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ストーリーの原則

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ロバートマッキーの本で紹介されている何百という具体例はこの1世紀の間、世界中で書かれた脚本や制作された映画から集めたもの。 そこから導き出される普遍的な型、原則を紹介しています。
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ストーリーの本質とは。 予想を裏切るギャップのこと。 予想と結果の間にある差。 可能性と必然性の間の隔たり。 つまりは驚き。

サブプロットとマルチプロット4 サブプロットはメインプロットを複雑にするために利用できる 敵対する力が主人公の人生をより困難にするのが1番の目的。

サブプロットとマルチプロット メインプロットの契機事件を遅らせる場合、ストーリーの冒頭に伏線のサブロットおく必要を考える

サブプロットとマルチプロット2 サブプロットはメインプロットの統制概念に共鳴させるために利用でき、そのテーマについての多様性を加えて映画を豊かなものにする

サブプロットとマルチプロット サブプロットはメインプロットの統制概念を否定するために利用でき、アイロニーによって映画を豊かなものにする。

幕の設計 幕のクライマックスを増やすと衝撃が薄れ、陳腐化を招く。

引き返せない地点 ストーリーにおいては、規模や質の劣化したアクションを後退することは許されない。他の結末を観客が思いつけないような最後のアクションに向かって段階的に突き進んでいかなくてはならない

契機事件の配置 メインプロットの契機事件はなる早で導入するのが良い。 ただし、 機が熟してから。

探究 ある出来事によって人生の均衡が崩れ、もとへ戻したいと言う意識的欲求や無意識的欲求が生じ、敵対する力(内的、個人的、非個人的)に抗って欲求の対象を探求が始まる。 これがストーリーの中核にある

ストーリーの原則 主人公は契機事件に反応しなくてはならない 反応といっても様々で主人公の性格に見合った反応をする。 だが何を求めるかは決まっている。人生の均衡を取り戻すこと。

契機事件は主人公の人生の均衡を大きく崩す。 主人公にとっての現実の価値要素がプラスかマイナスのどちらかに傾く。

設定についての十分な調査が行われると、比類なき独特のストーリーになってくる。

創作について考えるべき問いかけ8 「どんな人々を登場させるのか」 思いつきや、気まぐれで登場させてはいけない。 基本原則は対立をさせること。好対照や正反対などの相関図を作るとよい。 脚本家がとるべき戦略は対立や葛藤の機会を最大化すること。 芸術に偶然が入り込む余地はない。

創作について考えるべき問いかけ7 「バックストーリーは何か」 これは生い立ちそのものではなく、登場人物の過去の重要な出来事の一部。それを使ってストーリーを作っていく。無から登場人物を生み出すのではなく、生い立ちに様々な出来事の芽を与え、何度も収穫出来るように。