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もし私が社長だったら、車いすのスタッフに「営業」をすすめられるか。
とても考えさせられた記事に出会いました。
ユニバーサルデザインの企画などを手掛ける会社の社長で、子供の頃から車いすに乗っている起業家の方のお話。( 垣内俊哉さん)
大学生の時にweb製作会社で
アルバイトをした時に、
車いすなのでオフィス内の業務をやるかな…と思っていたら、
その会社の社長に
「 営業をやりなさい 」
と言われたそう。
不安だし、車いすで行けない所もあるしで
苦労されたそうですが、
「 また車いすの垣内がきた 」と
だんだんお客さんに覚えてもらえるようになり
営業成績がトップになったそうなんです。
その時社長に
「 歩けないことに胸を張れ。
それはお前にとって強みだから。 」
と言われ、
それが自分の会社の理念の元にもなっている…
そこから記事はまだ続くのですが、
そんなインタビュー記事でした。
・
この記事を読んで、
垣内さんのご活動を応援したくなったのももちろんですが、
ある箇所で、かなりびっくりしました。
「 私がもし社長だったら、
車いすのスタッフに
” 営業をやりなさい ” と言えるだろうか…? 」
と、思わず考えました。
私の頭は
「 車いすを理由に苦労することが無い仕事を 」
とまず考える、と思ったからです。
垣内さんご自身も
必死で車いすで回ったし、
行けるところも限られていたと
おっしゃっているし
人によっては、自分に営業はムリ、と断る方もいるはずです。
だけど、このバイト先の社長は、
垣内さんに営業を提案し、
垣内さんは営業成績トップになりました。
きっと、私と社長では
「個性を知る順番が違う」んだと分かりました。
バイト先の社長は、
まず、垣内さんの「 人柄 」を見て
営業に向いていそうだと目利きし
(垣内さんは、表情が豊かで声が大きいそうです)
それから「 車いす 」という特徴を、
垣内さんの人柄とかけあわせて
営業という分野で垣内さんの個性は活躍するはずだと、
そんな着想から出てきた提案だったじゃないかと、
思いました。
私だったら…
「車いすの移動は大変だろう」
「営業を提案されたら、嫌に思うんじゃないか」
という考えがまず浮かびます。
完全に、私が
「 車いす 」という特徴に
最大フォーカスして考えた結果です。
やはり目に見える特徴として大きいですから。
だけど
当然だけど「車いすのスタッフ」の前に、
その人の「人柄」があってこそですよね…
一見すると配慮に聞こえるけれど
単なる遠慮かもしれない…?
いったい誰のためなのか
本質がぼんやりしてしまいました。
もし、私が社長なら
車いすのスタッフは体力的な大変さは減るし、
傷つくことは少ないかもしれないけど
逆に得るものも少ないのかもなぁ
なんて思ったりしました。
垣内さんのバイト先の社長の個性を見る眼は、
垣内さんご本人も気づいていなかった
可能性を引き出されたのかもしれないです。
・
養子の次男を育てていて、
特に人に伝える時のことを考えるとき、
「 次男は養子 」の要素は必ず
私の頭に出てきます。
普段子どもたちと接している時
長男は実子で、次男は養子、なんて
いちいち思わないし
まったく忘れているくらいですが、
次男と社会との関わりを考えるときは、
必ず「気に留めておきたいこと」として思い出します。
マイノリティを理由に、
次男にムダに悲しい想いをさせたくないなと
考える親心からなのだと思います。
だけど
「養子」の事実は、
次男の大切な一部だけど、
次男の全部ではないですね。
養子の特徴を含む個性も
含まない個性も
可能性は、人生のなかに
いくつもいくつも
見つけられます。
そのことを、
私もちゃんと覚えておきたいし
子どもたちに知っていて欲しいなと、
改めて気づかせてくれた記事でした。
・
世の中のいろんなバリアは、
心の眼が取り去ってくれるものも多いかな?
なんて思ったりします。
思い出したのが、
マイケルジャクソンの『マン イン ザ ミラー』。
♪〜
If you wanna make the world a better place
Take a look at yourself, and then make a change
もし世界を今より良くしたいと願うなら
鏡の中の男を見つめて。自分から変わろう〜♪
#特別養子縁組
#世界平和
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