見出し画像

今見るべき【悟り】 『ミッドナイトゴスペル』

今絶対に見るべきアニメ、ミッドナイトゴスペル

こんにちはB級庶民ところてんです、よろしくお願いします。

今回はNetflixで配信されている「見る薬物」「最高のロードトリップ」とも称されるアニメ、ミッドナイトゴスペルについて話していきたいとおもいます!

画像1

この作品自体は4月23日から配信されていて、僕も見たんですけど、ほんとに前代未聞の作品です
もしかしたら見る前と見た後では、現在自分がもっている世界観や、死などに対する価値観が変わってくるかもしれません。

そんな作品を前半はなるべくネタバレなく簡単なあらすじや概要を話して、後半はネタバレを含んだ私の考察や感想を述べていきたいとおもいます。
ネタバレの前には注意を入れるので、後でNetflixで見ようと思った方は、そこでこの記事を見るのをやめてもらっても大丈夫です。

それではさっそくはなしていきます!

【ミッドナイトゴスペルについて】

ミッドナイトナイトゴスペルは
スタジオはNetflixで人気アニメーションシリーズの”ビッグマウス(Big Mouth)”を手掛ける”Titmouse”が作っていて、

画像2

制作スタッフは
“アドベンチャータイム(Adventure Time)“のクリエイターの”ペンドルトン・ウォード(Pendleton Ward)“と
コメディアンの”ダンカン・トラッセル(Duncan Trussell)“。
監督は”マイク・L・メイフィールド(Mike L Mayfield)“、
アートディレクターは”ジェシーモイニハン(Jesse Moynihan)“です。

アドベンチャー2019

まずペンデルトン・ウォード”は『アドベンチャー・タイム』というアニメシリーズで有名なクリエイターです。
カートゥーンアニメなのですが、非常にクレイジーな作風や奥の深い物語、社会を風刺した作品を生み出しており、多数の賞もとっています。
そんな“ペンデルトン・ウォード”が完全に大人向けカートゥーンアニメに乗り出すということで、この『ミッドナイト・ゴスペル』も公開前からかなりぶっ飛んだ作品になると期待されていました。

ところが、この”ミッドナイトゴスペル”、こんな期待を悠々と超えてきました。
一度見た後に残る頭への余韻は、凄まじいもので、正直私が一話を見た後にはなんだこれ、、、という放心状態のような感想しか浮かびませんでした。

【簡単なあらすじ】

画像4

ではこのミッドナイトゴスペルのあらすじを簡単に説明します。
主人公のクランシーはシュミレーターで様々な仮想世界の中に入り込み、その中の人物にインタビューした映像を配信する、スペースキャストというものをして生活をしています。
全部で8話あるんですが、毎回シュミレーターに入り、インタビューをしながら話は進んでいきます。
主人公クランシーの目的はネットフリックスのあらすじには、生と死、そして存在にまつわる疑問を解き明かすこと。とされています。

ネタバレのないように話すにはこれくらいしか言えないんですけど、
ここからも生と死の疑問を扱うなど、哲学的で崇高な内容の話なんだなと想像できるかもしれません。
描写もかなりクレイジーなものが多く、物語も私は一回見ても、大部分は理解できませんでした。

ここまで聞くとただぐちゃぐちゃな意味のわからないアニメのように思えるんですけど、そんなことは決してありません。
私も気になる回はもう3周は見たんですけど、二周目を見ると、意外と物語の伏線が張られているのに気づいたり、
登場人物の会話もかなり要点を押さえたものだと気づけるので、ストーリーとしてもかなりしっかりしているアニメです

そしてこのアニメすごいところが、

なんとインタビューを受けている人は全員”実在の人物”なんです。

ぜひ名前が出てきたところで一度グーグル検索して、その人物がどんな人物か調べてみてください!
本当に狂気的な人物も出ているので、これを知っていれば二倍楽しめるはずです!

ちなみに、ダンカン・トラッセル氏自身、俳優やミュージシャンなど著名人と対談する”Duncan Trussell Family Hour“というラジオ番組を持っているので
その経験からインタビューする主人公の雰囲気や会話の間が活きているのかもしれません。

こんなミッドナイトゴスペル、見ると思考がぶっ飛んで、最高のロードトリップができますよ!
ぜひネットフリックスを開いて見てください!

ここからはネタバレありの私の感想と、考察を話していくので、
ネタバレを受けたくない人は注意です。またミッドナイトゴスペルを見たらこの動画も見直してみてください!

【考察】

先に言っておくんですが、この作品は100%説明できるものではありません。

私はこの作品を見たときに最初に感じたのは、今世界にある宗教の教えや、考えをひっくるめた新しい宗教をこの作品で描いているように感じました。

画像5

「こんにちはマスター、今日はどの仮想世界に入りますか?」とシステムボイスが尋ねてきて、シュミレーション内の惑星を選ぶ。
そして女性器を模したシュミレーターに頭を突っ込んで、死ぬことのないアバターとして、新しい世界に受肉する。
その後元の世界に帰るときは、天使が世界のおわりを告げるときに吹く、角笛を吹く。
この一連の流れもいわば生まれ変わり、輪廻転成を描いていると考えられます

私的にかなり衝撃を受けたのは3話でした。
まずこの3話に出てくるのは悪魔崇拝で当時9歳の子供3人を生贄と称して惨殺したとして逮捕され死刑まで宣告されたダミアン・エコールズ」です。

画像6


のちに、映画『デビルズ・ノット』やドキュメンタリー映画 『パラダイス・ロスト』で取り上げられ、

この事件の不透明さや、3人の冤罪を証明する運動が起こり、2011年に釈放されました。

その後も彼の思想と共感するファンがおり、一部ではカルト的な人気を博している人物だとも言えます

そのような人物が仮想の空間で受けるインタビューはまさに現実のもの、

ここでは瞑想や儀式、そして刑務所に入ったときに起こったこと、そして自分には刑務所に入ったのは結果的に良いカルマだったとも言っており、
正直常識では想像もつかない世界の話をしています。

しかし私的にはこのミッドナイトゴスペルという作品は、物事を善悪で判断していないと思います


第1話は「薬物と死、瞑想と東洋医学」の話をしていますが、ここでも良いドラッグと悪いドラッグという区別はないという話が出てきます。
そのように善と悪というのはそこに存在しているだけであり、それは人間の認識の仕方に影響していると考えているのでしょう。

ミッドナイトゴスペルは作品を通して瞑想を推奨していますが、瞑想することも今ここに在るということを感じる方法であり、
そこには場所やお金や指導者も関係なく、自分が存在することを意識しています。

また生や死も確かに存在するものであり、そのことに向き合うことで人生を豊かにできると述べています。

つまりこの作品は最初から最後まで、『存在』に対して話しているわけです。

その存在を感じる瞑想の究極が、悟りというもので違うもっと高い次元につながることができるそうです。

正直こればかりは体験してみないとわからないことだと思うので、私にも全然わからないんですけど、
このようないわゆる抽象的、超感覚的な教えを言語化し、アニメーションとして描いているのは本当に凄まじいことだと思います。
きっと作者、登場人物の実際の経験に基づいていないとこんなことはできないと思います。

そしてアニメーションという媒体で新たな教えを説く、ミッドナイトゴスペルは新たな宗教のようでもあります。


【最後に】


このアニメを見る前と後では、価値観が変わってくると思うので、みていない人はぜひみてください。

もしかしたら洗脳活動や、宗教活動の一環という可能性も考えられなくはないので、
信じ込みすぎには注意してください。

また続編もあるかもしれないので要注目ですね。

画像7


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?