見出し画像

養子の次男へ。背中にいるのは、血の繋がらないあなた以外考えられない。

ふつう、子どもは
1組の男女のストーリーの流れのなかに
産まれてくるものですが、

わが家の養子の次男の場合は、
実親さんと、私たち養親の
2組のストーリーのなかにいます。


「 真実告知 」は、
この2つのストーリーの繋がりを
次男が知っていくことなのかなと、
最近、私なりに思っています。









私の場合は、
血の繋がった両親の元で育ちましたが、
その両親たちは、大学で出会ったそうです。

若かりし頃の母が、
おしゃれなのか?うっかりなのか?で
シャツの片襟だけ立っていて

それを見た父が、
「どうして片方だけ、襟立ってるの?」
と声をかけたのが出会いだそうです。
(なんだそれ笑)



自分がまだ産まれていない時代の
父親と母親のやりとりを聞くのは
なんだか不思議な気持ち…


だけど、
あ、ここで2人が出会ってくれて良かったな
(襟に感謝ですね)
と、なんとなく、
良かったなという気持ちになる
自分に気づきます。


残念ながら、
今そんな2人の関係性は
あまり良いとは言えないのですが…

まぁ男と女というのは
その時々で色々あるものなので笑


とにかく、その時父と母が出会ったから
今自分がいるんだな、
出会いって不思議だな…
と、ふわふわした気持ちになります。









次男の場合には、
私の父と母とように、
2人が出会って結婚したから
あなたは子どもとして居るんだよ、
とすんなりストレートな道ではありません。



だけど

私と夫が、サークルの合宿で初めて話したこと、

家族に子どもが沢山いてほしいと思ったけど
2人目をなかなか授からなかったこと、

特別養子縁組で、親が必要な子の親になりたいなぁと
夫婦で考えたこと、


私たちのストーリーは、全て
次男を迎えることに繋がっています。




そして、
実親さんのストーリーには
もちろん、子どもが知れば
やるせなくつらいものもあったりしますし、
そもそも情報が得られ無い場合もありますが、



子を託そうとした実親がいたこと
子を迎えにいった養親がいたこと

これは、動かない、たしかな事実で。


たとえその間に、
時間や場所や、何かが挟まっていたとしても

子どもを通して
2つの親の手は、2つのストーリーは、
しっかりと交わって
繋がっているように思います。



だから、
次男は、産まれてから1人だった時は
ひと時も無いと思います。








10ヶ月になって、
コミニュケーションが
とれるようになってきた次男と、
早くおしゃべりがしたいなぁ!と
家族みんなでワクワクしている今日この頃。


次男のなかで、
自分の存在に繋がるストーリーが見つかるように
ゆっくりと時間をかけて、
知っていることをすべて
伝えていきたいなぁと思っています。



小さいあなたが…

血の繋がらない父親の背におんぶされて、
5月の風を受けながら
自転車に乗っていたこと。


これは
偶然でもたまたまでも、
ましてや
大人たちの色んな願いが
叶わなかった結果の第二希望だなんてとんでも無い。


希望も希望、
うちの次男はあなた以外には考えられない
私たちが家族になったのは運命だったよ

私たちが準備して、待っていて、迎えに行ったのは
あなただよと



このゆるぎない気持ちを
いつか次男に、確信をもって知ってもらえるように…

あの手この手で、母は伝えてゆきますよ。



#特別養子縁組 
#多様性 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?