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勝ち組と負け組の基準について考えてみた

あなたは、自分を勝ち組だと思いますか?それとも負け組でしょうか?

SNSが盛んになり、誰もが自分の私生活を公開できるようになると、よい生活をアピールします。逆に、公開することがない人は、引目を感じることもあるようです。

ところで、勝ち組とは一体なんでしょうか?

基準はあるのでしょうか?

この記事では、勝ち組について考えてみます。


勝ち組と負け組とは?

そもそも論ですが、勝ち組と負け組はどのように区別されるものでしょうか?

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ある一線の上が勝ち組で、下が負け組になるのでしょうか?

それとも、勝ち組と負け組に間に、引き分け(どっちでもない人)がいるのでしょうか?

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確かに、格差は広がっている

格差という点では、確実に広がっています。

ジニ係数を、格差を測る指標にします。ジニ係数とは、所得の分布について、完全に平等に分配されている場合と比べて、どれだけ偏っているかを、0から1までの数値で表したものです。完全に平等な状態であれば、ジニ係数は0となり、1に近くなるほど不平等度が大きくなると考えることができます。

厚生労働省の調査によりますと、ジニ係数が上がっているので、格差が広がっていることがわかります。

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参考
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/sentaku/s3_2_14.html


顕著なのは、60歳を超えたあたりからです。若い時に格差はそれほど大きくはないことがわかります。

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参考
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/96-1/h29hou.pdf


ちなみに、格差というのは、所得の再分配を基準としているので、収入が多いというのは勝ち組の条件のようです。

ならば、スーパーボランティアとして脚光を浴びた尾畠春夫さんの所得は多いように見えませんが、勝ち組と負け組のどっちに入るのでしょうね?


自分で勝ち組だと言っている人

世の中には、自分を勝ち組だと言っている人もいます。

フリーアナウンサーの天明麻衣子さんは、『圧倒的な勝ち組になる効率のいい考え方と仕事の仕方』という著書の中で、「勝負するからには勝つ」と語っています。ところで、誰と勝負をするのでしょう?

著書の中では、「結果を出す」とありますが、これも微妙な表現で、勝ったとされる結果はどのように設定すればいいのでしょう?

テレビに出て、そこそこ稼いでいるということかもしれませんが、美人アナウンサーランキングに入っている訳でもなく、収入は有働由美子さんに勝っているとは思えません。

圧倒的な勝ち組でも、負けてしまう人はいるのです。


勝つ方法は戦略的努力

勝ち組の条件としては、努力で成果を出して、お金を稼いでいるということがありそうです。

たとえば、親の遺産を相続した人や宝くじに当たった人は勝ち組かというと、勝ち組であるようなないようなですが、一般の人にとって再現性がないので、勝ち組の対象にはなりにくいのでしょう。

天明さんは、勝ち組になるために、「フレキシブル&ドライ」を提唱されていて、

フレキシブルとは、変化に対応すること
ドライとは、自分を貫くこと

とあります。

似たような考え方は、勝間和代さんにも当てはまり、著書では、「勝間和代の技術を真似て欲しい」とあります。

勝ち組を自認する人の共通点は、成長することに幸せを感じているということでしょう。そして、成長の方法として、効率的に成果を出す技術にフォーカスしているという点でしょう。


勝ち負けの基準があるのか?

しかしながら、ここまで考えても、勝ち組と負け組の明確な基準はないように思います。それでは、評価として勝ち組と負け組は分かれます。


勝っていると思う人は、どのような状態を勝ち組と考えるのでしょうか?

「人生勝ち組って何が基準?若い世代に読んでほしい調査結果」

によりますと、20代、30代は金持ちのリア充を勝ち組と考え、50代になると様子が違います。

・ある程度の年齢まで仕事をしたら、あとは仕事からリタイアしても普通に生活ができて趣味などに没頭でき、家族にも恵まれて生活できる人たち。(50代男性)

という具合に、精神的な余裕が勝ち組の条件となります。とは言え、生活に困る収入では精神的な余裕は持ちにくいので、収入は必要なようです。


逆に負けていると思う人は、何を負けていると感じるのでしょうか?

「50代“負け組”3000人の共通点 人生の勝ち負けを決める基準とは?」

によりますと、低収入、低肩書、低貯蓄という3要素が負けと感じるポイントのようです。この3要素は連動します。

収入を上げようとすると仕事で成果を出す必要がありますし、成果を出せば肩書きも上がり、収入が増えれば貯蓄も上がります。

これはサラリーマン的な考えで、私のような零細企業の経営者は社長ではありますが、微妙な肩書きですし(会社の知名度はありません)、収入は波があります。結果、事業が苦しい時は、資金の持ち出しになる可能性があるので、貯蓄額がそのまま残るとは限りません。

私に関して言えば、勝ってはいませんが、負けてもいません。試合中というところでしょうか?

