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2023年9月現在増加しているオミクロン株「EG.5」について

地域差はありますが、本稿執筆時全国的に新型コロナウイルス感染症が流行しています。
流行の要因は、「EG.5」と呼ばれる免疫を開始しやすい変異株の増加です。EG.5は現在流行の中心であるXBB系統から派生した変異株です

ヒトの細胞に感染するスパイク蛋白に「F456L」という変異があることでEG.5には、以下のような特長があります。

  •  感染力や免疫を回避する能力が高い

  • 重症化の徴候は「今のところ」確認されていない(不明な点も多い)

EG.5の特長

免疫を回避する能力に優れるため、オミクロン対応2価ワクチンを含めたこれまで使用されたワクチンによる感染予防効果は低く、過去新型コロナに感染したことで獲得した抗体による感染予防効果も低いのです。
そのため、新規感染者だけでなく再感染される方も増加しています。

新型コロナ感染後は様々な後遺症がおこると言われています。

新型コロナ感染後の後遺症

さらに、新型コロナ感染後の後遺症は複数回感染された方ほどおこりやすいかもしれません。

新型コロナウイルス後遺症の発生頻度や患者背景

残念ながら新型コロナウイルスは何度も感染してしまうウイルス感染症です。
複数回感染することで、様々な健康被害がおこりえます。
個人でできる感染予防にご配慮いただければ幸いです。

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