーん…そうだね…」
昭「こんな感じか」
蛍→A→M→昭
A「アキラ末っ子なの?」
昭「末っ子は色々とお得と聞いた、というわけで」
昭「甘やかせー!」M「かせー!」
蛍「おう飲み物買ってこいや」
昭「横暴だー!」M「おーぼーだー!」
蛍「しばき倒すぞ」
昭「マリアねーちゃん頼んだ」
M「え!?やだよ!メルおねーちゃんー!」
A「ホタルお姉ちゃんと仲良くしなさい」
蛍(でかい上にうるさい妹ね…)
蛍(まぁ、退屈はしなさそうだけど)


A「ただいまー」
LB(弟)「…」
A「…」
LB「…何」
A「この間買った本さ、読みたかったら貸すから言ってね」
LB「…あっそ」
A「それだけ」
LB「…」
A(今はまだこれでいい…んだと思う)
A(ちゃんと見守っていこう、愛する家族のために)

蛍「妹よ、たまにはアニメ一緒に見んか」
妹「え、漫画読むからいい」
蛍「…クソガキ」
妹「なんねいきなり!?」


・これも夏の青春

M:マリア、A:アメリア、蛍:ほたるちゃん、昭:あきらさん
昭「なぁ」
M「ん?」
A「何?」
昭「日本の学校には大体七不思議ってのがあってな」
蛍(また変な話を…)
昭「それで聞いたところによると…この学校にもあるらしいんだ」
M「ほんとー?」
A「えぇ…」
昭「やっぱさぁ、気になったらノンストップじゃん、昭さん」
蛍「知らないわよ」
昭「というわけで付き合ってよお嬢さん方」
M「えー…」
A「えぇ…」
蛍「…」
昭「あれ!?マリーも!?」
M「いや…こわいのはあんまり…」
A「同じく」
蛍「…」
昭「えーなんだよー面白くないなー」
A「ごめん…」
M「ちなみにどんなのあるの?」
昭「えーっと、図書室に佇む人影とか空き教室に化け物が出るとか」
A「ヒッ」
M「う」
昭「んー…じゃあいいや、一人で調べてくるよ…」
M「いや…行く」
A「え!?」
M「だって一人じゃつまんないでしょ…?」
昭「ん〜マリーは優しいなぁ〜よしよし〜」
A「じゃあ…私も…」
昭「心強いなぁ〜」
蛍「…」
昭「…」
蛍「…行くわよ、危ない事されたら困るし」
昭「昭さん幸せもんだなぁ、じゃあ早速放課後に探索行くかー」
M,A「「お、おー」」
蛍「はぁ…」


昭「まず1つ目は図書室に佇む人影…」
M「…アレ?」
A「ひぃぃ」
蛍「いや…あれは…」
?「…あの?」
昭「君…もしかして普段から図書室来る?」
?「え?はい…本…好きなので…」
M「えーっと…」
?「?」
M「ちょっとごめんね」スッ
?「ヒエッ」
M「…髪、短くしても似合うかもね」
?「え?あ、はい…」
蛍「邪魔したわね…ほら行くわよ」
?「…?」

昭「まぁ、そんなもんだよな」
A「つまり…ロングヘアのあの子がゴーストみたいに見えたって事?」
昭「そんな感じだろうな、死角になりやすい棚の前にいるってのが余計に噂になりやすそうだし…前髪もあんな長かったらなぁ…」
M「可愛いのに」
蛍「まぁ日本の幽霊ってのは総じて髪が重いものよ」
M「ヤマトナデシコ十七ヘンゲ〜♪」
昭「じゃあ次行くか」


昭「2つ目、空き教室に現れる化け物」
蛍「…何もいないじゃない」
昭「いや、これは時間帯があるらしい…そろそろなんだが」
M「…ん?」

A「ビャッ」
昭「おぉあれか」
蛍「…影しか見えないけど」
昭「まぁこれは事前に確認して推測はしてたけど…」ガラッ
M「えっ」
昭「これだな」
蛍「ずいぶん積まれてるわね」
昭「そう、この大量の荷物やらなんやらがこの時間帯になると影が伸びてあれになるってわけだ」
M「な、なーんだ…」
蛍「ほんと、蓋を開けてみれば大した事無いわね…全く…」
昭「人の想像力はすごいな、良くも悪くも」
A「 」
M「メル…息してる…?」
A「…ウッ」
M「アキラー」
昭「うん?」
M「メル泣きそう」
昭「え!?」


昭「3つ目、異界への入り口ってことで屋上来たけど…これどうするかな…」
蛍「確かめようが無いというか、行ったらほぼ終わりじゃない」
昭「戻り方までは確認出来なかったしなぁ…というかエイミー大丈夫か」
A「nevegiveupnevegiveupnevegiveup…」
蛍「駄目じゃない、いいわよ別に無理しなくて…」
A「もう夢に出るのは確定だから続けても止めても変わらない…」
昭「さすがに罪悪感が…」
?「何だい君ら、異界へ行きたいのか」
昭「!?」
A「キョッ」
M「君は?」
?「君って…3年生だから多分君らの先輩だぞ」
蛍「失礼しました…」
?「冗談、楽にしていいよ」
M「えっとじゃあ、異界への行き方知ってます?」
?「うん、結論から言うと"行けない"」
蛍「え?」
?「だってそれ数年前に流行ったネットのネタだもん」
蛍「あー…あっ…たような」
?「そして噂の原因は多分僕、屋上に入り浸ってたら異界へ行く機会を伺っているとか勘違いされちゃった」
M「どうして屋上にいるんです?」
?「何とかと煙は高い所が好きってね」
M「何とか?」
?「…やっぱり風を感じたいからにしといて」
M「?」
昭「まぁ大体わかりました、ありがとうございました」
?「じゃね〜♪」

?「…」
?「煙になった何とかは僕だけで十分だからね」


昭「次!体育倉庫の声!」
M「さっきのあれでいいの?」
昭「気になるけどあればっかりはな」
M「それもそっか、アキラと会えなくなるのやだし」
昭「なんだ〜マリ助この〜」
M「きゃー」
蛍「いいからさっさと調べるわよ」
昭「ほい、でまぁここなんだけど」
蛍「私が聞いてくる」
昭「頼んだ霊界探偵」
蛍「誰が霊界探偵よ」

蛍(さて…この窓辺りからなら聞こえるかしら)
___
蛍(え、本当に出た…!?)
__でしょ… えー…
蛍(…ん?)
「ここなら人来ないしさ…」
「でも…やっぱ恥ずかしい…」
「静かにすれば大丈夫だって」
蛍「…」
バンッッッッッ
「ひっ!?何!?」
「と、とにかく逃げよ!」
蛍「…」

昭「なんかすごい音鳴ったけど」
蛍「祓った」
A「え」
蛍「祓った」
ガシッ
蛍「え」
A「…私の夢でも祓って」
蛍「無茶言わないで…」
A「…」ガクッ
蛍「…」
昭「やっぱり霊界探偵じゃん」
蛍「誰が探偵よどっちかというと陰陽師でしょ」
M「ドーマンセーマン…」


