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長島と名古屋に行ってきた(その2)

最初の記事はこちら!

ナガシマスパーランドで遊ぼう


まず最初に断っておきたい。私はテーマパークファンである。
ご存じない方もいるかもしれないが、実はそういう界隈がある。
また、ジェットコースターファンでもある。ジェットコースターを「絶叫マシン」ではなく「乗って気持ち良いドラッグのような何か」と認識している層がある。私はそれである。

バスに揺られて約1時間。ナガシマスパーランドが見えてきた。いや、ナガシマスパーランドが見えてきたと言うよりは、なにかでかいレールが見えてきた。銀と赤で線形を描いた恐ろしく長い物体。あれが「スチールドラゴン2000」か…でかすぎだろ…。
そして、白く複雑に組み込まれた芸術作品のようななにかも見える。「白鯨」だ!美しいとは聞いていたが、本当に美しい。
さあ、今日はこいつらに乗りに来たのだ!

長島温泉に到着。一緒に遊ぶ友人の到着まであと20分ぐらいありそうだったので、近くにあったアウトレットにでも行ってみる。

カバーが取れたばかりの頃のファンタジースプリングスホテルみたいな建物


舞浜のイクスピアリとまでは行かないが、しっかり街のように作り込んである。まるでテーマパークに来たみたいだ!舞浜、桜島、富士吉田の遊園地を訪れてきたが、エントランス周辺には商店街が設けられていて、この商店街で如何に園の世界観に落とし込めるかというところがテーマパークの力量が試されるところなのだろうと感じる。尤も、長島と富士吉田はテーマパークではないが…これらと比較すると舞浜と桜島は作り込みが恐ろしい。

満を持して友人が到着した。さて、ナガシマスパーランドの力量を見てみようじゃない。

おニューの「白鯨」でブチ上がろう

まずは芸術作品と言っても過言ではない、「白鯨」に乗り込む。この白鯨はかつてのジェットコースターをリニューアルしてできた、ナガシマスパーランドの中では一番新しいジェットコースターである。ファンの間では美しい姿が有名で、私もいつか乗りたいなあ、でも乗ることは無いんだろうなあと薄々思っていた。でもこうやって実際に乗ることができてとても嬉しい!

白鯨のスペックはこれ。

最高速度:107km/h
最高部高さ:55.0m
走路全長:1,530m
最大勾配:80°
乗車時間:約160秒
最大加速度:4.0G

https://www.nagashima-onsen.co.jp/spaland/attraction/thrill/hakugei.html

大体25分ぐらい待って乗り場に到着した。まさかの最後列に乗ることになった!最後列は前列に引っ張られるので、速い速度のまま落下することでめちゃめちゃ怖いのである!
では、出発!

うおおお、何だこのコースター。めっちゃ気持ち良い!最高!

私はジェットコースターに詳しくないので「エアタイム(浮遊感を感じる時間)」とか「キャメルバック(ラクダの背中のようなコース)」とかの言葉を使って説明できないのだが、、、全てが心地よいタイミングで回ったり落ちたりしてくれる。半年前に初めて桜島のハリウッド・ドリーム・ザ・ライドに乗ったときと同じ感動が襲ってきた。特にローリング方向にくるくる回ってくれる(コークスクリューとかいうやつ?)のでとても楽しい!
これはおかわり確定!

ふつくしい色と曲線を描く白鯨
と私の指

「アクロバット」で鳥になろう

お次は「アクロバット」に乗り込む。アクロバットのことはよく知らなかったが、レールを見て理解した。桜島のフライング・ダイナソーのやつだ。乗る部分がレールの上ではなく下についている懸垂型で、しかも「乗る」というよりは「晒される」のほうが近い体勢で乗るジェットコースターだ。前回桜島に訪れた際は残念ながらフライング・ダイナソーを体験することができなかったので、ここで同じような乗り物に乗れるとなると嬉しい。

