ICL(眼内コンタクトレンズ) 体験記 検査1日目②

ICLをするには、適正検査が必要ということで、病院にいく必要があります。どの病院にしようかとインターネットで検索していましたが、執刀医の症例数が多いことをメインに考えて、病院を決定しました。金額は病院によってまちまちですが、検査代や術後の検診費用など込みで80万円ほどの病院にしました。

私が受診した病院には、レンズを眼内に装着するまで、検査やレンズの決定のために3回ほど病院に行く必要があります。

検査1日目

この日は、私はコンタクトレンズを装着したまま病院にいきました。

自分の目がICLに適合しているかどうかの検査を行いました。
ICLの適合には

・水晶体から角膜内側までレンズを入れるための距離が十分にあること

・角膜内皮細胞が十分にあること

が必要とのことです。


さっそく検査が始まり、水晶体から角膜内側までの距離が十分あることを確認し、角膜内皮細胞についても、特に大きな減少はないとのことでした。
コンタクトレンズを長年つけていると、角膜内皮細胞が減少する可能性がありますが、私は中学生から20年くらいコンタクトレンズをつけていたため、減少を懸念しましたが、角膜内皮細胞は基準値くらいありました。

屈折検査‥近視や遠視、乱視
視力検査 ‥裸眼と矯正視力測定
眼圧‥緑内障の有無
角膜形状解析‥角膜の形状や屈折率を測定。角膜の乱視の有無や特徴、不正乱視や円錐角膜の診断
角膜内皮細胞検査‥細胞数を検査。角膜の透明性を維持するために必要で500個/mm2より減少すると混濁する。
角膜厚検査‥角膜の厚みの検査
前房深度検査‥レンズを入れるためのスペースがあるかどうかを確認する
角膜径測定‥レンズのサイズを決定する
瞳孔検査‥瞳孔が大きいと術後にハローを感じやすくなる。 

僕のデータ
・裸眼視力 右0.04 左0.05
・屈折 R-7.5 D:C -0.5 L -7.25 D:C -0.75
・眼圧 右13mmHg 左 12mmHg (正常は21mmHg以下)

・角膜形状解析 正常
・角膜内皮細胞 右目2755個/mm2  左目2959個/mm2 (成人の平均は3000個/mm2)
(角膜内皮細胞1500個/mm2以下は ICL手術が不可である)

・角膜厚 右580μm 左572μm
・前房深度 右3.51mm   左3.44mm (水晶体から角膜内側までの距離)
(ICLを行うには2.8mm以上が必要)

医師と面談

医師に色々と質問をしました。

【Q1】瞳孔検査は?大きいとハローを感じやすくなるの?
【A1】そんなことはない。瞳孔の大きさはハローへの影響は特にないと思います。

【Q2】ICLの適応は中度から高度と記載されているが、中度とはどれくらい?
【A2】 -7.5 -7.0はまだ比較的良いほう。もっと高度の近視のひとが多いです。

【Q3】ICLの同じ度数で形違いはどれくらいありますか。角膜カーブの違いでレンズがちがうのか。
【A3】4種類しかレンズはない。

【Q4】乱視用レンズにするか、乱視なしのレンズにするかどちらがよいか?
【A4】乱視の強い人は乱視用のレンズを使用する。乱視の数値の-1.0以上くらいが乱視ありのレンズを使用する。-0.75はぎりぎりのライン。
眼を縦方向に切開をすると、乱視が-0.4くらい改善されるので、乱視なしのレンズでもいいかも。

【Q5】乱視用レンズのデメリットは?
【A5】レンズは横方向に入れるのだが、数%のひとはレンズが回転して縦方向になる可能性がある。レンスが回転すると乱視が見づらくなる可能性がある。乱視なしのレンズであれば、回転しても特に問題はなし。

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