雷電!今すぐにゲーム機の電源を切るんだ!
今になってはゲームをやりたい欲求はあるものの、全然やらなくなってしまったけれど、中学生くらいまでは暇を見つけては、ゲームをやっていた。
小学生の頃の話。
PlayStationの『メタルギアソリッド』1作目を初めてプレイしていた時に画面越しに聞こえてきた
という台詞の衝撃が今でも忘れられない。
敵地に潜入中、無線で指令を出してくれる大佐からの指示や助言の一つに、
「あっ。切らないといけないんだ。」
と思い、その頃の自分は指示通りに真面目に電源を切った記憶がある。
そして、普通にゲームはそこで終わった。
電源を切ったのだから当たり前だけれど、何も起こらない。
電源の切れたテレビを見ながら、
「ん?」となった何とも言えない虚無感。
まぁ、その先も消さずにいると、
なんてもう1人の連絡役?の女性に言われるし、その前にももメタ発言を含む話を多くしてくるのだから、気付くべきなんだったのどろうけれど、純真無垢だった自分に気付けるワケもなく……
今でこそ、そういう表現が珍しいものではないけれど、第四の壁を破る言動に慣れていなかった自分にとっては衝撃的な体験だった。
「信じる人の支持であっても、おかしいと思ったら一度は立ち止まらないといけないんだな。」
と少しだけ大人になった瞬間。
でも、これは、
「電源を切るよう命じられた時、従うかどうかはプレイヤーの選択に委ねられていて、
この選択は、ゲーム内での冒険を続ける意志の表れであり、プレイヤー自身の物語を紡ぎ出すきっかけとなる
『それでも先を望んでしまったプレイヤーだけが、ゲームの真の楽しみを知る。』」
的なことだったの……かな?
違うか?
まぁ、でもそれから数十年?が経って大人になった今になると、
「BLACK!今すぐにスマホの電源を切るんだ!」
と無線連絡も貰って、すぐに電源を切る自分が欲しかったりもするかな。
さぁ、明日の自分は何時間スマホの世界に入るのかな?
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