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既製品よりオシャレな内窓も!いろんな内窓の作りかたを紹介します

我が家は寒さ対策として、DIYで内窓を取り付けて二重窓にしています。
二重窓にすると窓からの冷気を防げるので暖房効率が上がり、外気との差が少なくなるので結露防止にもなる優れものです。

取り付ける前はどれだけ効果があるか分からなかったので、まずは低コストで小さな内窓を作るところから始めました。その後、徐々にエスカレートしていき、気がつけば色んなタイプの内窓を作っていたので比較しながら紹介します。

基本的な作り方

  1. 窓枠の寸法を測る

  2. レールとフレームを窓枠のサイズに合わせて加工する

  3. レールを窓枠に両面テープで貼り付ける

  4. ポリカ中空ボードをフレームのサイズに合わせて加工する

窓枠の寸法を測る

窓枠が歪んでいる場合もあるので、高さは左右と真ん中、幅は上下と真ん中で測っておきます。他には、既存窓の鍵を開閉する際に持ち手が内窓にぶつからないだけの奥行きがあるかを確認しておいてください。

レールとフレームの加工

レールとフレームはのこぎりで切りますが、素材が樹脂の場合はプラスチック用ノコや金ノコを使うと綺麗に仕上がるそうです。私は木工用で切りましたが最後にヤスリがけをしたのでそこそこ綺麗になりました。

レールの貼り付け

レールを窓枠に貼り付ける際は、先にマスキングテープを貼ってその上に両面テープを貼れば、剥がすときに跡が残りにくいのでオススメです。

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マスキングテープの上に両面テープを貼れば跡が残りにくくなります

ポリカ中空ボードの加工

ポリカ中空ボードはカッターナイフで切ります。定規を当てて、浅く少しずつ何回かに分けて切るのがポイントです。


4種類の作り方

実際に私が作ってみたものを挙げています。下に行くほど難易度が上がりますが、その分満足度も高いと思います。

  • ガラス戸レール(はめ殺し)

  • パネルフレーム

  • パネルフレーム+木枠窓

  • 敷居+鴨居+木枠窓

ガラス戸レール(はめ殺し)

難易度 ★☆☆☆☆
見た目 ★☆☆☆☆
機能性 ★☆☆☆☆

一番簡単に作れて、材料費も安く抑えられるはめ殺し窓です。内窓を外さないと窓が開けられなくなるので、ほとんど開閉しないような小さな窓向きですね。

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ほとんど開閉しない窓におすすめのはめ殺し

カットしたガラス戸レールを窓枠の上下に貼り付けて、ポリカ中空ボードを取り付けるだけのお手軽仕様です。

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溝が浅い「ガラス戸レール下」を下部に貼り付けて
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溝が深い「ガラス戸レール上」を上部に貼り付けます

ポリカ中空ボードの断面で怪我をしないように左右にカブセをはめておきました。透明なテープでも代用可能なので、このあたりはお好みで。

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必要な材料
ガラス戸レール5上
ガラス戸レール5下
カブセ(溝幅5.5)
・ポリカ中空ボード
・マスキングテープ
・両面テープ

材料費合計
1100 x 370 mm の窓2つ分で4,000円だったので、1窓で2,000円ぐらいでした。


パネルフレーム

難易度 ★★☆☆☆
見た目 ★★★★☆
機能性 ★★★★★

1つ目のはめ殺し窓で断熱効果を確認出来たので、次はステップアップして引き違い2枚窓を作りました。ガラス戸レールでも作れるのですが、開閉式はそれなりの強度が必要なのでパネルフレームを使いました。

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パネルフレームを使った引き違い2枚窓

ガラス戸レールに比べて頑丈なフレームとレールなので切断作業が大変でした。ホームセンター等でカットしてもらえるのならお任せしたほうがいいです。

開け閉めもしやすく、横カバーがあるおかげで隙間からの冷気もほとんどありません。

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作り方と寸法の出し方は公式の組立説明書が丁寧で参考になりました。
http://www.h-mol.co.jp/upload/guide_20160623141834.pdf

