ブラック企業と私の情緒

世界が回っていると、消失が心を掴んで離さないのです。


消えたい辞めたい無くなりたいと、忘れられたいなかったことにしたいと、
鼓動をドクドク鳴らして訴えかけてきます。
めまいもします。
ぽっかり排水溝もただの窓もたったか走る車も
目につくもの皆ジゴクへ誘いこんできます。
穴へ、穴へ、ひきずりこまれていくのは、私が弱いからでしょうか。

一度消えて、やり直そうかと
窓に手をかける、
のもめんどくさくて
目を閉じ東京タワーから飛んでみました。ひらり。

ぁぁはやい…
地面が地面が迫っ

ひゅうらり…

体は浮力を身につけ空の果てへ向かいます。

そうだ、見に行きたい世界遺産があった。ドイツの教会がみたいインドの遺跡がみたい南国のビーチで泳ぎたい…

まだ、終われない、終わらせない…!

消失はいっときの弱音を連れてどこかへ出かけて行きました。

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