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【エヴァ考察】コア化はナウシカとシン・ゴジラがカギとなる!?徹底解説!!!

こんにちは、ところてんです。よろしくお願いします。

現在いろんなところでエヴァのコラボが出ていて、地上波でも放送されているので、
エヴァファンとしてはとても楽しいですね。

これを機に、エヴァンゲリオンを見直してみてもいいかもしれませんね。

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そして今回は新劇場版で新しく出てきた

コア化の考察をしていきます。

コア化に関してはよくわかっていない謎の部分も多いのですが、
完結のシン・エヴァンゲリオンでも確実に、重要な要素になってきます。

今回は現在コア化についてわかっていること、
そして私なりの解釈などを含めた考察をしていきたいと思います。

それでは話していきます。

「コア化とは何か」

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コア化というのは、このようにエヴァや使徒の中にあるコアのように、
赤く染まる現象のことを表しています。

新劇場版では、セカンドインパクト後の世界から海は赤くなっていて生命の住める環境ではなくなっています。
またサードインパクト後からは、大地も赤くなり、地球全体がこのコア化した状態になっています。

そしてこのような状態になるのには、いくつか要因が考えられます。

1つ目に

シン化したエヴァに触れる、またはセカンドインパクトに出てきたアダムスなどに触れることで発生していると思われます。

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これが分かるのはQで13号機にマリが触れた際にも手が赤くなり、侵食されているような描写があることです。

また使途に関しては、第8使徒との戦闘で零号機がコアを掴んだ際にもこのような描写があります。

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これにはどちらも痛みが伴っており、おそらくエヴァパイロットとエヴァではないと死んでしまうくらいの衝撃だと考えられます。

また、セカンドインパクトインパクトで出てきたアダムスによって触れられた海はは赤く染まってしまっているのだと考えています。
なのでセカンドインパクト後は赤い海と普通の大地という状況になっています。


2つ目に

開かれたガフの扉やバラルの扉に干渉するということがあります。

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ガフの扉やバラルの扉が開かれている下はこれらの干渉を受けていると仮定すると、
セカンドインパクトではガフの扉が開かれているので、おそらくこの範囲の下は赤く染まった大地になっていると思われます。

そしてサードインパクト後では完全に赤い大地になっていました
これはおそらく、初号機由来のバラルの扉か、サードインパクトの続きを行ったMark.06のガフの扉が
地球全体に広がり干渉してしまったのだと思われます。

つまりシン化したエヴァに触れるか、アダムスのような存在に触れる。
またはそれらが開くガフの扉やバラルの扉に干渉した時にコア化すると思われます。


次に、このコア化した大地にはL結界といものがあります。

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この存在はQの最後にアスカが計測器のようなものを見ながら
「L結界密度が高すぎる」と言っていたところで初めて登場します。

おそらくこのLというのはLILIN、つまり人間のことを指していて、
人間を遠ざける結界、つまり人間がその場に長時間いると汚染され死んでしまう環境にあると思います。

そしてこのL結界というものの強さの指標がL結界密度だと思われます。

シンの冒頭でもリツコが「L結界密度が予想よりも高い」とこの言葉を使っており
ヴィレの機体が徐々にコア化していることからも、このコア化というものと
L結界というのはセットだと考えられます。

ちなみにコア化という用語は実際に劇中で使われた言葉ではなく、
EVANGELION:3.33のDVD/BDに付属してくるアフレコ台本や絵コンテ集などで散見される用語です。

劇中で登場していないので、シンでは呼び方などが変わる可能性はありますが
これからも大地やものが赤くなり、L結界が張られることをセットでコア化と呼んで行きたいと思います。


「エヴァとシンゴジラ」

この人間や生命はその場では生きられない、コア化という現象やL結界密度、現実世界の何かと似ていませんか?

それは放射線です。

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エヴァンゲリオンという作品の中でそんな現実とリンクさせる必要はあるのか?と思う方もいると思うんですけど、
庵野秀明が意図的にリンクさせている可能性は大いにあります。

その理由の1つとしてあげられるのはシン・ゴジラです。

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庵野秀明はエヴァンゲリオンQを作ってから、鬱状態になってしまい、エヴァンゲリオンの制作に踏み出せなくなってしまいました。
スタジオに足を運ぶこともできないくらい追い込まれていたそうです。

この時の庵野秀明の話などは株式会社カラーが出している、大きなカブという動画でも見ることができるので
詳しく知りたい方は是非見てください。

その時に東宝に誘われたのが、シン・ゴジラの制作です。

庵野秀明はこのシンゴジラの製作のおかげで、これからもエヴァを作り続けられると発言しており、
シンゴジラを作ったのは庵野秀明、そしてエヴァにも重要なことだと考えられます。

ゴジラは放射能の怪物です。
シン・ゴジラの作中でも放射線に警戒しながら、警官が交代でゴジラを見るシーンや、
放射線の危険数値を知らせる、アラートなどがなっていたりしていて、
放射線に対する細かい設定が取られていました。

