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カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 ジミヘンコードってなんだ?(その2) b labo vol.39

ジミヘンコードってなんだ?(その2)

テンションノートは9、11、13とそれらに♯や♭がつくものもあったりと複雑です。とりあえずジミヘンコードに限っての説明をします。

昨日も書いたようにコードネームはE7(♯9)
これはE7のコードに♯9の音も入っていますよ、ということです。

E(ミ)を1度として数えると9度の音はF♯(ファ♯)ですが、これはE7(9)です。渋くてファンキーな感じのするコードですね。ジェームス・ブラウンなどの音楽でギターカッティングをするときによく使われています。

ジミヘンコードはF♯(ファ♯)の音をさらに半音上げます。シャープ9とはそういうことです。するとG(ソ)の音が加わりますね。このGの音が強烈なスパイスとなるのであの迫力や緊張感が生まれるのです。なぜそうなるのか?

E7の構成音のうち3度の音はG♯(ソ♯)です。1オクターブの違いはありますが♯9であるG(ソ)とはお隣の関係ですね。こういうお隣同士は普通は一緒に鳴らしません。なんか濁ったような音になるので相性が悪いのです。

そしてもうひとつの理由ですが、マイナーコードの場合は短3度(半音下がる)になるという決まりです。
かりにE7をEm7として考えてみましょう。3度の音G♯を半音下げるのでGの音になります。あらー?♯9の音と同じじゃん!

まとめに入りますがジミヘンコードとは本来仲が悪いはずのお隣さんと同居していて、なおかつメジャーとマイナーの両方の要素も併せ持っているコードなのです。常識的に考えれば不協和音のはずです。でもなぜかかっこいい。理屈なんでどうでもいいですね、ジミヘン本人もただ「オレはただファンキーにキメたいだけ」でやっていた訳ですから。
「感覚や感性を優先する」とても大切なことですよ。

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