昭「えーっとで、次がトイレの花子さんと骨格標本なんだけど」
A「…」
昭「これはパス」
M「えー」
A「ホッ」
昭「だってこれは使い古され過ぎだろ、多分数合わせだよこれ」
蛍「確かに唐突に見知った顔感あるわね…」
昭「なのでパスパース」
M「えー私は見知らない顔だよ!」
昭「じゃあまた今度な」
M「むー」
蛍「アメリアの顔見なさい」
M「?」
A ホワァ
蛍「暖炉前の猫よこれはもう」
M「…じゃあしょうがないか」


昭「うおしこれで最後、校門前の巨人」
M「そんな大きい人学校にいたっけ?」
蛍(貴女が言うの)
昭「厳密には校門前を通るらしい、時間も日にちも一貫性が無いからこれは運に任せるしかないんだけど」
A「…あの人じゃない?」
昭,蛍,M「「「!?」」」

?「おい死神様よぉ、何で俺が買い出しなんぞに行かねばならんのだおい」
?「暇そうにしてただろ酒買ったくせに、それにリオンもゼラも仕事で出払ってるし」
?「あれは英気を養うって行為なんだよ、これだから人の心持ってねぇ奴はよぉ」
?「お前みたいな矮小な人間の気持ちはわからないな」
?「は?○すぞ」

昭「…でっか」
M「すごい私よりも大きい」
A「…ホタル?」
蛍「…」プルプル

?「…」

蛍「フグッ!?」
A「ホタル…?」
蛍「…なん…でもない」
A「え…でも汗すごいよ…?」
蛍「…平気…だから」
A「…」
昭「なぁマリー見たか、あの右腕」
M「腕?」
昭「…あれ生身の腕じゃなかった、多分筋電義手とかそういうのじゃないか」
M「きん…?」
昭「つまりは機械の義手だよ、ただ…あんな綺麗に動くのなんてあるのかな…」
M「…それよりさぁ」
昭「?」
M「…暑くないのかなぁ、あのスーツ」
昭「え?あぁ…そうだな…」


昭「うーんまぁ大体解決したなぁ」
A「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
M「よしよし」
蛍「…」
昭「んじゃまぁそろそろ帰るか、このネタ新聞部にでも売ろうかな」
蛍「…個人情報があるからやめなさい」
昭「冗談、じゃな」
M「じゃーねー、じゃあメルも帰ろ」
A「…先に校門で待ってて」
M「え?うん、わかった」

A「ホタル」
蛍「…あの帽子の方、人間じゃない」
A「えっ…」
蛍「幽霊とかそんな生優しい存在じゃない、もっと大きく、恐ろしい存在な気がする」
A「…日本はたくさん神がいるでしょ?」
蛍「そうね…」
A「…それ?」
蛍「…一番近いのはそれかもしれないわ」
A「…」
蛍「でも…ただそれだけよ、それ以上は感じられない」
A「…そっか」
蛍「それより、夜は寝れそう?」
A「あーいーあーえーうー」
蛍「マリアに寝れるまで電話してもらいなさい、じゃあまた明日」
A「またね」

ー翌日ー

昭「よっしゃ残りの数合わせ行くぞー」
M,A「「…」」
昭「…どうしたその目」
M「いやぁ…あんまり寝てなくて…」
A「so sorry…」
蛍「今日は休暇よ」
昭「なーんでい」


・世界が眠り始める準備の日々

M:マリア、A:アメリア、女A,B,C:クラスメイト女子3人
M「…」
A「…」
M「…静かになってきたね」
A「そうだね…蝉の声が全然聞こえなくなった」
M「でも代わりに別の虫の声が聞こえる」
A「鈴虫とかコオロギとかそういうのかな」
M「鈴」
A「ほらあれ、神社でお参りする時に上にぶら下がってるやつ」
M「え!?あれ!?メル何が聞こえてるの!?」
A「え!?あいや違うよ!?形が!形がって事!」
M「あーなんだ…、あんなガランゴロンした音が聞こえてるのかと思ってびっくりしちゃった」
A「違うよ…あーでも巫女さんが…神楽だっけ?あれ踊る時鈴持ってなかったっけ」
M「んー…?んー…なんとなくうっすらとぽわ〜っと…」
A(鈴カステラ食べたくなってきた…)
M「そういえば日本って昔から四季を楽しんできたんでしょ?」
A「そうみたい、お米は秋だし夏は野菜もいっぱいとれるし春は桜餅冬はクリスマス」
M「…日本のキリスト教っていつから流行ったんだっけ」
女A「日本のキリスト教はフランシスコ・ザビエルが布教したのが最初だから戦国時代でしてよ、大体500年ぐらい前かしら」
M「あ、Aちゃん」
A「…」
女A「ところでアメリアさんの食べ物ばかりじゃないかしら…冬は温泉も良くてよ」
A「///」
女A「でも確かに日本人は食べ物に季節を見出す民族でもあるわね、いわゆる旬って概念ですわね」
A「ほ、ほらー」
M「旬って例えば?」
女A「そうね…この時期だと梨とかだったかしら?あとはもう少し経てば焼き芋とかサンマとか…」
M「オイモッ♪」
女A「ところで何のお話をされていたのかしら、私も混ぜてくださいな」
M,A「「…?」」
女A「え」
M「あれ?なんの話してたんだっけ?」
A「旬…四季…鈴…あ、そうだそうだ蝉の声聞こえなくなったねーって」
女A「なかなか話題がアクロバットしてますわね…そういえば静かになりましたわね」
M「いっぱい鳴いてた頃はうるさーいってなってたけど、いざ聞こえなくなるとちょっと寂しい」
女A「それが侘び寂びってものでしてよ」
M「わさび…」
女A「わさびは違う意味で泣いてしまいますわ…わ•び•さ•び」
M「ワビサビ」
女A「べりーぐっどですわ〜」
M「えへへ」
女A「そんな感じで時間が過ぎて変化していく様に日本人は美しさを見出してきたのですのよ、桜や紅葉がわかりやすいかしら」
A「ほあー」
M「何でも知ってるね〜」
女A「ありがとう、でも私も感覚で話してるから本当に合ってるかはわかりませんのよ。話半分で聞いてくださいな」
A「harf talk?」
女A「サッカーでありそうなトークですわ〜、全部丸ごと信じないで頂戴ねってこと」
A「わかった〜」
M「…」
A「…」
女A「…」
M「風もちょっとだけ涼しいね」
A「うん」
女A「気持ちいいですわね、そういえばお二人のお国はそういう季節を感じる何かはありますの?」
M「うちはやっぱりリオのカーニバル!これが来ると夏が一番盛り上がってるな〜って感じ」
A「カーニバルっていつだっけ?」
M「2月3月ぐらい」
女A「…あぁそっか、南半球ですものね。日本とは季節が逆なのよね」
M「そーなの、だから日本はサンタはサーフボードで来ないって知ってびっくりしちゃった」
女A「真反対同士の国ですもの、色々違うんでしょうね。アメリアさんはアイルランドでしたかしら?」
A「うん、うちは…3月のセントパトリックデーとか…10月のハロウィンかなぁ」
M「ハロウィンは日本もあるでしょ?」
A「ふふふ…発祥はアイルランドなのです」
女A「そうなんですの?」
M「すごーい」
A ドヤ
女A「セントパトリックデーというのは?」
A「アイルランドにキリスト教を布教したのがセントパトリックって人で、命日にその功績を讃える日って事でセントパトリックデーっていうの」
女A「そうなんですのね〜」
M「…」
A「…」
女A「…あら?」
M「…なんか帰りたくなってきた」
A「私も…」
女A「えっそんな事言わないで下さいまし…」
M「日本は好きだし1年に1回は帰ってるけど…」
A「もう日本に来て3年ぐらい経つけど…」
M「ホームシックは慣れない…」シュン
A「慣れない…」シュン
女A「あぁ〜…どうしましょう…」
女B「何してんの」
女C「二人元気ないじゃん」
女A「あぁ!ちょうどいいところに来ましたわね!二人が突発性故郷寂しい症候群を発症してしまいましてよ!」
女B「…普通にホームシックでいいでしょ」
女C「よしよ〜し、辛い時は我慢しなくていいんだよ〜」
女A「そうですわ!何かおやつでも…」
イシヤーキイモー
女A「ベストタイミングですわ!ちょっくらひとっ走りしてきますわ〜!」ダッ
女B「あの見た目でアグレッシブだよなぁあいつ」
M「ふふっ」
A「ふへっ」
女C「お?ちょっと元気出た?」
M「Aちゃんすごいね」
A「本当に人々を思いやるお嬢様みたい」
女B「あいつ本当にお嬢様だぞ?」
M「え」
女C「元らしいけど」
A「え」
女B「なんか没落しちゃったらしいけど『人々と同じ目線で立てますわ〜!』って言って逆に張り切ってるらしい、ある意味では本物のお嬢様だな」
女C「何というか、そういうとこが好き」
女B「わかる、こっちも頑張りたくなる」
女C「ねー」
M,A「「…え!?」」


