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たぶん定年が70歳になるので、たくさん稼ぐよりも長く稼ぐ方がいいと考える理由

人生100年時代と言われる時代に、希望すれば65歳まで働けると言えど、60歳で定年というのはいかがなものでしょう?

残りの40年を生きるために蓄えをすることは容易でないでしょうし、年金を受け取ることができる年齢は上がっています。

60歳定年が施行されたのは1998年で、それ以前は55歳でした。1970年の男性の平均寿命は69.31歳で、1990年には75.92歳となっています。平均年齢が5歳上がっているので定年も5歳延長というのは合理的に思えます。2010年だと男性平均79.64歳で、定年が65歳なので、年金の受給率が65歳というのも合理的でしょう。この数字から考えるに、老後(仕事をしない)というのは約15年ということになります。

ただし、2060年には男性の平均寿命が84.19歳(女性は何と90.93歳)と推計されています。今が2020年なので、2060年の平均寿命に該当する人は、現在の40代ということになります。ここから予想されるのは、定年が70歳になることでしょう。つまりは、長生きするほど長く仕事をしなければならないという当然の未来が待っているということです。

今の40代が65歳で定年をすると、老後は20年(85歳で亡くなるとして)になるので、老後資金もたくさん必要になります。年金だけでは毎月5.5万円のマイナスになるというのが「老後2000万円問題」の発端です。

ただし、金融庁の報告は、

・夫65歳、妻60歳の時点で夫婦ともに無職である。
・30年後(夫95歳、妻90歳)まで夫婦ともに健在である。
・その間の家計収支がずっと毎月5.5万円の赤字である。

という試算に基づいています。個人的な見解ですが、この計算には無理があるように思います。男性よりも女性の寿命が長いことを考えれば、夫が85歳で亡くなった妻の老後資金(90歳まで生きる)を考えるべきでしょう。

でも、妻が受け取る遺族年金が7割程度だとすると、一人なら生活ができそうです。また、年金を受け取る年齢を遅らせることで増額できる仕組みもあります。

このような老後対策として考えられるのは、年金以外の資産形成で、若い時代からの資産運用についてのサービスも増えています。

本当に資産形成などできるのか?

給料がたくさんもらえている人や退職金がたくさんある人は資産形成をするのもいいでしょう。しかし、忘れてはいけないのは、将来のために今使いたいことにお金を使うことができないということです。

将来の安定のために、今やりたいことを我慢するって、変ではないでしょうか??

ちなみに、退職金の相場は大企業で2,500万円、中小企業で1,100万円程度です。これから就職、結婚をする人は、大企業に勤めているパートナーを選び、お互いに定年まで勤務すれば、何とかなりそうです。しかし、中小企業の場合は、老後は安泰というわけにはいきませんね。特に、パートナーが派遣やパートの場合、退職金はありません。

で、結局どうすればいいのか?

生活コストを抑える

まずは、生活コストを抑えるということでしょう。と言っても、節約をしようという話ではありません。人生を楽しむためにお金を使えばいいと思います。

生活コストを抑えるポイントは、住居費用です。ローンが終わった持ち家でも、夫婦二人(もしくは一人)では広すぎるでしょう。また、都市部は生活コストが高いので、地方に住むという選択肢もあります。

老後が不安であれば、ずっと仕事をする

老後の不安を解消する方法は、ずばり、老後の期間を短くするということです。老後が短ければ、老後の不安も少なくなります。つまり、長く仕事をするということです。これが最も合理的な老後不安の解消方法だと思います。

仕事をすることのメリットは、

1:社会とつながることができる
2:お金を稼ぐことができる
3:規則正しい生活ができる

など、たくさんあります。もし、仕事が嫌だと思うなら、それは嫌な仕事をしてきたからでしょう。

今後、定年は延長されると予想されるので、長く仕事をすることは可能な社会になります。しかし、雇われたままだと会社の都合で仕事をしなければならなくなります。また、特別なスキルがない場合は、高齢になるほど、条件の厳しい仕事しかありません。体力が衰えているのに体力が必要になる仕事をすることになり、長くは仕事ができません。会社は給料の安い若手がいいと思うのは当然で、高齢になる程、好きな仕事をすることは難しくなります。

独立すれば、ずっと仕事ができる

そこで提案したいのは、50歳を過ぎたら独立を考えるということです。独立をすれば、自分の裁量で仕事ができますし、たくさん稼ぐことも可能です。それよりも、大切なことは定年がないので、長く仕事ができるということです。

これからの時代、たくさん稼ぐことも重要ですが、長く稼ぎ続けることはもっと重要だと思います。

おすすめ業種1:コンサルタント

では、どんな職業で独立をすればいいのかということですが、コンサルタントをおすすめします。今後、企業は、固定費を削減する方向にすすみます。結果、ベテラン社員がリストラされることになりますが、経験や知恵が不足することが予想されます。特に中小企業は、情報が不足するので、外部のノウハウを必要とします。固定費で雇用する必要もないので、今後、Win-Winのビジネスモデルになります。
また、コンサルタントは開業費用が少なく、契約期間中は毎月報酬を得ることができるので、スポット仕事よりも遥かに安定的です。


おすすめ業種2:飲食店

次に、定期的に収入を見込むことができる独立業種は、飲食店です。飲食店の廃業率は年々高まっているので、意外に思われるかもしれませんが、その原因は固定費をかけすぎているからです。
大儲けしようとせず、長く続けることを目的にすれば、飲食店は、働く喜びを見つけやすい業種です。

準備をする

50歳になれば独立を考えるために、今からやっておくことは、準備です。準備とは、自分の才能を磨いておくことです。

体は動かなくなるので、頭を使う仕事にシフトしましょう。

才能とは、仕事によって価値を提供できるということです。

自分の才能はどこにあり、
どんな人に提供すれば価値があるのか、
そして、お客様になる人にどうやって自分の才能を伝達すればいいのか。

ぜひ、今日から、頭を使って、価値を高めるための仕事をしてください。



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