エースの条件

ライオンズの試合感想メモ。対ファイターズ1-3回戦でした。鬼門東京ドームで2勝1敗は上出来だったんじゃないでしょうか。貯金もできたし。今回は先発投手について思ってることを書いてみます。

ローテが一周してまた表に戻ってきました。一般的に開幕からの先発3人が表ローテ、その次の3人が裏ローテと呼ばれています。埼玉西武ライオンズの場合だと

表:多和田、今井、高橋光成

裏:ニール、武隈、(本田)

ということになりますね。裏は流動的です。武隈は榎田か内海が戻ってくるまでとされていて、6人目は試合の立て込むGWまでは必須ではありません。本田は初勝利のあと抹消されましたし。

開幕投手も務めた多和田は去年の最多勝投手です。でも私は多和田がエースかと言われると「何か違う」と思うのです(意見には個人差があります)。エースだという人を否定するつもりはないです。

・チームの勝ち頭(昨シーズンは最多勝)

・シーズン通してローテを守った

このへんはエース要素だと思います。多和田は良い時は確かにエースと呼べる投球をして試合を作ってくれます。それは否定しません。しかし、駄目な時はコントロールが悪くて毎回のようにランナーを出し、守備の時間がとても長くなります。今カードは調子が悪いなりに失点は少なくてその点はさすがだと思いますが、見てるだけで疲れましたし、守りについてる野手はもっと疲れたと思います。ぴしっと抑えてくれないと中継ぎも早めに準備を始めないといけません。ベンチも試合を捨てないためには早い回で代えざるをえないです。このへんの「投げてみるまでどうなるか分からない」「駄目な日は長いイニング期待できない」あたりが「うちのエースです!」と私が言えない部分です。個人的にエースに期待することは

シーズン通して離脱がほとんどない

先発する試合は中継ぎが休める:前日に『明日は◯◯だから今日は中継ぎ注ぎ込んでも大丈夫』と思えるぐらいが望ましい。

試合展開に応じた投球ができる:大事なのは毎試合2,3失点にまとめることではなくて、大勝していれば別にHR打たれてもいいけども、僅差や1点勝負の時には無失点ないし1点2点ビハインドぐらいで最後まで試合を壊さないでくれること。

調子が良ければ完投できる :スタミナはもちろん、完投するための投球や配球を自分で考えられること。3巡目でよく捕まるようでは微妙。

今の表ローテはいわば「チームで1番エースに近い投手たち」だと思います。ローテ2廻り目の段階では【私が勝手に決める、エースの座争奪戦レース】は高橋光成が1位。8回130球2失点、1四球(申告敬遠)は素晴らしいです。開幕3連戦のときも負けはしたものの表ローテの中で1番試合を作れてました。そして開幕からずっと打たれ続けてきたホームラン、今日は0本ですよ。締まった良い試合にしてくれてありがとう、と言いたいです。そして東京ドーム大得意の外崎と、そこまで繋いだ野手陣にも。有原は崩せなかったけど最後に意地を見せて光成に勝ちをもたらしてくれました。

次の高橋光成の登板はおそらく14日、現地で見られるのが楽しみです。

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