長島と名古屋に行ってきた(その6・終)
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日本の大都市を結ぶ新幹線が並んだリニア・鉄道館。この館に訪れたあと、新幹線に乗って帰れたらどれだけ素晴らしいか。
はい、ちゃんとそういう旅程になっていますよ!
帰りの新幹線こだま740号は、名古屋駅を17:08に発車する。金城ふ頭を16:15ぐらいにここを出発すれば問題ない。今の時刻は15:00を回ったところだ。
あと1時間ぐらいあるので、またリニア・鉄道館で遊ぶことにする。嬉しいことに当館は再入場が可能だ。
続リニア・鉄道館
どうしても私は博物館を見るのに丸1日かかってしまう人間だ。もう来館してから5時間たっているが(ずっといるのは2.5時間ぐらい?)だがまだ見終わっていない。とはいえ、大体の展示は見終わったので、上映時間が20分とかの映像作品を見ることにした。題名は忘れたが、「映像シアター」で新幹線のモデル線などがどう作られたか、みたいな内容だった。日本の総力を上げて作られた新幹線開発の様子を知ることができるとても良い映像だった。昭和40年代の、完全にデジタルになりきれていないアナログなデジタル表現方法が好きだ。
↓こんなん
私が見た映像は、
乗りものニュース.【日本の高速鉄道 その誕生と歴史】第10回「鴨宮モデル線区」 https://trafficnews.jp/post/36012/ (2024/03/20閲覧)
だいたいこの記事以降の内容なので興味がある方は見ていただきたい。
実は鉄道以外の展示物もある。
これは日本初の国鉄バスである。なんと重要文化財だそうだ。私が昨日乗ってやってきた夜行バスはJRバスだったので、正真正銘これが昨日のバスの「元祖」である。いつもお世話になっております。
他にも、プロジェクションマッピングを見た。車両を象った像に、マッピングで色々演出があるというものだ。「展示」としてはよくわからないものだったが、私はプロジェクションマッピングの展示が大好きなのでそれなり楽しむことができた。
いつのまにか16:00を回っていた。金城ふ頭を16:15ぐらいに発車する電車に乗れば良いので、まだ15分程度時間がある。私は鉄道グッズが大好きなのでお土産を見ることにした。
悩んだ末、名古屋駅名標のキーホルダーと、N700系のファイルと、国鉄色のファイルを買うことにした。これで今回の旅行で持って返ってきたファイルは計6枚になった。こんな持って帰るつもりじゃなかったんだけどなあ。
やばい、気づいたらあと5分で電車が出発してしまう。まずい。鉄道館から駅まで4分はかかる。お前はいつもそうだ。ギリギリになって電車に乗る。
小雨の降る中、見知らぬ土地で20歳がダッシュする様子は、極めて奇怪である。
ふう、ギリギリ間に合った?みたいだ。多分間に合ってないが駅員さんの慈悲で間に合った気がする。申し訳ない。
家にいる母親から、私の帰路を心配する連絡が大量に届く。というのも、2024/2/5は東京周辺に大雪の予報が出ており、徐々に高速道路や飛行機が止まるニュースが流れ始めていたところだったからだ。
300km離れた名古屋にいる私にとっては、大雪の気配など無かった。
新幹線出発の30分前には名古屋駅についた。別にここまで早く着く必要はないのだが、家族へのお土産と夕飯を買いたかった。
愛知のソウルフード「しるこサンド」をぜひとも買いたかったが、どこを探しても「生」しるこサンドしか売っていない。生?何が生なのかよくわからないがそれで妥協した。ちなみに家に帰って食べましたがとてもおいしかったです。
夕飯には、お手軽価格かつ愛知名物の「てんむす」を買うことにした。てんむすを選んでいる途中で、駅のコンコースで人がすっ転んだ。私が助けてあげればよかったのだが、足が出なかったことは今でも後悔している。あれはとても痛そうだった。多分大腿骨を骨折している。お大事に。
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夢の超特急
60年間走り続けている新幹線の、輝かしい歴史と未来を鉄道館で学んだあとの新幹線乗車。これ以上にすばらしい乗車体験があるだろうか、いや、ない。
新しい東海道新幹線のチャイム「会いに行こう」が流れる。
旧チャイム「AMBITIOUS JAPAN!」を聞き納めようと思ったが、コロナに罹患して夢が絶たれた思い出が蘇る。うん、でもこのチャイムも好きだ。
なぜかわからないが、私が旅行に行くと必ずその旅行を思い起こす「テーマソング」が発生する。「会いに行こう」は間違いなくこの旅行のテーマソングになった。
新幹線の車内は、全員が旅人だ。
荷物棚には大きな荷物がたくさん置かれている。新幹線座席の持ち手には、各々のお土産が掛かっている。旅行、ビジネスで移動している人もいるだろう。各々のカバンにはどんな物語が詰まっているのか、それを想像するだけでもとても楽しいのが新幹線の醍醐味だ。
私は3列の一番通路側の席であったため、残念ながら車窓を見ることはできなかった。いや、見れないのではない、見れば良いのだ。
ということで新幹線が発車してしばらくしてからデッキに移動し、しばらく車窓を眺めた。
(ただ回しただけの動画 なにも面白いことは起きません)
陸を飛ぶとはまさにこのことである。高速で移動しながら外界を眺める快感たらありゃしない。昨昨夜の夜行バスなど亀である。夜の自分をあざ笑う。
しかも乗車したのは一番新しい「N700S」である。なんてすばらしい!