・猫と木菟、六畳談話

蛍:ほたるちゃん、昴:蛍ちゃんの親戚のつくもりさん
昴「こーんにちはー」
「あら昴ちゃんいらっしゃい」
昴「どうも、蛍います?」
「さっきコンビニ行くって言って出ちゃったね」
昴「そうですか…じゃあ部屋で待ってます」
「どうぞ〜お茶後で持ってくね」
昴「お構いなく〜」

昴(今日はどれ読もうかな…)
タッタッタッ
昴「ん」
蛍「ただいま戻りまして!」ガラッ
昴「お帰りなさいまして〜」
蛍「いや〜折角ねーさん来るんで何かおやつでもと思って」
昴「何買ってきたんです?」
蛍「バターどら焼き〜」
昴「なかなか罪深そうな」
蛍「夜中じゃなきゃ余裕ですよ」
昴「まぁたまには、ですね」
蛍「にぇへ〜」
昴「そういえば本棚は何か入荷しました?」
蛍「本棚?えーっと…この辺り?」
昴「んー?あ、これ面白そう」
蛍「あーそれ?まぁほとんどタイトル通りですけど終末世界で女子高生と喋る柴犬が旅するっていう」
昴「…柴犬が?」
蛍「柴犬が」
昴「へぇ…」
蛍「じゃあお茶持ってきますね」
昴「はーい」

昴「…」
蛍「…」
昴「…ふふ」
蛍(は〜〜〜〜〜〜〜〜〜)
昴「蛍」
蛍「は」
昴「喋るの柴犬どころじゃないですよこれ」
蛍「あぁ、まぁ、人以外は割と普通に生き残ってるみたいなので」
昴「そう…ん?そういう問題?」
蛍「さぁ…」
昴「でも動物と話せるのはいいですよねぇ」
蛍「わかるマン」
昴「蛍は猫の気持ちよくわかるじゃないですか」
蛍「それはねーさんもそうでしょう、梟とか木菟って懐くものじゃないですよ普通」
昴「でも話せるわけじゃないですし」
蛍「それはうちもです」
昴「でも何となくわかるんですよね〜」
蛍「ね〜」
昴「そういえば今日はゲンジとヘイケは?」
蛍「あれ、そういえば今日見てないですね」
昴「あら残念」
蛍「まぁ夕方には戻ってくるんじゃないですか?」
昴「帰りに会えますかね」
蛍「見つけたら首根っこ掴んで連れてきますよ!」
昴「可愛そうだからやめてあげなさい」
蛍「冗談やて〜」
昴「…そういえば普段学校でどうしてるんですか?」
蛍「え?」
昴「言葉とか…趣味とか…」
蛍「あー…んー…」
昴「…やっぱり隠してるんですか?」
蛍「…だって…あの時みたいな事は絶対嫌です」
昴「…」
蛍「辛いし面倒事は嫌やし、それに…怒るんはもう疲れるんよ」
昴「…そうですか」
蛍「ばってんねーさんもおるし、今ので十分じゃ」
昴「でも」
蛍「?」
昴「それでも、いつか話せる友達が出来る事を願ってます」
蛍「…」
昴「?」
蛍「フングヌォッッッッッッッッッッッッ」
昴「ぬぉ!?」
蛍「てぇて存在で昇天する」
昴「…オタクの方は難儀な命してますね」
蛍「オタクは命と鼓膜はストック出来るんで」
昴「なぜその二つ…」
蛍「色々あるんですよ、お茶のおかわりいります?」
昴「じゃあ貰いましょうか」
蛍「は〜い♪」
昴「…」
昴(やっぱりお姉さんはそっちですよ)

昴「そういえば絵は最近どうですか?」
蛍「うーん…ちょっとマンネリ気味?」
昴「綺麗な絵描くのに」
蛍「イラストとしてのネタが尽き気味…いっそ漫画に手を出してみようか…」
昴「漫画いいじゃないですか、こんなの描きたいとかあるんです?」
蛍「まだ無いですけど、猫のエッセイ系とか試しに描いてみようかな…」
昴「いいじゃないですか猫エッセイ」
蛍「あ、でもねーさんがもし木菟ネタあったら描いてみたいです」
昴「木菟…あるかな…」
蛍「後ででもいいですよ」
昴「じゃあ後でちょっと見繕ってみますね」
蛍「いっそ自ら取材行くかぁ?」
昴「確かに実際見ないとわからないこともありますしね」
蛍「ねーさんとデート〜」
昴「もー」


昴「じゃあお邪魔しましたー」
蛍「また来て下さいねー」
昴「また来ますよー」
昴「あ」
蛍「?」
昴「ゲンジとヘイケ帰ってきましたよ」
蛍「あ本当だ、もーほらねーさんお帰りだから挨拶して」
ニャ-  ニャー
昴「また来ますにゃー」
蛍「グボァッッッッ」
昴「…じゃあ///」
蛍「アッハイ」
昴「ゲンジとヘイケも元気でね」
ニャォン ニュォン


・Burning My Body!

