モチベーションの保ち方、楽しくポジティブな創作活動
夏にいっぱい質問とか相談とかを受けていたのを、ようやく余裕ができてきたのでそろそろお返事したいと思います。おそくなってすみません。もう解決してる人いっぱいいそう。
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(ご要望により内容は少し改変しています)
Twitterに作品を上げているのですが、最近あまり楽しめなくなっています…。最初はやりたいと思って始めたことで、それをTwitterに上げたらいくつか「いいね」を貰えて、それが嬉しくて作品を上げて…という感じだったのですが、最近は私よりも可愛くて上手な作品を作る方がたくさんいて、私なんか要らないのでは…と思ってしまいます。誰かに褒められるためにやっているわけではないと頭で理解しつつも、やっぱり他の人と比べてしまい、落ち込んでしまいます。
どうすればもっとポジティブに楽しく創作活動ができるでしょうか?
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こんにちは。
褒められるつもりではじめたわけではないのに、一度褒められると次も褒められたくなっていつのまにか褒められないとうまく作品作りができなくなってしまうことってよくありますね。よくありますねというかわたしはあんまりないほうなのですが、よくご相談いただきます。
褒められる、承認される、必要とされているように感じる、というのはものすごいシャブで、それに対して作ることそれ自体が持つ喜びの量が全然たりないというのはまあそうだろうなと思うんですが、問題なのは「作ったことで発生した承認は、作り続けるだけでは得られない」ということです。
「作り始める」ということは「0」が「1」になったということで、「すごい」ことで、褒められてしかるべきことなのですが、そのあと「1」を無限に繰り返してもまわりの人は「それはもう見た」になるわけで、別に褒めなくなります。新鮮ではないからです。
定期的にどんどん褒められ続けるためには、「だんだん技術的に向上し充実していく」か「新規性・独自性のあるものを作る」か、ほかにもなにかあるかもしれませんが、とにかく「褒められるに足るもの」を定期的に提供していかないと褒められることはないわけです。
さて、「楽しくポジティブに創作活動をするためにはどうしたらいいか」というご相談ですが、このご相談に対して、ご自身がどちらになりたいか考えていただく必要があると思います。
1、たくさん褒められたいので、たくさん褒められるようなものを作る努力をする
2、のびのびと創作をしたいので、作る楽しみに立ち返る、あるいは自分の作った作品を好きになる
1に関してはたとえば周囲の作家さんの作品から良いところを勉強するとか、技術書やレシピ本を読んで技法を取り入れてみるとか、あるいは自分の作ったものに足りないものは何か考えて改善点を検討してみるとか、「ここからどういう風に変わっていったらびっくりしてもらえるだろうか」「どういうことをやったらよろこんでもらえるだろうか」ということを考えてみることで、たくさん褒められることもあるかもしれません。
2に関しては、自分がやっていて楽しいと思える部分(たとえば絵なら色塗りが楽しいとかもっというと影をつけるのが楽しいとか、小説や漫画なら自然なテンポの会話を考えるのが楽しいとか……)を大切にして、自分の得意分野を自力で伸ばしていくことを楽しむのがモアベターかなと思います。もちろんほかにもタイピングが早くなるのが楽しいとか、お絵かきソフトの新しい使い方を覚えて劇的に作業が楽になってできることが増えて楽しいとか、手芸だったらより丁寧に仕上げられたことに満足感を覚えるとか、単純に技術が身につくことの楽しさというのもあると思います。(余談ですがわたしは技術を習得すること自体の楽しさに興味関心が強く傾いているほうなので、特にストレスなくいつでも創作活動が楽しめるのはそのへんが関係していると思います)
できれば1と2どちらにも関心を持って、新しい技術を素直に学んだり、自分ができることが増えたことを喜んだり、それをどうやって自分の作品に取り入れていくか考えたりすることでよりよい作品作りができるようになるかを考えたりすること、それらの過程を全部たのしむことができるようになれば作品を作ることを楽しいことだと思えるようになるのではないかと思います。
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