調子に乗っているので、わざわざホームに降りてロゴを撮るなどした。周りからみたら変人だろうが、仕方ない。許してほしい。
N700Sには様々な工夫が凝らされている。まず写真で見えているデッキは、信じられないほど広い。これはもちろん車椅子の方に対応したデザインだろう。
また、駅に到着する前には少し照明が明るくなる工夫もある。イヤホンをして何も聞こえない状態でも、明るくなれば「あ、駅が近づいたんだな」とわかる、そういう素晴らしい工夫がある。
ちょうど18:00をまわった。周りも各々準備した夕飯を食べる雰囲気になってきた。私もそれに参加することにした。
てんむすを初めて食べる。開けてまず楽しいのはこの竹皮である。竹皮見ただけでテンションがあがる。これがあるだけで「特別なおにぎり」感がある。たのしい。んふふ。
味も十分美味しい。小さめのおにぎりに、少し重めの揚げ物がついていて、お昼ご飯ぐらいにはちょうど良い量かもしれない。なにせ小さいこの形状なので、車内ではとても食べやすかった。
しばらく席で暇してみたり、デッキで景色を眺めてみたり、車内をお散歩したり、至福の時間を送った。
雪
19:30を過ぎた頃。
19:48に東京に到着するこだま号は、既に神奈川県に入っていた。窓に目をやると、雨ではない白い塊が、とんでもないスピードで後ろに流れていくのを見た。あ。雪だ。
うわ、雪だわ、積もってるわ。これ本当に関東?
自分が出発したはずの地域が雪国になっているところを想像してほしい。意味がわからなくて笑えてくる。🙃こんな顔をしていた。
そして雪で少々の遅延をしながらも、ほぼ定刻で東京駅に到着した。ぷらっとこだまでついてくるドリンク1本の引換券でお茶を交換したあと、東京駅の丸の内口に出て雪の東京駅を見てみた。
景色以前に信じられないほど寒い。なんだこれ。まじで東京か。一年前に行った青森より寒いんだが。
どうしても正面から撮りたかったので吹雪が吹き荒れる中ここまで来た。
美しかった。
もう一生で雪の降る東京駅を肉眼で見ることはできないんじゃないかとも思っている。
しかし美しい以上に面白い光景が広がっていた。
多くの人が雪の降る東京駅を一目撮ろうとたくさん集まっていたのだ。私と同業種のオタクたちである。パシャパシャとフラッシュが焚かれる。こんな寒いのによくも片手を晒してカメラを構えることができるもんだなと思う。私は数秒でギブアップした。
さて、あとは千葉県までいつもの路線に乗って帰って行くだけです。
私が旅行から帰ってくると必ず電車が遅れているというジンクスがある。今回も雪で遅れた。なんなんだ。
少し高い高架から、千葉県ではないどこかの雪国の景色が左に流れていく。終始🙃こんな顔をしていた。
家に持ち帰ったのは、愛知のお土産とポケットに入り込んだ少々の雪だった。
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