M:マリア、A:アメリア、蛍:ほたるちゃん、昭:あきらさん
A「umm…」
昭「どした」
A「秋はスイーツの新作が多くて悩む…」
昭「コンビニスイーツ?」
A「うん…日本のコンビニって何屋さんなの?何でもあるけど」
昭「コンビニエンスストア屋」
A「何でも売ってるんだねぇ」
昭「ある意味では何でも屋だなぁ」
A「アキラもよく行くの?」
昭「私?んー…ガムとか?あとたまにある変なアイスは気になって買うかなぁ」
A「変なアイス?」
昭「コンポタ味とか」
A「コンポタ」
昭「コンポタ」
A「…アイス?」
昭「まぁ、そんな美味くなかったけど」
A「えぇ…」
M「メrrrrrrrrrrrrrrrr」
A「うわっ」
M「ごめん」
A「ちょっと飛んで来たけど大丈夫」
M「なーに話してたんジャイ」
昭「コンビニの遊び方」
M「コンビニで遊べるとこあるの?」
昭「あぁ…マネーゲームという遊びがな…」
A(うぅぉえぇんぇあぁん…?)
M「じゃあ帰りコンビニ…」ギュッ
A「寄ろっか」
M「…」
A「マリー?」
M「…んー?」モニモニ
A「ギャッ」
M「なんか…いつもより柔らかい…」
昭「なに、どれ」ムニムニ
A「ヒィッ」
昭「あぁ…これは…」
M「…幸せ太り?」
昭「普通それはお相手いる人がなるあれだが、まぁ違いないな」
A「 」
M「メル最近スイーツ食べてばっかりでしょ」
A「ア…ソノ…」
昭「運動するタイプじゃないしな」
A「ガッ」
M「でもメル細いからなー」
A「フゥ」
昭「しかし脂肪だけ増えるのもどうなんだい」
A「グエッ」
蛍「ちょっと何イジめてるのよ」
昭「おうおうわしらは心配してやってるんじゃいおうおう」
M「セヤゾセヤゾー」
蛍「いやいいから説明しなさいよ」
A「…私太った?」
蛍「は?」
A「…」
蛍「…え?いや…知らないわよアメリアの体重なんか…」
A「はっ、そう!まだ数字上じゃわからない!マリーとアキラの勘違いかもしれないし!」
M「エー」
昭「ぶっちゃけ数字なんて目安なだけだし…」
A「おだまり!明日結果がわかるわよ!」
蛍「何そのキャラ…」

-後日-
A「 」
蛍「で、どうだったのよ」
A「ボソボソ」
蛍「あぁ…」
昭「どうだって?」
蛍「言っていいの?」
A「 」カクッ
蛍「…3kg増えてたって」
M「ほらー」
昭「マリアチェック恐るべし」
M「毎日してるので」
蛍「そんなに気にする事かしらね…元が細いしむしろもっと食べた方がいいとは思うけど…」
A「ミンナ ナンデ ソンナ キニシテナイノ…」
M「動くから?」
蛍「動くから」
昭「遊ぶから」
蛍「…1人おかしくない?」
A「 」
蛍「…はぁしょうがないわね、ダイエット手伝うからそんな辛気臭い顔やめなさい」
昭「蛍はエイミーに甘いよなー」
M「ねー」
蛍「貴女達ももうちょっと大人しくなってくれりゃね」
昭「マグロに止まれって言ってるようなもんだ」
M「マグロー」
蛍「マグロに失礼よ」
A「…頑張る、気合い入れる、不退転!」
蛍「言っておくけどリバウンド対策も入れるからそこそこキツいわよ」
A「I can!」
蛍「よし、じゃあやる事まとめるから明日まで待ってちょうだい」
A「ハイ!」
昭「なんか面白そうだな」
M(いっぱい動いていっぱい食べればいいんじゃないかなー)

蛍「太るのは消費カロリーより摂取カロリーが上回るから、なら消費カロリーを増やせばいい。と言う事でキングオブ筋トレ、スクワット!」
A「ヒィ」
蛍「あととりあえずスイーツ減らしなさい!今どのぐらいの頻度で食べてるの?」
A「2日に1個…」
蛍「えー…じゃあ週1、急に完全に断つのは精神的にも辛いだろうから」
A「ワーイ」
蛍「あとは…」

こうしてアメリア改善計画が進んで数週間

M「最近メル頑張ってるみたい」
昭「ほう、そりゃ良かった」
M「あ、メルー」
昭「ん、…ん?」
M「メルすごーい!カッコイイー!」
蛍「いやぁよく頑張ったわね、私も手伝った甲斐があったわ」
昭「…」
M「これなら大会も余裕で1位取れるよ!」
蛍「これは掛け声考えておかなきゃね」
昭「あの」
M,蛍「「え?」」
昭「…誰?」
A「もーアキラったら私の事忘れちゃったの?」ムキィ
昭「似た友人は知ってるが」
A「その友人だよー」バキィ
昭「…何が起こった」
蛍「やっぱり向こうの血はすごいわね、その上真面目だからどんどん大きくなっちゃって」
M「触っていい?」
A「いいよー」ビキィ
M「うっひょああ!」
昭「…」

昭「うわあああああああああああ!!!!」
ガバッ
昭「…」
昭「…え?」

昭「っていう夢を見てだな」
M「はえー」
蛍「んなわけ無いでしょ」
A「えぇ…」
昭「いや割と本当に焦った…」
A「えっと…まぁ見ての通り…です?」
蛍「まぁ頑張ったのは本当ね」
A「ンヘヘ」
M「見た感じはあんまり変わらないけどね」
昭「ちょっと失礼」ツン
A「ヒェ」
昭「あ^〜スレンダーの感触〜」
M「私もー」モニッ
A「ビャッ」
M「…おん?」
昭「どした」
M「…ちょっと硬い?」
蛍「あぁ、まぁお腹気にしてたからそれ用のメニューを。でも無理させないために軽めだけど」
M「ふーん」
A「がんばった」
M「えらいぞー」
A「にへ」
昭「…」
M「数字もちゃんと減ってるの?」
A「数字はまだあんまり減ってないけどまぁ気長に頑張る」
M「がんばれー」
A「がんばるー」
昭「…」

昭(気のせいにしておこう)


・恋に恋する…

M:マリア、A:アメリア、蛍:ほたるちゃん、昭:あきらさん
「ねー〇〇って隣市の共学の人と付き合ったらしいよ」
「マジ?あそこイケメン多いって有名なとこじゃね?」
「は〜?羨ましいが?」
「だよね〜」
「あとで知り合ったきっかけ聞き出すか」
「やるべ」
M「何話してるのー?」
「…」
M「あれ?」
「マリアちゃん全男子持っていきそうだからやだ」
M「!?」
「うそうそごめん、あの子がさ〜…」

A「Japaneae KOIBANA…!」
蛍(そんな大層なもの…?)
昭「恋バナ好きなのか?」
A「え〜?いや〜まぁ〜好きというか〜」
昭「大体分かった」
A「まだ言ってない…」
蛍「その反応が全部物語ってるのよ」
A「えぇ」
昭「じゃあ折角だししようじゃないか」
蛍「は?」
昭「恋バナ♡」
ザワッ…ザワッ…
A「ひえ」
蛍「…いい加減自覚してくれない?」
昭「やだ♡」
蛍「私達にまで火の粉が飛ぶのよ」
昭「それ言われちゃしょうがねえな」
M「ねーねー○○ちゃんが彼氏出来たんだって〜」
昭「聞いてたぞー」


