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戦闘糧食-食べ過ぎると大変なもの-

 自衛官であっても食を除くことはできない。それ故に食事もおいしいものが用意されてるんだが、流石に毎日食うのは危ういもだったりもするが、日常的に食っている人も居るのだ。


1.食い物はまぁ大事よ。これで精神やられた同期がいるしby2曹


 戦闘糧食、多分知っている人は単純に緑色の缶詰だろう、暫くの間、自衛隊で使われたこれなら結構みんな見覚えがある、訳もないか。要は缶詰やら乾パンだが、これらは通称Ⅰ型と言われる。結構かさばり、余されることも多かった。


2.地味に防衛受注を取っていたあの会社


 レトルトパックみたいなやつがⅡ型と言われる奴、バリエーションも豊富で、こちらは余されることは少ない人気商品だった記憶がある。大手食品会社が作っているだけあって旨い。先輩に聞くとハウスとかで作っていたらしい。

3.俺は赤飯を旨いと思った記憶はない。by陸士長

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 1型の缶詰で極度に嫌われたのが、赤飯だった。大体残される。時効だから言えるが、営内に持ち帰って備蓄食として食べたりと、演習時の食料としては好かれてはいなかったと思う。たくわんもあまりに人気が無くて、結構もらったものも多い。


4.これは絶対外せないよね。


俺個人としては、Ⅰ型最強と考えられるのはコンビーフだったと思う。油の癖さえなければあれほどうまい食い物もなかった。火を通せばそれも消える。Ⅱ型はチキンステーキとピラフ二種。これがあれば食事は楽しいものだった。

5.「これは食い物なのか?」「糧食って書いてあるから食えるんだろ?」

 因みに戦闘糧食Ⅰ型のソーセージの缶詰だが、何故か肉の味はせず”ケミカルな味”がしておいしくは無かった。あと、戦闘糧食全般に言える事らしいが常時食ってると腎臓に負担がかかるらしい。まぁ、毎日食う人もいないだろうが。気を付けて損はない。

6.さらば戦闘糧食よ・・・もう会う事はないだろう・・・。


 戦闘糧食Ⅰ型は2016年度製造分を以て調達が終了したそうだ。あの美味しかったコンビーフはもう食べられないらしい。非常に残念だ。Ⅰ型よりⅡ型の方が使い勝手が良かったのは間違いないが、せめてコンビーフは残してほしかったと思うのは人情だろうか。

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