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断熱性能ゼロの天井点検口をDIYで気密点検口に交換した

年末年始に断熱DIYにはまってしまい、先日ついにサーモグラフィーカメラを買ってしまいました。新しく手にしたオモチャを持って家中の改善ポイントを探していていたところ、天井点検口が異常に冷えていることに気づきました。

断熱機密性ゼロの点検口

改めて見てみると木枠に石膏ボードを載せているだけなので冷えるわけです。こちらをDIYで気密式の点検口に取り替えたところ劇的に改善されたので手順を紹介します。

準備

まずは計測してどの点検口を買えばいいのかを調べます。取り外した石膏ボードと天井の下地材の内側を測っておきます。

施工後の写真ですみません。ここのサイズです

石膏ボードは440 × 440mm、下地材の内寸は455 × 455mm でした。

材料

必要なものは気密式の点検口とスタイロフォーム。点検口は開口寸法にあったものを選ぶ必要があります。私が購入したものはこちら。

計測したサイズと比べてみると

天井開口寸法 と 下地材の内寸
 455×455mm = 455×455mm
内枠仕上材寸法 と 石膏ボードの大きさ
 418×418mm < 440 × 440mm

だったので、石膏ボードをカットするだけで取り付けられると判断しました。下地材の内寸が一致していない場合は下地を調整しないといけないので難易度が上がります。

また、分厚い断熱材付きの商品もありましたが、DIYなら自分で断熱材を追加できるのでお手頃価格のものを選びました。断熱材は点検口を開け閉めしてもずれないこと、出入りの際に邪魔にならないことを条件として30mm厚のスタイロフォームを嵌め込むことに。


必要な工具

ハンマー、ペンチ、のこぎり、カッター、定規

木枠を取り外す

フィニッシュネイル(細長い釘みたいなやつ)で固定されているので、ハンマーで木枠を少しずつ叩いて外していきます。何度か叩いていると木枠が外れてフィニッシュネイルだけが残ったのでペンチで引っこ抜きました。

天井側の石膏ボードをカットする

455×455mmのサイズに線を書いてノコギリでカットします。なお石膏ボードの開口部が同じサイズであればこの作業は不要です。

私の場合は下地材が455×455mmちょうどのサイズだったので、下地材にノコギリを沿わせてカットしました。写真のようなアサリなしのノコギリを使えば下地材に傷をつけなくて済みますが、見えなくなるところなのでそこまで気にしなくてもいい気はします。

下地材に沿って石膏ボードをカット

カット時には粉塵が舞うのでマスクとメガネは必須なのと、削れた石膏がバラバラと落ちるので下にあるものは退避しておきましょう。


内枠仕上材の石膏ボードをカットする

418×418mmのサイズに鉛筆で線を書いてノコギリでカットします。こちらもなるべく真っ直ぐにしたいので焦らず少しずつカットしましょう。

失敗してもホームセンターで数百円で買えるのですが、余った部分の処分が面倒なので出来るだけミスしないように気をつけてください。

点検口だけ素材が違っても気にしないのであれば、ホームセンターで12mmぐらいの合板をカットしてもらうのが一番綺麗に仕上がります。

スタイロフォームをカットする

こちらも418×418mmのサイズにしたいのでカッターでカットします。少しだけ大きめにしておいて、あとから内枠ピッタリの大きさに調整するのもいいかもです。

余ったスタイロを活用しているので継ぎはぎです

施工説明書の手順に沿って取り付ける

ここまで来ればあとは説明書の手順通りに取り付ければ完成です。
https://www.sanuki-spg.com/images/sekou/kimitu_tenjyo_shiji_seko.pdf

断熱の結果はこんな感じでした。

天井と点検口の温度差がほぼゼロに

工具が用意できれば材料費は6千円もかからないので、断熱リカバリーに興味がある方は是非チャレンジしてみてください。断熱はもちろんですが小屋裏への出入りもも楽になりますよ!


さらなる断熱性能を求めて

既存の断熱材が動かないようにする

点検口での出入り時に既存の断熱材が動かないように壁をつけておきました。30×40mmぐらいの廃材を適当な長さにカットしてビスで打ち付けてあります。

手前は断熱材を一時的に退けています

アルミ枠が熱橋というのなら断熱材でカバーしようじゃないか

サーモグラフィーで見るとアルミ枠部分の温度が少し低かったので断熱材を貼り付けておきました。効果はあんまり期待できないですが🤣

余ったザ・スリムを使い切りたいだけ


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