「なぜ」から始めるリーダーシップ

優れたリーダーは伝え方が全く違うという。
それは「なぜ」か。
今回はサイモン・シネックのお話から。
ゴールデンサークルというアイデア。
それは何故、どうやって、何をというのはもの。
何故それをやっているのかをわかっている人はとても少ない。

通常、伝え方というのは外から中、明確から曖昧に向かう。
だが、優れたリーダーは逆で曖昧から明確へ、中から外へ。
例としてアップル。彼らは優れた商品を売ります、というのではなく、「我々のすることは全て世界を変えるという信念でやっています。その手段が美しく、親しみやすい製品。そうして出来たのがコレ。」

人は何をではなく、「何故」に動かされる。
自分が提供するものを必要とする人とビジネスをするのではなく、自分の信じることを信じる人とビジネスをするのを目標とすべき。

これは意見ではなく、生物学の原理に基づいたもの。
人の脳の断面を上から見ると脳は3つの主要部位に分かれる。それがゴールデンサークルと対応している。
大脳新皮質ー「何を」
大脳辺縁系ー意思決定を司るが言語を担当しない。
何故やっているのかに反応するのだから、それを自分がわかってないといけない。ビジネスにおいては。
信念を信じてくれる人を雇うべき。

なぜ信念を信じてくれる人を惹きつけることが大事なのか。
それはイノベーション普及の法則というものがあるから。
人口のうち、
2.5%はイノベーター
13.5%はアーリーアダプター
34%はアーリーマジョリティ

広く認知されたいなら15-18%の浸透率を目指すと良いとされる。ランチェスター戦略の話だと26.1%だったか。イノベーターとアーリーアダプターが周りに広めてくれる。
彼らは直感と信念によって行動し、アーリーマジョリティは他の人の行動を見て行動する。

優れたリーダーは「なぜ」を示して、彼らの直感と信念に訴えかけるのだろう。そしてアーリーマジョリティがそれを見て自分のことのように認識する。

「なぜ」から始める人が周りを、さらにその周りをも動かす人を見出せる力を持つ。

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