シン・ゴジラがエヴァを前提として作られていたのであれば、
このような放射線の設定は、エヴァへのつながりもあるのかもしれません。

そしてシンゴジラの終盤、ゴジラの尻尾からは人間のような者を生み出そうとしています。

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これは第五形態目のゴジラなのですが、
これもエヴァのアダムと使徒、リリスと人間、そしてインフィニティをかなり意識しているように思えます。


「エヴァとナウシカ」

もう1つの理由は宮崎駿監督の風の谷のナウシカです。

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ナウシカの世界観は、火の七日間によって巨大文明が破滅した千年後を描いていて、
ここでの火の7日間というのは核戦争、そして作中に出てくる巨神兵は核のメタファーであると言われています。

ナウシカでの腐海は人間が存続できる場所ではなく、マスクなしでいると五分で肺が腐ってしまう環境です。

これも放射線とかけていると考えられます。

そして、エヴァンゲリオンと風の谷のナウシカは切り離せない存在です。

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エヴァの監督、庵野秀明は風の谷のナウシカにおいて巨神兵の原画を描くことで携わっており、
2012年には風の谷のナウシカのスピンオフである「巨神兵東京に現る」を企画し、Qと同時上映しています。

エヴァンゲリオンは数々の部分を巨神兵をモデルにしており、
庵野秀明は「ナウシカの続編を作りたい」と宮崎駿に企画し拒否されたという話もあります。

あと、個人的には先ほどのシンゴジラの中で紹介した第五形態も、巨神兵に似ている気もします。


また、ジブリは「スタジオジブリは原発ぬきの電気で映画をつくりたい」と書かれた横断幕を掲げたり
宮崎駿はNO!原発のプラカードを持って近所を歩いた、ということも残っています。

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この宮崎駿に影響している、庵野秀明もまた核などの恐ろしさというものを
コア化やL結界密度というように暗喩的にエヴァンゲリオンの中に描いたのではないでしょうか。

エヴァンゲリオンは他にも庵野秀明が影響された作品がもろに出ている作品なので、
他の作品とエヴァンゲリオンのつながりを見るのも面白いところだと思います。


「コア化を通して考えられること」

このコア化というものが放射線などのメタファーだと考えると、
これからの展開では、やはり元の自然のある地球を取り戻すことを目指すと思います。

日本アニメーター見本市で公開された「until you come to me」では
元の自然や青い海のある世界に戻っている場面もあります。

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この映像は本当はQの本編の後に差し込むはずだった作品だとも言われているので、
最終的にはコア化した地球が元の生命の住める環境に戻るということになるように思えます。

しかし「until you come to me」は本編との繋がりなどは一切言及されていないので、あくまで予想です。


シン・エヴァンゲリオンの冒頭ではパリをコア化から修復しているので、
もしこの方法を地球規模に使う方法があるのなら、可能かもしれませんし、
もしくはナウシカのように何千年もかけて世界を修復して行くかもしれません。

それか、それとは真逆でこのコア化が完全に進行して、新たな地球として生まれ直す可能性もあります。

どちらにせよこのコア化、そしてその修復は重要な要素になると思います。


「人間には制約がある」

このようにコア化した大地や、放射線で汚染された大地では
人間は長時間活動できないという制約が出てきてしまいます。

この活動の制約というのを、物語の緊迫感などに使っている一面もあると思います。

例えば、エヴァのアンリビカルケーブル無しでの活動限界、
こちらもエヴァンゲリオンの中では重要な役割をしていました。

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なのでシン・エヴァンゲリオンでもコア化した大地でのエヴァの活動限界などの緊迫したシーンが出てくるかもしれません。

またその「活動に制約のある人間」の対極にいるのが、生命の実を持った、「活動限界のない使徒」の存在です。
これを使徒の生命の実、人間の知恵の実として、対極に描いているのだと思われます。

そのことからもエヴァの呪縛によって歳を取らない、また
L結界密度の存在が関係のないパイロットたちは、人間の存在を超えているのではないかということが考えられます。

それとも、Qではマリはエヴァに乗っているシーンしか出てきていないので、
エヴァのパイロットたちはエヴァに一定期間内乗らないといけないという制約がもしかしたらできている可能性もあります。

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そして2021年に公開予定の庵野秀明が手がけるシン・ウルトラマンのウルトラマンでも活動限界という要素があります。
なので「制約がある」というのはいろんな作品を理解するのにも重要な要素かもしれませんね。


「シン・エヴァンゲリオンでは」


今回話したコア化によって人間は制約されているというのも、私的には一種の人間らしさを描いているような気がします。

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シンジの精神世界も今作では電車の中のシーンとして描かれていて、
シン・エヴァンゲリオンのビジュアルも線路を使っているので、次はシンジの精神世界ももっと掘り下げて
描いていくよいうな気がします。

私的には過去の14年間の話や、物語を綺麗に終わらせるというよりも、
シンジの精神世界での葛藤や、他人との干渉によって成長する過程、
世界に対しての自分の価値など、そのような人間らしい部分を描いて欲しいです。

そのほうがエヴァらしくて見たいなと私的には思います。

今回の話は以上です。

このような話が好きな方はフォローとスキよろしくお願いします。

ありがとうございました。

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