「読める日本語」の書き方
僕はありがたい事に(多分良い意味で)「独特な言葉遣いをしますね」とか「綺麗な日本語を書きますね」と言ってもらえることが多い。学生時代、人を好きになるたびに自作曲を書いてきた身としては、じんわりと嬉しい。
そしてこのスキルは、今は採用やチームメンバーとのコミュニケーションで活躍してくれているようだ。
そこでこの記事では、自分なりに日本語について気をつけてきたことを軽く整理する。
それで一体、誰が何をするの?
まず、文を書いたら絶対に読み返そう。特に主語と述語だけを読み返そう。
そして一目で主語と述語を探せる文になるまで推敲しよう。
たとえば下記の文を見てみよう。
読みづらい原因は2つある。
「私は」がなかなか出てこない
「私は」と文末をつなげると「私は良いことだ」という意味不明の文が出来上がる
これを改善すると、一気に読みやすくなる。
あいまいさ回避
複文を避ける
この画像みたいな文章を書くのをやめよう。
ちょっと難しい話をすると、修飾語が何に係っているのかを明示する文章を書こう。たとえば下記のように。
句読点で息継ぎする
ここまでで既に使ってきたテクニックだが、句読点は日本語を「読める」文にするための便利な道具だ。
特に「誤解を生みそうだな」「長すぎて目が滑りそうだな」と思ったら、その直前で「、」を打とう。もしくは、思い切って文を切ろう。赤ちゃんが使うような二語文、三語文を堂々と使えばいいのだ。
ダイエット
文章を区切ったうえで、要らない装飾は全部取ろう。勢いで書いた文章には、かなり高い割合で無駄な飾りがついている。たとえば…
〇〇する必要があるということです
特に〇〇ではありません
かなり〇〇することができる
大抵この太字部分は、要らないか短く言い換えられる。一目で読み返した時に「なんか長いな」と思ったら探してみよう。
まとめ
読める日本語を書くために、個人的に気をつけていることを整理してみた。どれもすぐに使えて強力なコツなので、初めて聞くものがあれば試してみてほしい。
あなたが今日書いた「読める日本語」を読むのは、来月のあなたかもしれない。
おまけ
ここから先は人によって好みが出るので、おまけ程度に思ってほしい。
1. 文字種を変える
漢字を「ひらく」「閉じる」、ひらがなとカタカナを混ぜることで、読み通しやすくなる気がする。たとえば、この記事の本文から例を持ってくると…
と
では下の方が読みやすい。なぜなら「ここまで」と「すでに」が分かれていることが一目で分かるからだ。
また、
と
も、下の方が読みやすい気がする。「おまけ」をひらがなで書くと、直前の接続詞の「から」と一体に見えてしまうからだ。
なんなら、ここまでに使ってきた注釈である「推敲前」と「推敲の前」も推敲した。漢字が3つ続くと読みづらいからだ。
2: 接続詞に気を遣う
もはや趣味レベルだが、接続詞を変えると滑らかな日本語になることがある。たとえば、
という文を
に変えると、滑らかな手触りになる気がする。
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