昭「ほんじゃあしようぜ、恋バナ」
M,A「「わー」」
蛍(わざわざカフェに来てまでやる事…?)
昭「はい、じゃあ最近浮ついた話がある人」

昭「…」
蛍「…帰っていい?」
昭「いや…あるだろ何か…ッ!花の…女子高生なんだぞ…ッ!」
M「そう言われても…」
A「女子校だしね…」
昭「んんんんんんんんんんん!」
蛍「…?」
M「でも好きな人がいるっていいな〜って思うよね」
A「すれ違う時つい髪を直したり、目で追っちゃったり、話せた日はずっとハッピーだったり…」
M「こっそりお揃いのペンにしたり、神様にお願いしたり、勇気を出してデートに誘ってみたり…」
昭「おぉ、いいぞいいぞ!そういうのも恋バナだな!」
蛍(あれ…何か…うっすらと脳裏に…)
M「アキラはこんな人が好きってのは無いの?」
昭「私?」
A「あ、気になる」
昭「私よりイケメンで可愛い人かな」
A「可愛い…?」
M「アキラよりカッコいい人なんてなかなかいないんじゃない?」
昭「そう、私は罪な女…まぁジョークだけど」
A「可愛い………?」
昭「どこに引っ掛かってんだえーこら」
蛍(…)
蛍「あ」
昭「うお」
M「どしたの」
蛍「あ、いや、ちが」
A「まさか…好きな人がいるとかいたとか…!」
M「おー!誰々ー!?」
蛍「いや違うって…」
昭「いいじゃんか教えろよー」
蛍(まずい、余計な事思い出さなきゃ良かった。というか反射で声出しちゃったしあーもー!)
蛍(しかもよりによって黒歴史が浮上してくるとかもう最悪…)

蛍(アニメの長髪クール礼儀正しい系の男に狂いに狂ってた時代があったとか言えない…!)

蛍(いや…これはもう適当に終わった恋として話を流した方がてっとり早い…?)
M「ねーねーねーねーねー」
蛍「うるさいわかったから!」
A「ふおぉ」
蛍「えーっと…何から言えば…」
昭「まずはルックスよルックス」
蛍「見た目…えー…まぁ髪が長くて身長も高めで…色白…?」
A「ロングヘア…!」
昭「蛍そういうのがタイプなのか」
蛍「んん…まぁ嫌いじゃない…」
M「どんぐらい?長さ」
蛍「…昭よりもうちょっと長いくらい」
昭「長くね?」
蛍「知らないわよ」
A「男の子のロングはロマン…」
M「そうなの?」
昭「男のロン毛は選ばれた人間しか似合わないからな」
M「へー」
昭「というか同級生…じゃないよな?」
蛍「…年上」
A「オァッッッ」
M「いいねいいね〜」
蛍(放送当時…というか今でもギリだけど年上、高3だったはずだし)
昭「じゃあ次、知り合ったきっかけといつからか」
蛍「え」
蛍(あかん!これは適当に捏造!)
蛍「その…実家いた頃の近所の人…で中学上がった頃とかそのへん…」
A「フォォォォォ…」
M「近所のおにーさんだったの?」
蛍「まぁ…そんな感じよ」
昭「お〜いいじゃんいいじゃん、なんか話したりとかしてたのか?」
蛍「いや…あまり…接点も無かったし…」
A「アコガレノキンジョノオニーサン…」
蛍「そんなんじゃないわよ…はい終わり終わり!話した事もないしこれ以上無いわよ何も!」
蛍(物理的に話せないし)
昭「話した事無いのか…もったいないなぁ…」
M「おにーさん、いいなぁ」
A「ん?という事は一目惚れ?」
蛍「え?いや一目惚れとはちが
蛍(あ、やば)
昭「あ、違うのか?という事は何かあったのか?」
M「あれじゃない?マンガでよくある曲がり角でドーン!ってやつ」
昭「それ見た事無いなぁ、リアルでもフィクションでも…というかそれ一目惚れに入らないか?」
A「話した事無いけど一目惚れじゃない…?」
昭「ふむ…待て当てよう、何かあるはずだ…」
M「なんだろう、最初はそうでも無かったけど見かけるうちに〜って感じ?」
昭「あ〜」
蛍「そ、そんな感じ…」
昭「なんだぁ」
蛍(ドキドキドキドキドキ)
A「最初はあの人かっこいいなぁぐらいだったけど見かけるたびにあの人がどういう人かって少しずつ分かってきて、そうするとどんどんあの人の事知りたくなって気付いたら〜…」
M「きゃー!」
昭「そうか…これが人の子の…恋って気持ち…」
蛍(何とか誤魔化せた…)


蛍「はぁぁぁぁぁぁぁ…」
蛍(あー…疲れた…本当に余計な事思い出さなきゃ良かった…)
蛍(自分でもあんな狂ってた時代があったとは正直信じられないけど)
蛍「…あった、原作漫画」ゴソゴソ
蛍(懐かしいなぁ…このキャラ、飄々としてて何考えてるかわかんないけど…)
蛍(時折見せる信念の強さが好きになったんだっけか)
蛍(あー…)
蛍「ああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
蛍妹「おねえじゃかぁしい!!」
蛍「コロシテクレ…」


・憧れの異国のお姉さん

M:マリア、A:アメリア、W:ウィリアムス(アメリアの弟)
少し先のお話
A「(ウィルさぁ)」()内英語
W「(何)」
A「(マリー覚えてる?昔何回か会ってると思うんだけど)」
W「(メルの友達だっけ?)」
A「(そうそう、今度久しぶりに会うんだけどウィルも行く?)」
W「(…お酒飲むの?)」
A「(その予定、マリーがいいとこ知ってるって)」
W「(じゃあ行く)」
A「(わかった、マリーに言っとくね)」
W「(ん)」
A「(マリーもきっと楽しみにしてるよ)」
W「(そんな?)」
A「(だって最後に会ったのもう何年も前でしょ?そりゃあ…

-後日-
M「でかっっっっっ!!」
A「大きくなりました」
W「ここまではなりたくなかったけど…」
M「いくつあるの?」
W「1…88cmとか」
M「でかぁ」
A「ふふん」
W「…なんでメルが喜んでるの」
M「うおー!大きくなったなー!」ギュッ
W「ちょっ!?マリーやめっ!」
A「ほほえま〜」
W「メル!!」
M「でも私もなんか嬉しいよ、昔はこんなちっちゃかったもん」
W「…昔の事はいいから!さっさと行くよ!」
M「はーい、じゃあこっち」
A「そういえば今日どこ行くの?」
M「んーパブって言えばいいのかな、そんな感じのお店」
A,W「「パブ…」」
M「え!?ダメだった!?」
A「だー…めじゃない…けど…」
W「…ギネス置いてる?」
M「ギネスって黒ビールのだっけ?」
W「そう」
M「確かあったと思うよ」
A「じゃあ行こう早く行こう」
W「ほら案内してマリー」
M「え?あ、うん」

