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カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 表現力をつけたいならGをかける b labo vol.73

表現力をつけたいならGをかける

小学生の頃必ず一人はいたでしょう
「ネコふんじゃった」を高速で弾くヤツ。あれって表現力という観点からするとなんの意味もありません。

むしろそんなことばかりやっていると弊害のほうが大きいかもしれない。
ただ通り過ぎていくだけで人の心には届かない。

一見すこし難しそうなメロディとかフレーズは、勢いをかけながらやったほうが楽だったりします。細かな部分まで気にしなくても済むからです。
スピード至上主義で練習していると表現のために必要なもの(間とか強弱)がおろそかになる。にもかかわらず本人は速く弾けるようになったことで上手くなったような錯覚に陥る。まさに悪循環です。

表現力を向上するにはあえてスローダウンしたテンポで練習することをお勧めします。

まずは普通のテンポで練習する。少し慣れてきたら速めのテンポで数回勢いでやってみる。ここまではウォーミングアップです。

次にスローダウンするのですがこの時にクリックの音を半分にしてください。(4/4拍子でbpm100なら40とかに設定する)クリック音を2拍・4拍と捉えて1拍・3拍は自分で感じながらやります。

実際にやってみると自分のタイム感がいかにいい加減だったかがわかる。
そしてキツイ、G(重力)がかかったような感覚になる。
その反面考える余裕はできますので、より深くウィークポイントを意識しながら練習できます。間と強弱と音の長さをしっかりと意識することが大切です。

もっとGをかけたい!というM気質の方は1小節のアタマだけというワンクリックに挑戦してしてみましょう。間を保ちながら次の1拍目にきちんと合わせるのは難しい。(3拍目だけはもっとキツイ)

Gをかけながら練習したあとに普通のテンポに戻ってみると本当に楽になる。そして何かが変わっていることが実感できると思います。
ぜひお試しください。

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