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大切なことは、何度でも。

最近、同じ団体さんで特別養子縁組をした家族同士の、オンライン交流会がありました。


その中で、
それぞれ別の両親のもと産まれた
4歳と5歳の養子の兄弟を育てている
お母さんのお話が印象に残りました。


そのお宅では、
「真実告知」を
子どもたちが赤ちゃんの時から
日々の自然な会話の中で
されてきているそうで、

子どもたちは、
自分は●●お母さん、
弟/兄は○○お母さんから産まれた
と分かっているそうです。


だけど、
時々それを忘れて
「 あれ?なんだっけ? 」と
親に聞いてくるのだそうです。


「 子どもって、大事なこと、
  何回も言わないと
  忘れてしまうみたいなんですよね。 」

と、そのお母さんが話されていたのが、
すごく記憶に残りました。


そうか、子どもって
大人がすごく大事だと思って話したことも
忘れるんだなぁと
改めて、なんだか不思議な気持ちになりました。




・・・




話は変わりまして

最近、長男の保育園の4歳児クラスで
「 家族に言われて嬉しかった言葉 」
を発表しようという企画があったそうです。


その企画で、長男は

ぼくは「 あたりまえ 」が嬉しかった

と発表したと、
その日の帰りに本人が教えてくれました。


「 あたりまえ の何が嬉しかったの? 」
と長男に聞いてみても、
肝心なことがイマイチ分からなかったので(笑)、
次の日、担任の先生に聞いてみました。



そうすると、先生が教えてくれたのですが

長男が、両親(私たち)に

「 どうして、お父さんとお母さんは
  僕のことが大好きなの? 」

と聞いた時に、

「 大好きなのは、あたりまえだよ。 」

と
お父さんお母さんに言われたのが嬉しかった、
ということでした。



たしかに


あたりまえ の言葉は、
我が家でよく出てきます。


そしてたしかに、この言葉を知ってから
長男はよく

「 ねぇ、僕のことを大好きなのは、
  “あたりまえ”? 」

と聞いてきたり


私たちが

「 大好きなのは、あたりまえだよ 」

と言うと、

「 そうかぁ、あたりまえかぁ… 」

とにやにやしていたり



そうか、あれは、嬉しかったんだな

と気づきました。

嬉しかったから、何回も何回も、
忘れないように繰り返すみたいにして
確認していたんだなと、
分かりました。



子どもたちを、大好きなことに
理由なんて無いので、
特に考えることなしに出てきた
「あたりまえ」という言葉ですが、


それが長男にとって、
何度も聞きたいくらい嬉しい言葉として
受けとめてくれたのは、
なんだか嬉しいなと、思いました。




・・・




実子の長男と、養子の次男の
2人の子どもたちに親として伝えたいこと、
いろいろあると言えばあるんですが、

もはや
「 あたりまえ 」
さえ伝わってくれていたら、
それで十分すぎるくらいだなぁと、
長男からの話を聞いて思いました。



大好きだよ、
あたりまえだよ

心配するよ、
あたりまえだよ

応援するよ、
あたりまえだよ

私はあなたの親だもの



実子だろうと養子だろうと
家族は、親は、いつも自分のことを一番に
考えているという安心感さえ、
子どもたちが背中で感じていてくれたら、
私は、こんなに嬉しいことは無いです。



大切なことは、絶対忘れないように
たとえ忘れても、必要な時にまた思い出せるように
何回でも同じこと、伝えていきたいなと、思います。




#特別養子縁組 
#多様性

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