VRChat ワールド制作体験記
まえおき
こんにちは、Si改めinsideBlackと申します。直訳で中身が黒いって意味です。
記事を書いている本日、VRCHATのワールド「The theater "Into deep space"」をアップロードしました。大きなシアタールームとラウンジを兼ね備えたゆっくりできるワールドです。
このワールドが出来るまでの作成フローを記事に残したいな~と作成前から思っていたので、今回ここに残そうと思います。
構想
時は2024年10月後半。当時お世話になっていたフレンドが作ったワールドに感銘を受け、『自分もこういうの作れたらなぁ~・・・』と思ってました。
当時Unityはアバター改変で少しいじくっただけの経験しかないので、ワールド作成は夢に思っていましたが、作り方を調べると(案外いけるのでは・・・?)と思い始め、全くわからない所からワールド作成を決意しました。
でも・・・?
作るものがない・・・!!!
普通に自分用に作るならなんでもいいのですが、当時はそのフレンドのように公開して遊びにきてもらいたいなぁ~~~って考えていたので、そういう方向性で作るとするならアイデアは必要不可欠。それこそ技術の暴力でなんとかなる世界だからこそ被りは許されない。う~~~んどうしよう困った。
って感じで半月が経過しました。
11月頭のぼく
『あ~暇だなぁ~~~どっか遊びに行きてぇな~~~』
『せっかくだしプラネタリウムとか見に行きたいよな~~~』
『・・・・・・・・・』
『プラネタリウム・・・?』
もうそこからの話は早かったです。結果、「プラネタリウムと映画館を融合した”ような”ワールドにしよう!」ってなりました。まぁ結局プラネタリウムじゃなくて宇宙になったけどね
ここで構想は完璧にまとまりました。完璧かは知らんけど。
これからワールドを作りたい人のために
まずは本当にドシンプルでもいいのでワールドを作ってテストするまでやってみることをお勧めします。詳しくを語ると長くなるのでおすすめの動画、Noteをここに付けておきます
これを一回経験しておくことで作成→ワールドテストまでの流れやワールド自体のサイズ感もつかむ事が出来るので作成のハードルがぐんと下がります。
買い出し、素材調達
制作する物が決まったらBOOTHにて色々な物とにらめっこするフェーズに入りました。VideoPlayerだったりQVペンだったり、skyboxや家具、あとワールドに置く物とか・・・
有料の物は「今すぐ買う!!!」ではなく、構想段階ではあくまで購入候補としてメモしておく事をお勧めします。買っても使わなかったら意味ないですし。
あとはこだわり出したらキリがないので、予算を定めて適切に買い物をするのが一番いいと思います。私は予算2000円以内でなんとか納めました。
materialに関しては様々なテーマがあるサイトからDLすれば軽くタダで済みます。これです。
BOOTHで気に入ったmaterialを買うのもアリですが、このサイトも一度吟味しておく事もおすすめします。BOOTHで基本的な物をまとめて無料で配布してる所も紹介します。マジで使いやすいです。おすすめ。
組み立て
「組み立て」って聞くとリズム天国のアレとアレが連想されますね。
僕はDS、Wiiどちらの組み立ても好きです。
話がズレました。許してください
建物を作るのに様々な方法がありますが、自分はUnityのCubeで作成する方法で建築しました。俗に言うCube建築ってヤツですね
建築が簡単でワールド作成初心者には大変助かりましたが、細かい造形が難しいというデメリットもあるので、必然的に豆腐建築になってしまいます。こだわりたい人はBlanderで造形した方が格段にいいと思います。
あと時間がアホほどかかりました。作業にかかった時間の半分くらい。
なので組み立て工程をスキップしたいならBOOTHで建造物のアセットを購入するか、なんでも良いからワールドを作りたい!って人はUnityの無料アセットをインポートするかをお勧めします。
(ちなみにVCC非対応のUnityアセットをインポートしてしまうとデータがぶっ壊れるので、気を付けようね!)
初めからCube建築で行くって決めてる場合、四角形以外の形で作るのはあまりおすすめしません。めんどくさすぎて結局豆腐になります。
豆腐といっても四角形を組み合わせることはできるのでバリエーションには困らないと思います。たぶん。
でも同じ座標にCubeの面が重なると結構見た目がアレになってしまうので重ねてしまわないようにするための調整が大変でした。
そんでインポートしたマテリアルをCubeにぶち込んで組み立ては終了です。
内装
↑?
全部を細かく説明するのは流石にめんどい(疲れた)のでここはざっくりと。
入口、エントランス
joinログと、何もないのは寂しいのでポスターをつけてます。
ドアは貫通式ではなく、ドアテレポートシステムを改造してドアノブをUseすることで向こう側に行けるように改造しました。
シアター部分
動画プレイヤーであるyamaplayerと、あとは無料アセットのソファーを配置。
もっとこだわり抜いてもいいなぁ・・・と思っているのでいつか改築したい
ラウンジのバー
正直ここに一番金がかかった
カウンター部分はいつものCube建築で、椅子にはSit判定をつけるためにスイベルチェアーギミックを組み込み、照明やドリンクバーなどのアセットはBOOTHにて有料で購入。ざっと1150円。後悔はしてない。
ラウンジ、その他
BOOTHでDLした無料家具アセットやQVペン、余ったスペースにGithubで配布されているビリヤード台を設置。本当に無料でいいんですか?
背景はBOOTHで購入した星空シェーダーを設定。月はNASAが配布してる月テクスチャをマテリアル化してsphereにぶちこみ、逆光を当てています。
参考↓
アップロード
ネーミング
映画において、2次元のスクリーンに3次元の世界があるように見える錯覚と「深宇宙に向かって」という意味を掛け合わせた"Into deep space"と名付けました。こういうのは思いつくのが本当に大変。
テストプレイ(デバッグ)
コイツらは酒を直で飲まないと死んでしまう体質なのか?
公開する前に一回フレンドを呼んで数時間過ごした後、見つかった細かいバグや修正を行いました。
そ~してワールドが無事にラボへ放たれることになりました。途中でデータ飛んだりとかしなくて本当によかった~!
あとがき
ここ数週間、実質な作業時間が大体2クール分のアニメ強に渡ったワールド制作ですが、「疲れた。けど楽しい!」に尽きます。
一通り完成し終えた今でも「ここの所はこうした方もよかったかな・・・」などと多少の心残りがありますが、自分の思い描いた世界を実際に作るというのは何事にも代えがたい経験ですし、色々と学ぶ機会でもありとても楽しく作成することが出来ました。
自分は他にもやりたいことがあるので、次のワールド作成はまだ考えていませんが、何か良いアセットを見つけたりしたときなどにこのワールドをどんどん改築していきたいですね。
この記事が「自分もワールド作成してみたい!」という人の一助になれたらとても幸いです。
ではまた。