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「養子の子育て、どう?」と聞かれ、いつも「普通です」と答えてしまいます。

養子の次男を育てはじめて、10ヶ月。

「 養子の子を育てて、どう…? 」

と聞いてもらう機会が、
最近よくあります。

そこで私はいつも一瞬考えるんですけど
毎回、

「 ふ・・・普通です。 」

と答えております。



…一応、クリエーティブな仕事に関わる職業人としては
「普通」って何なん!
と自分につっこみを入れたくなるんですが

これが本当の気持ちで…


いろいろひっくるめて
私たち家族の日常だし、
普通の日々だなぁと思います。



・



次男を迎える前は、
こんなこと起こるかな
あんなこと起こるかな
と色々想像をめぐらして、

「特別養子縁組」という
知らない世界への不安を
ふくらませていた時もありました。


事実として、

まず裁判があるとか
真実告知をしていくとか
病院で遺伝関係が無いことを伝えるとか

そういった、長男の時は無かったことが
起こっています。



そしてこれから大きくなったら、
次男自身が

友達との「どっちの親に似てる」話で気まずかったりとか

小学校の「生い立ち」の授業で心がズキっとしたりとか

自分の未来の容姿が想像できない漠然とした不安とか


とかとか…



色々あるかもしれません。

きっと、色々あると思います。



それは、養子の次男に限らず
実子の長男にも、
夫や私自身も、
私たちは変化していく生き物だから
色々あると思います。



だけど、もし何か起こったら
ひとつひとつ考えてこなしていくまでだし
当然出来ることと出来ないこともあるし

これまでだって、
人生なんとかそうやってきたじゃないかと思います。



そして、自分だけで解決しようとするのじゃなく
声をあげて、周りに助けてもらおうと思います。



・



何かを始めようとする時に、
「 自分にできるかな… 」
と心配の気持ちが大きい方は、
きっと、とても責任感の強い方なんだろうと感じます。


…自分で言うのもなんですが
私は、ものすごく心配症だし、責任感オニ強です(笑)


そのうえ自分で自分を追い込むので
たまに息苦しくなりますが、、、


許容度の高い、ポジティブ〜の夫が
いい感じのタイミングで
おぼれる私をひょーいと釣り上げてくれます。




世の中こんなに沢山の人がいるのだから
自分が苦手なことを苦にしない人、
逆に得意な人もきっといるし、

自分だけで、
完全無敵のスーパー人間になる必要は
まったく無いと思うんです。


私が関わっている
特別養子縁組という制度は、
いろんな人の手の差し伸べ合いで
成り立っているものですしね。



・



「普通」でいられることの良いところは、
穏やかな心でいられる、というところかなと思います。

そして「普通」の面白いところは、
人によって基準が違うところかなと思います。



人によって、家庭によって
それぞれ「普通」の中身は違うもので

つまりそれは、
その人自身が「普通」と思うかどうか、
というだけの話です。




自分と人とが違うことにあんまりまどわされず、
世の中のいろんな日常を尊重し、
私たち家族の「普通」を大事にしていきたいです。


#特別養子縁組
#多様性






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