詩・欲望 〜Underworld〜 - 397文字
哀
欲しいのは哀しみ
しかし枕は濡れず
心は逆立ち
人の服を脱がす
太陽ではなく
月が欲しいのに
愛ではなくアイアイを
人として恥ずべき
避けられ得ぬ
自我の拡散
欲
私の二つの夢
情熱と情愛
私には情熱がない
欲しい方は明らかなのに
いつも雨が降る
心は情愛
夢を見なくても
リアルも情愛
世間が欲するは
我が欲せず
そしていつも心には
従順な十字架を背負うべし
緑
早く心が育って欲しい
焼き尽くされそうだから
どれだけ武装しようとも
あなたの太陽で脱がされる
肥料は最小限でいい
無駄なものは何も要らない
欲しいのは実はあなたではない
だからその為に一つだけ俗悪なものを
心に用意するだけの
適当な空白を僕にくれ…!
場
人の温かさに
僕は包まれていたい
裸で向かおうとも
彼らは気付いていない
何て人々は天然ソーダ水のように
無糖で気高くて天衣のようか!
だから僕は武装する…!
彼らには決して脱がされないから
彼らには僕が認めた(したためた)
目に見えない天衣を与えたい!!