M「じゃあ注文してくるねー」
A「私も行くよ」
M「いいよいいよ座ってて」
A「行っちゃった」
W「(何か…久しぶりだけど変わらないなぁって感じ)」
A「(そうだねー、中学高校ずっとあんな感じ)」
W「(あの距離感だけはちょっと遠慮して欲しい…)」
A「(それは…うん…)」
W「(いやメルは同性だからまぁいいじゃん、俺は…色々困るのよ…)」
A「(あぁ…うん…でもあんまり嫌がったりしないであげると友達としては嬉しい…)」
W「(別に嫌とかじゃないんだけど…困る…)」
A「(…うん…まぁ…わかる)」
W「(というか今日人いるからって飲み過ぎないようにしてよ)」
A「(え?)」
W「(メル酔うとうるさいんだから)」
A「(そんなに飲まないよー)」
W(そう言っていつもジョッキが量産されるんだよ…)
M「お待たせー少し混んでたー」
A「おかえりーありがと」
M「はいこれギネス、おっきいの二つね」
A「ウィルだって飲むじゃんね」
W「メルの奢りだから」
A「えっ」
M「料理少しかかるみたいだから先に飲んじゃおっか、じゃあ…」
A,W「「Sláinte」」M「saúde!」
A「あーおいし」
W「マリー何飲んでるの?」
M「これ?何か変わったクラフトビールあったからそれにしてみた、飲んでみる?」
W「いや、あとで頼む」
M「別にいいのにー」
A「ふいー」
W「…何でもう半分無いの?」
A「ギネスはおいしい水だから」
W「アル中みたいな事言わないでよ…」
M「相変わらずだねーメル」
A「今回はウィルもいるからね、ちょっと気分上がってる」
M「そういえばそうだね、前だったら多分来なかったでしょ?」
W「え」
A「ハンコーキ乗り越えて立派になったもんねー。お姉ちゃん嬉しいです」
M「確かにちょっと感じが柔らかくなってる気がする」
W「いや…別にそんなんじゃ…」
M「お酒飲めるから?」
W「まぁそれもあるけど…メル酔うとうるさいから心配なのと…マリーにも久々に会えるし」
A「ガフッ」
M「やだもー!カワイイ弟だなー!もー!」
W(口が滑った…)
A「…」
W「…メル?」
A「…グスッ…マリーだったら…安心して送り出せるから…」
W「は?」
A「結婚式には呼んでね…」
M「お姉ちゃん…!」
W「…二人共もう酔ってんの?」
M,A「「ぜんぜーん」」
W「あんたら…まぁいいや、料理出来たっぽいから取ってくる」
A「…マリーさぁ」
M「ん?」
A「…実際どう?うちの弟」
M「うん、かっこいいし頭も良いし…いい旦那さんになるんじゃないかな」
A「でもこう…あんまり自分から行けないじゃない?」
M「それメルが言う?」
A「ゴフッ」
W「何むせてんの」
M「メルって奥手だよね」
W「あぁ、普段大丈夫なのか心配になる」
A「いや!!昔よりは大丈夫だから!!」
M「ほんとー?」
A「…多分きっとmaybe」
W「そう言う人は出来てないよ」
A「それウィルが言う!?」
W「いや俺はメルよりはマシだよ…」
A「えぇい弟の分際でぇ!いつもウィルがシャイだから私が前に出て守ってあげてたんでしょ!それをいつの間にか私より10cm以上も大きくなっちゃっていつも電車の吊り革に頭ぶつけてるくせに!それで大きくなって心も大きくなって立派な弟になってお姉ちゃん嬉しいの!わかる!?ねぇ!?」
W「やっぱ酔ってるでしょ」
M「メルブラコンだよねー」
A「No!!」

A「んー…」
W「店のギネス全部飲む気か」
A「いやぁ、久々に飲んだから…というかウィルもでしょ…」
W「まぁそうだけど、それより金が…」
M「飲み放題にすれば良かったね、あるかわかんないけど」
〜♪
W「ん?」
M「何か演奏始まったね」
W「懐かしいな…」
A「む…久々に弾きたくなってきた」
W「でも楽器持ってないだろ」
M「ちょっと待ってて」
W「?」
ガヤガヤ
M「貸してくれるって」
W「相変わらずのコミュ力…」
A「ようし、ウィルやるよ」
W「本気か…」
A「お姉ちゃんの威厳をだね…」
W「わかったから…」
M「おー」

〜♪

W「まさか飲み代奢ってくれるとは…」
M「でもすごかったよー、Quin Siblings」
A「うぇ〜い…」
W「メルがこんなになるって相当飲んでるな…」
M「メル大丈夫?」
A「ふぅ…うん…外の空気吸ったらちょっと落ち着いた」
W「ほら手、危ないから」
A「ウィル…優しい…」
M「ウィルも何だかんだシスコンだよね」
W「違うから」
M「…ウィルってさぁ」
W「え?」
M「好きな人とかいないの?」
W「え…いや…その…」
A「お姉ちゃんに会わせなさい!」
M「…まぁいいや、でも自分から行かないと難しいかもよ〜?」
W「まぁ…それは…そう…」
M「頑張ってね、応援してるから」
W「いや、というかいるか言ってないし」
M「じゃあここでお別れ!また会おうね!」
A「じゃーねー…」
W「気を付けてね」
A「(あー楽しかった)」
W「(そうだなー)」
A「(いいお店だったし、また行きたいね)」
W「(ん)」
A「(…またマリーにも会いたい?)」
W「(んー…まぁ…)」
A「(んふふふふふふふふふ)」
W「(水ぶっかけるぞ)
A「(何も言ってませーん)」
W「(はぁ、酔っ払いが)」
A「くひひ」


・異邦の香り

M:マリア、A:アメリア、蛍:ほたるちゃん、昭:あきらさん
「ま〜りあ〜」ムギュッ
M「な〜ぁに〜」
「マリア香水つけてる?」スンスン
M「…ちょっとだけね〜」
「結構好きな感じかも、どこの使ってるん?」
M「えっとね、これ」
「ほー、ちょっと探してみる。ありがと!」
M「いーえー」
M「…」
蛍「な、何よ」
M「私ってどんな匂いする?」
蛍「え?匂い?」
A「あ」
昭「んー?これは…柑橘系か?それかフルーツっぽい感じ?」
蛍「まぁ、貴女のイメージに合ってると思うけど」
A「…」
M「変じゃない?他に変な匂いとか…」
昭「うーん?」
蛍「特別鼻が良い方じゃないけど、まぁしないかしら」
M「…はぁ」
蛍「どうしたのよ」
M「んにゃ、別に…」
A「マリー…」
M「…二人が言うなら大丈夫」
A「うん…」
昭,蛍「「?」」
M「二人は香水つけたりしないの?」
昭「興味はある」
蛍「ない、つけて行くような大層な用事も無いし」
M「じゃあ今度一緒に見に行こうよ〜、色々あって面白いよ?」
昭「じゃあ見るかー」
蛍「えぇ…そんなキラついたとこ嫌よ…」
M「アキラはね〜何だっけ…シプレ?系がいいかなぁ、ホタルは…ウッディ系とかちょっと落ち着いたのがいいかなぁ?」
蛍「自分からそんな香りするの落ち着かない気が…」
昭「そんなの慣れだよ慣れ」
蛍「アメリアも何かつけてるの?」
A「え?あ、普段はつけないけど休みの日に出かける時とか…」
蛍「欧米人って結構つけてるイメージだけどやっぱそうなのね」
昭「あーよく言うよなそれ、何でなんだ?」
M「っ!」
A「あ…」
蛍「え、まずい事だったかしら…」
M「…その、ね。こっち来たばっかりの頃に…学校の子に抱きついてたりしたら…変な匂いするって…」
蛍「あ…」
A「やっぱりその、どうしても食べる物とか違うから体臭に違いがあって日本人には慣れてない匂いみたいで…私も少し言われた事あって…」
蛍「その…考え無しに言ってごめんなさい…」
M「いやいいの…今は大丈夫そうだし…」
昭「それでか、香水に混じって若干違う匂いがしたの」
蛍「ちょっと」
M「…」
昭「でも別に嫌な匂いじゃないし、私は気にならないぞ」
M「アキラ〜…」ギュッ
昭「ん〜爽やか」
A「…私も普段からつけたほうがいい?」
蛍「別にいいとは思うけど…あまりキツくないのを少しつける程度なら印象良いんじゃないかしら」
A「そう?」
M「メルはねーやっぱフローラル系がいいと思う、お花」
昭「確かにエイミーは爽やかとかシャープってよりは優しい感じがいいなぁ」
蛍(は、そういえば推しのイメージ香水を作るとかって文化もあるんだっけ)
M「それで皆で取り替えっこしたり〜」
A「香りで印象変わるもんね〜」
昭「私は何でも似合うからな」
M「ミックスしちゃう?」
昭「お、いいなそれ」
蛍「そんなドリンクバーじゃないんだから…」
A「ふふふ」
昭「でもやっぱ香水つけてるとちょっと大人というかアダルティ感あるよな」
M「いやん」
昭「ぐへへくんかくんか、お嬢ちゃんいい匂いするねぇ」
M「やだーえっちー!」
A「ひぃ」
蛍「やめんか変質者」
昭「お?お嬢ちゃんはどんなにおぐえっ」
蛍「こっち来んな」ギリギリ
昭「あ、頭が、割れいででででで!!」
蛍(推し、どんな香りだろうか)
昭「モ…ギ…ギブ…」