アクロバットのスペックはこれ。

最高部高さ:43m
最高速度:90km/h
走路全長:1,021m
最大勾配:360°(宙返り4回)
最大荷重:4.09G
定員:32人乗り(1編成:4人×8両)
所要時間:約180秒
設計製造:Bolliger & Mabillard社(スイス)

https://www.nagashima-onsen.co.jp/spaland/attraction/thrill/acrobat.html

さあ、順番だ。乗り込む。


このコースターの恐ろしいところは、始めにうつ伏せの状態からスタートするところである。意味がわからない。なんでうつ伏せからスタートするんだ。おかしいんじゃないの。この体勢になると今まで感じなかった重力を体全体で感じる。ちょっと不安になってくる。
しかし登っている途中から「これは鳥を疑似体験できるやつでは!?」と気付いた。興奮してきた。脳内で必死に舞浜の「ソアリン」BGMを再生する。なかなかに楽しい!
身体がよくわからん方向に振られながら、無事走行が終了した。

私の悪い癖は、ジェットコースターが終了した直後に「うんうん、浮遊感はそれなりかな」みたいな評価を冷静に始めるところである。傍から見て、大変キモいと思う。同行者が悪い気分になってないと良いのだが…(友人もジェットコースターファンなので多分大丈夫)

ふむふむ、浮遊感はあまり無いけど悪くない。不思議だったのは、本来浮遊感を感じるのは身体が落ちているときのはずなのに、登っているときに感じたところだ。未だになぜそうなのかずっと考えている。今も考えている。なんでだろう。
白鯨がお米なら、アクロバットはお漬物程度に楽しみたい、そんなコースターだった。

そういえば、アクロバットのモチーフは鳥ではなく、マンタである。お間違えのなきよう!

スチールドラゴン…

よし、次に乗り込むのは日本で一番でかい!高い!スチールドラゴン2000だ!と思っていたところだったのだが、どうやら少しの時間点検が入るとのことで、じゃあお昼ご飯を食べてから行こうか、ということになった。

時刻は14:00過ぎ。朝のクソオモモーニングもいい感じに消化され、食欲が出てきたところだ。友人といろいろ今後どうするかのお話に花を咲かせながら、お昼は園内のレストランでパスタを頂いた。

ごはん!

さて、スチールドラゴンに乗るぞ!といったところで、今度はまさかの強風のため運営中止という表示が。まじか!じゃあ収まるまで待とう!ということで、今度は「嵐」というコースターに乗ることになった。

「嵐」で拷問されよう

「嵐」とは、拷問器具である。いや、本当にそうなんですよ。
ピッチング方向にひたすらぐるぐる回される拷問器具。似たようなひたすら回される拷問器具は、富士吉田の「ええじゃないか」が挙げられるが、そちらは回転がしっかり制御されているのに対し、こちらはまさかの「慣性」で気ままに勝手に回っているという恐ろしい乗り物である。慣性で回っているので、身体を使って頑張って揺らせば回転を最小限に抑えることができる(そんなことはできない。)
拷問器具なので、その代わりに乗車時間が短いというところは人道的である。

「嵐」のスペックはこれ。

最高部高さ:34m
最高速度:65km/h
走路全長:310m
最大勾配:90°
定員:1編成 8人乗り×5両
所要時間:約60秒
最大加速度:3.0G (前後 2.8G 、上下 3.0G)
運転開始:2017年3月10日
設計・製造:S&Sワールドワイド(米国)

https://www.nagashima-onsen.co.jp/spaland/attraction/thrill/arashi.html


明らかに食後に乗るものではないということは分かっていたが、好奇心のほうが勝ってしまった。さあ乗り込んでみよう。

あ。これは…。まずい。

ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

という信じられない声を出しながら、乗り終えた。いや、拷問を耐え抜いた。友人もそんな声を出していた。明らかに楽しんでいる声ではなかった。が、楽しかったよ。ただ1日に何回も乗りたいという乗り物ではない。
1回で十分だ!もういい!
「白鯨」がお米なら、これはシュールストレミングである。
友人はこの拷問にやられ、すこし座り込んでしまった。面白いことに、この拷問器具はあとから酔いがやってくるタイプだったのだ!私も時間差で酔ってきた。こんな経験は初めてだった。

