心の風邪に風邪薬
カゴに集めた歌に飽きて、宇宙に飛び交う歌に端子を伸ばす
目を開けたまま眠れる
目を閉じると夢もない所に隠れられる
たくさん隠れて目を覚ますと、静かな朝が曇り空をくれる
曇った光が雪みたいな優しさを天の底に満たしてる
まだ生きている
もっと生きていたその頃は、炎の種を求めて他人の炎の火の粉を食べていた
生きていないときの火の粉は生きていたときの感覚の「懐古」をまず導いて
私を起こしていく 興していく
生き返ったら、カゴの中の全部の歌を逃がさずに終わる
懐かしくても 懐かしくても いくら想っても 昔は昔
ずっと一緒にいられるけれど 昔は昔 記憶は記憶
自分の感情が懐かしいだけで、決して自分以外の命に興味が出たわけじゃない
いつか出られるカゴの外 悟っただけでは出られない
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