・辛辛娘

M:マリア、蛍:ほたるちゃん
蛍 チョイチョイ
M「んえ?」
蛍「今日ちょっと付き合ってくれない?」
M「イイヨー」
蛍「軽いわね…まぁいいか」

〜放課後〜

M「それでどこ行くの?」
蛍「んーまぁ貴女も喜びそうなとこ」
M「えー教えてよー」
蛍「あ、というか先に聞けば良かったんだけど…今お腹減ってる?」
M「え?うーん…」グギュルルルゴグゴ
蛍「聞くまでも無かったわね…ならラーメン一杯ぐらいは余裕でしょ?」
M「ラーメン?」

ヘイラッシャイ!
M「ほあー」
蛍「ここ食券なのね…トッピングどうしようかしら」
M「ねぇねぇ餃子半分こしようよ」
蛍「いいわよ、じゃああとで半分出すから食券だけお願いね」
M「あ、でも半チャーハンもいいなぁ」
蛍「それは流石に…」

蛍「お願いします」
M「しまーす」
「はーい少々お待ちくださーい」
蛍「悪いわね、付き合って貰っちゃって」
M「ぜんぜーん、でも何で私?」
蛍「そのー…初めて入るお店ってちょっと…あれじゃない?」
M「どれ?」
蛍「いやだから…緊張するじゃない」
M「…する?」
蛍「こん陽キャがぁ…!」
M「でも誘ってくれて嬉しいよん」
蛍「ん…まぁ、それは良かった。でまぁアメリアとか昭も誘っても良かったんだけど…」
「はーいお待ちどう!」
M「おぉ」
蛍「このあっかいラーメンを食べられるかってのはあるし…アメリアは辛いの駄目そうだしそもそも量食べられなさそうだし、昭は…好みがわからない」
M「なーるほどねー、じゃあ食べよっか」
蛍「そうね」
M,蛍「「いただきまーす」」
M,蛍「「ズルズル」」
M,蛍「「…」」
M,蛍「「かっっっっっっっっっっっら!!」」
M「ひー!これは結構キツい!」
蛍「はぁー…はぁー…やっば…」
M「はひぃ…もう暑い…」
蛍「我慢しなさい…脱ぐ物無いでしょ…」
M「…ホタル顔びっしゃびしゃだけど」
蛍「…タオル入ってたっけ」
M「んあ“あ”あ“あ”」
蛍「こん…あ”ぁ“、おっかしいやろこんな頭溶け出しそうな辛さのくせに旨みがボディーブローん如く効いてくるの…箸止まらんやろが…!」
M「からい…あづい…やめられないとまらない…」
蛍「かっぱ○びせん入っとんのか…ハッピー○ーンちゃうんやぞ…ハッピーパウダー♡ちゃうんぞ…!」
M「水…いる?」
蛍「…頼むわ」
M「はい、キンキンに冷えてる」
蛍「…あ”ぁ“、キ”ン“キ“ン”に”冷“え”て“や”がる“っ・・・!犯”罪“的”だぁ“・・・!」
M「ブフッ!ゲホッゲホッ…」
蛍「何しとんの…」サスサス
M「だっで…ホタルが藤原竜也に急になるから…」
蛍「…ごめん、頭がどうかしてた…」
M「でもそのぐらい美味しいよね」
蛍「そうね、大当たりだったわ」

ン”ッ、ギョウザモカライ!!
ドレ…ア“ァ”ッ

M,蛍「「ごちそうさまでした」」
M「はー外すずしー」
蛍「これはもうスポドリ飲まないと駄目ね…」
M「こんぐらい辛いのは久々に食べたなぁ…」
蛍「そういえばブラジルって辛いの好きな人多いの?暑い地域だけど」
M「そー…でもないかなぁ?フルーツとか結構食べるからむしろ甘いの好きな人が多いかなぁ?」
蛍「じゃあ貴女はどうして?」
M「日本に来てさぁ、ほら、お菓子とかで辛いチップスとかあるじゃん?それ食べた時にさぁ、辛い!けど美味しい!何これ!?ってなってそれからすっかり辛党に」
蛍「あぁあるわね、そういうの」
M「あれはまさにgift…」
蛍「お菓子かぁ…そういえばあまり開拓してないわね」
M「ホタルはどして辛党に?」
蛍「どうしてだったかしら…昔から好きではあるんだけど、食べてる時のあの頭が溶け出しそうな感覚に中毒性を感じてる」
M「ちょっ…とわかる」
蛍「じゃあ引かないでよ」
M「引いてないよぉ」
蛍「まぁいいけど」
M「んふー」
蛍「とりあえず今日はありがとうね、付き合って貰って」
M「また行こうねー」
蛍「じゃあそれまでにまた新しい所探してみるわ」
M「次は私のオススメ行こうよー」
蛍「ん、わかったわ。楽しみにしてるわね」
M「いえー」

