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浴室の洗い場を断熱で暖かくするDIY(床断熱編)

10年に1度の強烈寒波に加えて電気代が高騰している昨今ですが、みなさん断熱してますか?我が家では浴室床の冷たさを改善するべく断熱を行ったところ、なかなかの効果だったのでまとめました。

浴室床下の状況

冬場の入浴時、洗い場にお湯をかけてもすぐに床が冷たくなる状況でした。あまりの寒さに薄々感じてはいましたが、洗い場部分に断熱材は入っていませんでした🥶

点検口から覗いてみたところ

一方、浴槽の下には浴槽パンがあり、浴槽と床下の間に空気層が設けられていました。

浴槽エプロンを外すと確認できます


断熱方法を調べる

ネットの記事や動画で調べたところ、「床断熱+気流止め」か「基礎断熱」があるそうです。

床断熱+気流止め
浴室の床に断熱材を貼り付けて、ユニットバスと壁の間にできる気流を止める方法。浴槽と壁の隙間が入り組んでいるので気流止めを施工するのが難しいが、浴槽パンがあればそうでもない。

基礎断熱
基礎の立ち上がり部分に断熱材を貼り付けて断熱する方法。シロアリのリスクがあるので専用の材料を使いたいがホームセンターなどでは取り扱っておらず、ネットでは小売していないので入手が困難。


業者に見積もりを依頼してみた

ユニットバスの基礎断熱化リフォームをやっている業者をいくつか見つけたので、近場の工務店に見積もりを依頼したところ約10万円で施工可能とのことでした。

シロアリ対策を考慮した材料費が5万円。床下で貼り付ける人と居室内で材料の準備をする人の2名体制なので工賃が5万円。

現状は入浴前の30分間だけ浴室暖房をつけていて、年間の電気代は2,200円ほど。浴室暖房をやめればその分が浮くので、20年分ぐらいの電気代の5万円で済ませたかったのですが予算オーバーでした。

浴室暖房の消費電力が1.2kw。12月から3月まで毎日30分間つける計算で、1.2kw x 0.5h x 30円/kwh x 120日 = 2160円


自力で床断熱してしまおう

本当は基礎断熱にしたかったところですが、材料の確保や費用対効果を考えて自力で床断熱することにしました。(浴槽パンがあったので、気流止めが施工しやすかったのも理由の一つです)

二つ折りにしたグラスウールを浴槽パンと壁の間に押し込んで気流止め

洗い場の床下には厚さ50mmのスタイロフォームを四角くカットしてはめ込むことに。

ひとつずつカットして埋める根気のいる作業です


四角い穴のサイズを測る

床下に潜ってノギスや定規でひたすら測ります。中央部は同じサイズの正方形で、周りの部分はいろんなパターンがあったのでしっかりメモしておきます。

8パターンのサイズがありました

スタイロフォームをカットする

断熱材カッターにシリコンスプレーを吹いて滑りをよくしたうえで、なるべく直角になるようにカットしました。今回は端材で作ったガイドを使いましたが、ガイドは直角であればいいので角材でもOKです。

はめ込みやすいようになるべく直角に
なかなか上手く切れました


スタイロフォームを床下に埋め込む

ひとまず3箇所だけスタイロフォームを埋めてみてサーモカメラで確認。シャワーで温めてから数分経った時点で埋めたところの周りだけほんのり保温されていました。

効果を確認できたので残りを一気にカットしてはめ込みました。

120個を2時間半かけてカット


どれぐらいの効果なの?

試しに浴室暖房無しで一番風呂に入ってみましたが、入った瞬間は正直寒いです。ただ、浴槽のお湯を洗い場にかければすぐに暖かくなるので、効果はばつぐんでした。

サーモカメラで見ても、以前は四角の縁の方が温度が高かったのですが、今はスタイロフォームをはめ込んだ真ん中の方が高くなっています。

またしても完全勝利🏅


おわりに

浴槽パンがあれば気流止めも難しくないので、床断熱もリカバリーの選択肢としてアリだなと思いました。作業時間を無視すれば数千円で済むのもいいところですね。

基礎断熱についてはjun@お家リカバリーさんが手順をまとめてくださっているので、材料が調達できそうな方はぜひ参考にしてみてください。


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