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おせちの成功と失敗


いや、このトップ絵は小松菜を入れ忘れた関東風の雑煮だけど。

毎年おせちを作ってきたけど、両親も老齢だしおせちを買おうよということになった。
新聞広告に入ってきたのをあれこれ見比べて、予算と相談して、ネットで注文。
うちはネット注文は、私の役目です。

おせちを買うのは実は初めてではなくて。
何年か前にも一度だけ買ったことがあった。
その頃はまだ母も台所に立っていたので、既成のおせち半分と自作おせち半分みたいなつもりで購入した、安いのを。

そう、安いのを。
いくらか覚えてないけど。

これは、大失敗で家族の誰の口にも合わなかった。これで両親に「おせちを買うことへの忌避感」みたいなのを植えつけてしまい、その後数年はおせちは手作り!みたいな感じで過ごしてきた。

今年(というか去年)なにを思ったか、おせちを買おうと言い出したのは親の方だ。
ありがたい、のっからせてもらおう。

正月の間、なるべく料理しないですむのがおせちだということ
ぱっと見、高くても数日にわけて家族の人数分と考えて欲しいこと
自前で用意した時のコストを考えてほしいこと

そういうことを相談しながら買うおせちを決めた。
前回よりかなり真面目に検討したと思う。

そんなわけで以前の安いおせちよりは高いけどそこまでは高くない(有名店のとか買ったら天井知らずだしね)おせちを買った。

年末に冷凍便でとどいたそれは、冷蔵庫一段には収まらず、段を外して家庭用冷蔵庫の中に数日居座った。

室温20度で約1~2時間、解凍してください

説明通りに早起きな父が冷蔵庫から朝6時くらいに出してきた。
8時ごろにラッピングをあけた。

うん、広告の写真とほぼ同じ(ような気がする)
多分、今年のおせちは失敗ではない。

とりあえず一箸。
解凍が不十分だったのか、箸先の海老にはきらきらと霜がおりて……。

……台所、20度はないものな。

ちゃんとしたおせちを買えても、解凍が間に合わなければ悲しいということを学んだ、おせち購入初心者であった。

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