リプライデブースティングってそんなに小さい事か?
よく解らない機能が追加され、ますますややこしくなっていくTwitter、シャドウバンが溢れ、見るアカウント見るアカウントがまとめてリプライデブースト、そんな修羅の国になりつつある140文字世界でサヴァイブするための実験を行った結果を載せていこうと思う。
・端緒
2021年8月26日
僕のアカウントである@gYqHSnlmktDdPsLがリプライデブースティングを受けた。そこまで大きくはないアカウントだ。発信力も影響力もあまりないだろう。
インプレッション含め各種の数値が急激に低下しはじめ、不審に思いチェックを実施。検証にはおなじみshadowban.euを使用した。
攻撃的なツイート、つまり典型的な暴言を含むツイートは行っていないアカウントではあったが、そのまま継続的なリプライデブーストが実施されている。継続的な観察を行った結果48時間で解除されたが、いいねをした瞬間に再びリプライデブースティングの判定が為された。
結果的以下の仮説を立てて運用を行う事にした。
・Twitterの停止期間を72時間以上に設定しなければ制限対象になる。
・いいね、リツイート、引用リツイート、ハッシュタグ、リンクを用いたツイートが何らかの制限発動トリガーに含まれている。
・“ワールドイベント”特に“専門的な知識の必要としない”物のツイートが恐らく発動トリガー。
1.ワールドイベントの存在
実は、こういった長期的な制限には心当たりがある。
前の不動産王(笑)が落選した大統領選だ。あの時も選挙に関する状況を多くツイートしていたが、長期的な制限を掛けられている。“ワールドイベント”になるとどんな返信であれ、デブーストが掛かる傾向が強いらしい。
確信したのは先のオリンピック中の大規模制限が実施されたことを外部のサイトで見聞きし、僕のアカウントもそういった状況にあった事だ。
そしてある程度安定化した矢先にアフガニスタンにおいてタリバンがカブールを制圧、この時も僕はその戦争やアフガニスタンの地勢に関するツイートを実施していた。
前後してパラリンピック開催に居たりやはり長期的なデブーストが掛かるに僕がフォローしている周囲の大規模アカウントの人々と普通にTwitterを運営している人々の状況がどうなっているかを比較してみた。
明らかに小規模アカウントへのリプライ制限が多く行われていたのだ。
2.Twitter社が行う制限
Twitter社は“制限は掛けていない”と公式には明言している。
だが、リプライが“返信を表示”のリボンの後ろに隠されてしまう状況が確実に存在していた。それも、何のことはない、これいいよね、みたいなツイートでさえ、である。
何らかの発動トリガーを満たしてしまった人が機械的に制限を受けている可能性が高いのかもしれない。僕はエンジニアじゃないんで何とも言えないんだが、少なくともアカウントの規模によって触れられる話題が制限されている可能性は個人的には否定できないと思う。
Twitterは誰でも発信できる場所じゃなかったのかい。と言いたいが、これも誹謗中傷含む様々なトラブルを避けるためだろう。
しかし、だ。それを含めて慎重な発言を行う事がTwitterでは第一条件の筈だ。
其の中で我々が使う“いいね”“リツイート”“引用リツイート”“リンクを用いたツイート”が何らかの発動トリガーなのではないか、そう言われる事はあっても、本当にそうなのか?
しかし、制限解除するために出来る事ってなんじゃ?
実見しなければ確信できないし、実験しなければ答えも導き出せない。
というわけで、先の仮説をもう一回出しておこう。
・Twitterの停止期間を72時間以上に設定しなければ制限対象になる。
・いいね、リツイート、引用リツイート、ハッシュタグ、リンクを用いたツイートが何らかの制限発動トリガーに含まれている。
・“ワールドイベント”特に“専門的な知識の必要としない”物のツイートが恐らく発動トリガー。
これらを考えた上でTwitterを運用した。
・72時間DM以外のすべてのTwitterにおける出力行為を停止する。
・72時間の停止期間を経て行うツイートは凡て事故のツイートだけにし、いいね、リツイート、引用リツイート、ハッシュタグ、リンクを用いたツイートは使わない。
・ワールドイベントに関するツイートをしない、もしくは制限する。
結果的に今の状態でリプライデブーストは解除されたけれど、発信力は当然大きく低下するだろう。
3.リプライデブースティングもそこそこに問題じゃないのかね?
リプライデブースティングは軽い措置だから放っておくと治るよ!
そういう人がいるが、それはある程度大きなアカウントを持ち、ツイートでもインプレッションやエンゲージメントを稼げる人位だろう。いわゆるセンスのいいツイートができる人たちだ。
アカウントによっては大きな問題になる。
たまにこれらの制限の解説でリプライを見ることが出来なくなった、という結果があったが、今回の実験で僕のリプライが見えなくなる事はなかった。その代わり“返信を表示”のバリアが挟まれる。これは定説通りだ。
つまり、相手にはリプライはある程度通知される。が、周囲にはそれが見えずらくなる。不特定多数の人が見る事によって、いいねやりツイートによって拡散する特性を持つツイッター最大の強みがここで大きく減少してしまう理由だろう。
自分が生産するツイートでインプレッションやエンゲージメントがあまり稼げない小さなアカウントにとっては死活問題だ。
例えば話題のトピックについて発信しニューサイトのアカウントなりにリプライを出してもどんなに質がよかろうが反応がなくなる事になる。
つまり、Twitterで流行っているラーメンハゲこと芹沢さんの言う“いい物なら売れるなどと言うナイーヴな考え方は捨てろ”というお話がTwitterでも出てくることになるわけだ。
先の仮説であるTwitter社の制限発動トリガーに掛からない様な運用をし続けなければそもそもツイートもリプライも見てもらえない事になる。
4.今現在の僕のアカウント
幸いなことにリプライデブースティングは大々的には行われていない。が、先の仮説を基にした運用のおかげで、インプレッションやエンゲージメントを稼げる状態ではないため、今後の運用目標である1000人達成には障害が依然立ちふさがっている。
少なくとも今回の実験ではあくまでも、予備のアカウントを使ったりして自分や他者のアカウントを観察した結果にすぎないから、実証というにはほど遠い。
しかし、結果的に今でも僕のアカウントからのリプライの制限は最小限ではある。
リプライデブースティングは決して小さい問題じゃないからこそ、何か攻略法のようなものが探せればいいなぁ、と個人的には思う。
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