必要な材料
パネルフレーム
パネルフレーム用横カバー
パネルフレーム用上レール
パネルフレーム用下レール
・ポリカ中空ボード
・マスキングテープ
・両面テープ

材料費合計
900 x 600 mm の窓2つ分で6,800円だったので、1窓あたり3,400円でした。強度が上がる反面費用は掛かりますね。


パネルフレーム+木枠窓

難易度 ★★★☆☆
見た目 ★★★★★
機能性 ★★★★★

機能面ではパネルフレームを使ったもので問題なかったのですが、次はリビングの小窓用なので見た目にもこだわりました。

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木材の窓枠とパネルフレームのコラボ

上下のレールと横カバーはパネルフレーム用のものをそのまま使い、窓の枠を木材で作りました
あと、ポリカ中空ボードは今までクリアタイプを使っていましたが外から見えにくくするために、フロストタイプを使いました。

幅30mm x 厚さ10mm の木材を組み合わせて、タッカーで止めただけの簡単な作りです。ポリカ中空ボードもタッカーで止めているので意外と強度もあります。

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木材も中空ボードもタッカーで止めただけ

必要な材料
幅30mm x 厚さ10mm の木材
塗料(つや消し黒)
タッカー
・パネルフレーム用横カバー
・パネルフレーム用上レール
・パネルフレーム用下レール
ポリカ中空ボード(フロスト)
・マスキングテープ
・両面テープ

材料費合計
900 x 700 mm の窓1つで 4,000円ぐらいでした。600円多く払って見た目がよくなったので満足です。


敷居+鴨居+木枠窓

難易度 ★★★★★
見た目 ★★★★★
機能性 ★★★★★

リビングの小窓がいい感じに作れたので最後は掃出し窓です。今までより高さがあるので、丈夫な窓枠にするため1×4材をベースにしました。1×4の窓枠は既成のレールにははまらないので、レール(敷居と鴨居)から作りました。

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掃き出し窓は面積が広いので効果大です

敷居と鴨居

敷居(下レール)は1×4材に3 x 15mmの杉材3枚を木工用ボンドで貼り付けたあとにネジで固定します。同様に鴨居(上レール)は、1×4材に9 x 15mmの杉材を取り付けました。

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窓枠

窓枠はダボを使って組み合わせました。
(さらっとツイートしてますがめっちゃ苦戦しました)

上と左右に1×4材、下は1×6材、真ん中の格子部分は1x2材を使っています。

ダボ穴の開け方

  1. ダボ錐を使って片方の木材になるべく垂直に穴を開けます。

  2. その穴にダボマーカーをはめて反対側の木材を押しつけると穴の中心が決まります。

  3. 1と同じように垂直穴を開ければ完成です。

と言いつつもダボ錐を持っていなかったので通常のドリルとドリルガイドでダボ穴を開けました。作業台に固定してドリルガイドをクランプや釘で固定させてようやくといったグダグダっぷりでしたので、素直にダボ錐を使うことをオススメします。

格子窓の作り方はこちらの動画が参考になりました。

隙間対策

今回の工法では前後の窓の間に隙間ができてしまうので、100円ショップで買った隙間テープを貼ってあります。

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毛足の長い隙間テープを窓枠に貼り付けています

必要な材料
1×2 と 1x4 と 1×6 の木材
3 x 15mm と 9 x 15mm の木材
ネジ
・塗料(つや消し黒)
・タッカー
・ポリカ中空ボード(フロスト)
・マスキングテープ
・両面テープ

材料費合計
2000 x 1600 mm の窓1つで約10,000円でした。掃出し窓は大きいのでどうしても高くなっちゃいますね。


肝心の二重窓の効果は?

外気温にもよりますが、二重窓の中と外の温度差はだいたい5度ぐらいです。ものすごく単純に考えると窓からの冷気が5度高くなると思えば効果が想像できると思います。

冬の寒さや暖房費が高くて困っている方は手軽にできるものから試してみてはいかがでしょうか?


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