50歳ですけど。。。

結局のところ、勝ち負けは自分がどう思うのか?ということになります。

誰に勝つ?という話ではないようです。


勝ち負けの基準はやはり自分

人生とは、複数の要素で構成されているので、1点のみで勝ち負けが決まるわけではありません。人生の勝ち組になろうとするなら、人生を構成する要素ごとに目標を設定し、達成していくことが大切です。

仕事で成果を出すために家事の時間を短縮したことで、夫婦仲が悪くなってしまえば、何のために成果を出しているのかわかりません。

人生とは、

1:評価→自分は何者であるのか?人にどう認識されているのか?

2:人間関係→関わる人々との関係は?

3:時間→何に使っているのか?

4:健康→動きたいように動くことができるか

5:お金→不足がないか

6:所有しているもの→不足なく、心地いいものを所有しているか

という6つの要素で構成されていると思います。

思うに、社会的評価が好ましく、人間関係に恵まれて、好きなことをできる時間があり、体力があり、お金が十分で、快適な環境で暮らしている人がいれば、その人は勝ち組でしょう。

お金があっても人間関係が破綻していたら、勝ち組ではないでしょうし、時間があっても友人がおらず、お金がなければ、やりたいこともできません。


スポーツにおいての勝敗は、点数が多い方がいいのか、少ない方がいいのかはルールによります。同じように、人生の勝ち負けは、自分の人生のルールによります。

たとえば、お金を稼ぎたいというルールで生きている人は、稼ぐ金額が多いほど勝利に近づきます。一方で、自由な時間を大切にしたい人は、仕事に使う時間を減らすことで、勝利となります。

人生の勝ち組となるためには、自分の人生のルール決めが第一歩となります。勝敗は数字で測定しますが、多いのか少ないのかは、あなたがルールを決めればいいのです。


スコアをつける

ルールの決定方法は、人生を構成する要素にスコアをつけることです。

これを私は、「勝ち組ヘキサゴン」と呼んでいます。

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この表でスコアをつければ、人生に勝つために何をしればいいのかがわかります。

ちなみに、私の場合、お金はまあまあというところですが(自己評価ですよ)、仕事にかかる時間が多く、一人ブラックとなっています。ので、自己評価はこんな感じです。

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評価の軸は人との比較ではありません。ご自身の目指す数値と現在地で決定してください。


スコアの設定方法

スコアの設定方法は、次のように考えてください。

1:評価のルール化

専門性と数値化でルール化します。たとえば、大企業の部長というのは評価になります。社内での出世を目指すなら、主任→係長→課長→部長→取締役という具合に目標設定をしても構いません。

しかし、社内での役職は、在職中に有効なもので、定年後は急速に効力を失います。それだけでなく、定年後に「大会社の元部長」という評価を得ようとすると友達をなくしてしまうことがあります。

ですから、評価のルールは、専門性と数値で構成することをおすすめします。専門性は組織を離れても有効になります。

採用の専門家→1,000人の面接をしてきた

評価は仕事に限りません。

植竹深雪さんは、温泉専門家として、2000位上の温泉に入湯し、1000泊以上の旅館・ホテルに宿泊したとプロフィールにあります。
https://uetakemiyuki-onsen.com

趣味のようでもありますが、数値化をすることで仕事になっています。


2:人間関係のルール化

どんな人間関係を構築したいのかをルール化し、数値を設定します。

たとえば、どんな人とも笑顔で接するというルールを決めて、笑顔で話をした回数を数えていきます。
もちろん、パートナーと過ごした日数でも構いませんし、人脈の数でも構いません。


3:時間のルール化

どんな時間を過ごしたいのかをルール化し、数値を設定します。

たとえば、女優の小雪さんは、東京と地方の2拠点で生活をしているそうです。

「今年から半分田舎生活というのを始めています。自分たちの生活の中に食べるものや生き方も含め、ゴミを捨てないように生きるとか、そういうことがどういうことか体験できるように、地方で半年住む生活を始めたところです」

参考
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12268-614353/

こうした場合、地方で暮らす時間を増やすという目標を設定することができるでしょう。

4:健康のルール化

健康に関しては、バロメーターと数値化をすることができます。

たとえば、友人の税理士は、毎朝のジョギングを欠かさない。同じコースを走り、タイムを計測している。タイムが短い日は体調がいいと判断をして仕事に出かける。年に10回ほどマラソン大会に出場し、タイムを計測している。


5:お金のルール化

ずばり、欲しい金額を設定し、手に入れた金額を数値化すればいいです。


6:所有物のルール化

車が欲しい、腕時計が欲しいという場合は、欲しいものと数値を設定します。個数でもいいし、金額でも構いません。マンションでも別荘でも家具でも構いません。

逆にものを持たない生活をしている人は、減らしていくという数値目標の設定をしても構いません。


まとめ

この記事では、勝ち組と負け組の基準について考えてみました。格差は広がっているものの、勝ち組と負け組の境界線は曖昧です。だからこそ、自分で基準を設定し、楽しい人生を送ることが大切です。

つまらない人生があるとしたら、他人と比較して自分を貶めることでしょう。また、他人の勝っていることを自慢する人もつまらないと思います。

自分らしく生きるとは、自分の人生の成功を定義できているということだと思います。

ぜひ、あなたの人生の勝ち組になってください。



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