「白鯨」をおかわりしよう

今度こそ、スチールドラゴン!と向かってみると、まだ強風で運営中止だった。残念ながら、今回はスチールドラゴンに乗れそうにない!本当に残念だった。でもこういうのはちょっとぐらい未練を残して去っていくほうが良いものである。

龍に乗れないなら、鯨に乗ろう!ということでまた白鯨に乗る。友人も私も白鯨が大好きになってしまった。
さっきより少し長く、40分程度並んで乗車する。今度はおしゃべりしながら乗れるぐらい余裕ができた乗車だった。
やはりコークスクリューがきもちいい!家に設置したいぐらい好きになってしまった。東京には「サンダードルフィン」という浮遊感がめちゃめちゃ強いコースターがあるのだが、正直イルカよりもクジラの方に浮気をしてしまっている。今、自宅でこの白鯨を体験するにはどうすればよいか必死に考えているところである。今のところ白鯨を家に持ってくるぐらいしか解決策は浮かんでいない。

大好きな白鯨をお家に持って帰ろう

もう「白鯨」という名前が愛らしくなってしまった。どうにかしてこの白鯨をお家に持って帰りたい。ということで(?)ショップに行くことにした。
実は世の中にジェットコースターファンは多く、ジェットコースターがグッズ化されていることは多い。
白鯨にあやかって、白いクジラのぬいぐるみがたくさん置かれている。かわいい。首を絞めr、いや、握るとプープー鳴くクジラもいる。かわいい。
けれど、クジラたちは「白鯨」の特徴の「白い組み込まれた構造物に青い線」の特徴を表現できていない!もうちょっと良いグッズはないかな!

かろうじて、ファイルにそれっぽい装飾が施されているのを見つけた!しかも他の3つ「スチールドラゴン」「嵐」「アクロバット」のファイルも付いてくる。正直白鯨だけで良かったが、ここで買わないと後悔する気がしたので購入することにした。買ってよかった!

デザートを楽しもう

長島で有名なコースター四天王は「スチールドラゴン」「嵐」「アクロバット」「白鯨」なのだが、今日で体験できる限りのものは全て体験してしまった。ではデザートといこう。
ショップに向かっている途中で、急発進するタイプのコースターが目に入った。そういえば、私は富士吉田の急発進するタイプのコースター「ド・ドドンパ」を体験できていなかった。今までそういうタイプのコースターを経験したことがなかったのだった。
よし、ならば乗ってみようということで乗ってみた。

シャトルループのスペックはこれ。

最高部高さ:約43m
最高速度:時速約90km/h
最大傾斜角:70度
最大負荷:6.0G
走行距離:280m
所要時間:37秒
設置年:1980年(昭和55年3月1日)
設計・製造:シュワルツコフ社

https://www.nagashima-onsen.co.jp/spaland/attraction/thrill/thrill03.html

うわ、急発進てめちゃめちゃ楽しいかも!
なんというか、魂が置いて行かれる感じがして今までになかった体験ができた。最近飛行機に乗っていないが、私が飛行機に乗るのが好きなのも実はこの「急加速」が理由なのではないかと思った。あー飛行機乗りてえな。
それと、後ろ向きでのループを初めて体験した。先が見えず、何が起きるかわからない怖さがある。癖になりそう。ハリドリの後ろ向き乗りたいな。

結局これが最後のコースターだった。もう17:00近い。ナガシマスパーランドは17:30に閉園するが、バスの時間もあるので今回はこの辺でおいとますることになった。友人ともバイバイ。

12月と比べると、少し日が伸びたなあ。

→次に続く。


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