〜後日〜

蛍「ふっ…ぐ…」
M「どしたの…」
蛍「まぁ…辛いの食べると大体こんな感じだから…気にしないで…」
M「えぇ…」サスサス


・地球の一日は人生のように

M:マリア、A:アメリア、蛍:ほたるちゃん、昭:あきらさん
M「…」
蛍「…え」
M「ん?」
蛍「ちょっとどうしたのよ、そんな暗い顔して」
M「んー…ちょっと、なんだろう」
蛍「はしゃぎ過ぎたんじゃないの?」
M「あ」
蛍「え?」
M「それか」
蛍「何が?」
M「…私ってやっぱりいつも元気で明るい子って見える?」
蛍「まぁ…そうね」
M「最近ちょっとね、皆の前では元気でいたいけど上手く出来ない時があってね、なんか…疲れちゃって」
蛍「そうなの…」
M「ごめんね」
蛍「…誰に何を謝ってるのかわからない謝罪はやめなさい」
M「…」
蛍「貴方だっていくら聖人に見えようとも結局のところ一人の女子高生よ」
M「うん…」
蛍「疲れたなら頼りなさい、アメリアだって、昭だって、私だって」
M「…うん」
蛍「ん」
M「…」
蛍「…」
M「…私ね、人生は一日だと思ってるの」
蛍「え、一日…?」
M「うん、朝から夜まで」
蛍「う、うん…」
M「冷たい朝から日が昇って暖かくなって、時には雨だったり雪だったりもしかしたら雷も落ちるかもしれない。そして日が沈んで涼しくなって月と星が見えてくる」
蛍「うん」
M「時には一日中ハリケーンだったり、時には穏やかな一日だったり」
蛍(あぁ、一日ってそういう)
M「でも日が昇って沈んで、ぐるぐる毎日が続いてく。人の体も気持ちもそういう感じじゃないかなぁって…どう?」
蛍「どうって…まぁ何となくわかるわ。循環していくって事かしらね」
M「ジュンカーン」
蛍「じゃあ辛い時は無理しちゃ駄目よね、貴方はそれが分かってるはずなんだから」
M「ん…」
蛍「普段から人に過剰なぐらい優しい貴方が辛い時に咎める人間なんかいないんだから」
M「ん…」
蛍「というか私が締め上げるわよそんな奴」
M「えへ」
蛍「いや…流石にやらないけど」
M「ん…」
蛍「…」
M「…なんか」
蛍「?」
M「いつも元気で優しい人って見えられるって思うのが、ちょっと、しんどかったかもしれないのかも」
蛍「うっ…さっきそう見えるって言っちゃってごめんなさい…」
M「…」
蛍「…」
M「やだ」
蛍「んなっ」
M「今日はそういう子です」
蛍「ぐっ…」
M「べっ」
蛍「こん…!」
A「どうしたの?」
M「…」
ムイッ
A「ふぇあ!?」
M「…柔らかいけどあんまり伸びない」
A「ふぇぁぁぁ、ふぁに〜…?」
M「にしし」
昭「なんか愉快な事やってるな」
M「あ、アキラ」
昭「はい、昭さんd
M「あっ」
昭「え?」クルッ
M「むん」
ムニッ
昭「の゙ぁ゙あ゙!?」
M「ん〜so sweety」
昭「…え?」
M「ひひひ」
昭「…おい蛍、マリーはどうしたんだ」
蛍「…たまにはいいんじゃないの?いつも貴方が振り回してるんだから」
昭「私はセクハラはしないぞ」
蛍「…」
昭「こっち見ろ」
M「KKKKK」
A「あ」
昭「どした」
A「そういえばあんなマリー、前に見た事ある」
昭「マジか、どうすりゃいいんだ」
A「…」
昭「…」
A「…諦めましょう」
昭「は」
A「あれ…嫌な事あった時のマリーだから」
昭「は、え」
M「アーキーラー」
昭「えっちょっ」
M「KKKKK」
昭「まっ怖いんですけど!?」
M「KKKKK」
蛍「…実際好きにさせるしかないの?」
A「うーん…多分普段誰かのために頑張ってるからたまにはワガママ言いたいって気持ちが元にあると思うから…」
蛍「流石、私なんかよりよくわかってるわね」
A「そうでも無いよ、マリーはたまにだけど優しいから隠そうとするし」
蛍「そうねぇ、じゃあとりあえず昭は人身御供にしましょう」
昭「おいこら待てや!!」
M「KKKKK」


・つるっとすべっともっちもち

A:アメリア、蛍:ほたるちゃん
A「…」カサ…
A「…」ヌリヌリ…
A「…ウン」
「なーにしてるのアメちゃ〜ん」
A「手が乾燥しちゃって…クリーム塗ってた」
「あーねー、冬はマ〜ジでカサるよね〜」
A「オイルランドじゃこんな乾燥すること無かったから冬ツライ…寒いし…」
「じゃあウチが温めてやるぞー!うりうりー!」スリスリ
A「ヒャーあっていうか塗ったばっかり…」
「…」スリスリ
A「…?」
「…」スリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリ
A「…ねぇ」
「…はっ」スリスリ
A「指紋取れちゃうよ?」
「えっやば、これが本物のシルク肌ってやつ?鬼じゃん」
A「そんなことないよぅ」
「いや鬼ヤバいって、ちょっと顔手で挟んでくれない?」
A「顔?こう?」
「フアッッッ」
A「!?」
「あ やば  昇天しそうなぐらい気持ちいい」
A「エッ」
「これやばいって、あちょっと猫ちゃん」
蛍「だからその猫ちゃんっていうのやめてくれない…?柄じゃないから」
「いや柄だから…じゃなくてとにかくアメちゃんの手触ってみてよ」
蛍「は?」
「エグい気持ちよさだからほら」
蛍「は?え?」
A「へひ」
蛍「…いやいいわよ別に」
「いやいやいやいやこれ触らないと年明けないからいいからほらっ」グイッ
蛍「いや年明け関係なあ"あ"あ"!?」
スベェ…
A「んにぇひっ」
蛍(バッッッッッッッッ)
「どうよどうよ神っしよ!?」
蛍「…」
「あれ、トンじゃった」
A「えっ」
「というか手だけじゃなくて顔とか足もちゃんとケアしてるんでしょ?」
A「えっあっうん」
「じゃあ失礼して」モチッ
A「んうっ」
「はぁ…ほっぺやわらけ〜…これ食えるって…チーズだよあの…丸くちぎるやつ…」モチモチモチモチモチモチモチモチ
A「…もっふぁえあ?」
「…なに?」パッ
A「モッツァレラチーズ?」
「そう!多分それ!」
A「そんなに…?」
「神」
A「えぇ…」
「じゃあこの流れで足も失礼して…絶対太ももも鬼やばいっしょ」スルッ
A「ひっ!ちょっそこはダメ!!」
「えー大丈夫大丈夫そんな奥は触らnグエッ」
蛍「いい加減にしなさい」グッ
「ずい"ま"ぜーん"」
蛍「アメリア大丈夫?」
A「うん…」
蛍「全くもう、いくら同性だからってセクハラが過ぎるわよ」
「えーでもマジですべもちで気持ちいいよ?」
蛍「同意を得なさい、それからよ」
「…いい?」
A「…足はさすがに」
「えう…」
蛍「はい終わり終わり」
「ちぇ〜じゃあまた手触らせてね〜」
A「うん〜」
蛍(女子校って本当にセクハラ魔いるわね…)
A「ありがとホタル」
蛍「いいわよ」
A「…ほっぺ触る?」
蛍「え"っ"」
A「モッツァレラチーズなんだって」
蛍「いや…その…」
A「お礼というか」
蛍「…じゃあちょっとだけよ」
A「ん」
モチッ
蛍「ツツツツツツツツツツ」
A「みぇひへ」
蛍(あーあーあーあーあーあー)
A「どう?」
蛍「 」パアンッッッッッッ
A「!?」
蛍「危ない…SAN値ゴリゴリに削られるかと思った…」ジンジン
A「えぇ…ほっぺ真っ赤…」
蛍「受け身取れずに背中から落ちたときよりは何倍もマシよ」
A「でも痛いよ…ほら…」スッ
蛍「んむっ」
A「ほあ、蛍もほっぺ柔らか〜」
蛍「 」
A「…あっ」

蛍(一片の悔い無…いや来週あれの新刊出るからまだ死ねなかったわ)

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