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あなたに求められるこれからの働き方は3つある

あなたの働き方は、これからの社会に対応できるものでしょうか?

経済成長が止まり、Aiが人の仕事を代行するようになり、年金の支給年齢が遅くなり、定年が延長され、55歳で給料が下がり、それでも100歳まで生きてしまう時代、これまでの働き方は通用しなくなると考える方が自然です。

とはいえ、正社員の場合は解雇される可能性も低く、給料が下がっても生活に支障が出るレベルではありません。すでに変化が起こっていますが、マスコミが騒ぐほど急激なものではありません。会社にしがみつく覚悟があれば、普通に働いていれば身分は保障されます。

一方で、年をとってからも成長できる働き方もあります。この記事では、3つの働き方の提案として、いつまでも成長する仕事について考えてみます。

仕事は、あなたにとってどのくらいのウエートがありますか?

あなたにとっての仕事とはどんな意味があるでしょうか?生活を維持するために働くなら、効率のいい働き方をすればいいでしょう。お金を基準に仕事を選ぶことができれば、やりがいとか夢などの面倒なことを考えなくてすみます。

一方で、仕事が自己評価の対象となるなら、金銭的報酬はもとより、評価や成長性なども重要な要素になります。こうした人の場合、役職定年などによりポストを奪われるとアイデンテティが損なわれます。50歳になってから損なわれたアイデンティティを取り戻すことは簡単ではありません。しかし、あらかじめ、55歳で役職定年になるなどの予測ができる場合は、事前に対策を立てることができます。

あなたにとって仕事が生活の糧を得るため以上の意味があるなら、働き方について考える必要があります。

仕事は人生の何割か?

実際、仕事に使う時間は人生のどのくらいになるでしょうか?

1日10時間仕事をして、通勤に往復2時間かかるとしたら、1日12時間を仕事に費やしていることになります。月に20日仕事をするとして、その時間は240時間です。1年間では、2,880時間ですね。

私たちに与えられた時間は、24時間×365日ですから、8760時間となり、仕事時間の2,880時間を割ると、32%です。時間だけで見ると、仕事は人生の3割です。仕事は所詮、人生の3割という考え方は成立します。

しかし、睡眠時間を平均7時間とすると、2,555時間になります。全部の時間から仕事時間と睡眠時間を引くと3,325時間になります。これがプライベートに使える時間です。ので、おおよそですが、プライベートと仕事は(少しプライベートの時間が長いですが)、だいたい同じということになります(仕事時間の長い人や休日に仕事をする人は逆転する可能性があります)。

これは仕事とプラーベートに完璧に分けた考え方なので、家で仕事のことを考えたり、家族に仕事の愚痴を言ったりしていると、プラーベートの時間がどんどん削られます。また、仕事で疲れているという理由で休日を寝て過ごすと、さらにプライベートの時間が減ってしまいます。

どこで、どんな仕事を、どう思って、するのかは、人生においてかなり大きな要素となることがわかりますね。

これから明確に分かれる3つの働き方

では、どこで、どんな仕事を、どう思って、するのかについて考えます。

現在もこれからも働き方は3つに分かれます。

1:組織に所属する
2:フリーランス
3:組織を作る

これまでの働き方では、大多数の人が組織に属し、正社員という立場を手に入れることで安心を確保してきました。しかし、右肩上がりの成長がストップすれば、正社員を増員し続けることができません。しかし、需要が増えれば人手が必要になり、需要が下がれば、そのスタッフは余剰になるという調整弁が非正規社員で、組織に属しても、非正規社員(パート含む)は、安定性を確保できません。同一労働同一賃金は一時的なもので、会社の業績が下がれば、非正規社員の立場は危うくなります。

そもそも、正社員と非正規社員という呼び名が病的です。能力ではく雇用契約で優遇することは、正社員の既得権益を守るだけのものなので、そこに安心しているゆでがえるの群れに競争力など生まれるわけがありません。

しかし、組織の所属する場合は、大きな組織の方がクビになりにくく、仮にやめるとしても手厚い保証があるのが事実です。ですから、組織に所属するなら大企業がいいという考え方は否定できません。


組織に属さない働き方をしては、フリーランスがあります。フリーランスの場合、仕事が獲得できれば、時間も自由になり、収入も増えますが、営業活動が必要になります。会社に行くことで給料が保障されていたサラリーマン的な考えが抜けなければ、仕事が獲得できるかどうかは不安要素になるでしょう。しかし、やってみると案外と仕事が獲得できることもわかります。

今後、定年は延長されることが予測されますが、企業にとっては人件費の増加は死活問題です。今後は、会社と社員がフリーランス契約をするケースが増えるでしょう。

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タニタは、すでに契約を実施しており、最低でも3年はタニタの仕事を続けることができるので、優秀な人はフリーランス契約を締結するでしょう。

ココイチを展開する壱番屋は「ブルームシステム」という正社員として入社し、安定した収入があるなかで、店舗のオペレーション、人材マネジメントや経営ノウハウをみっちり学んでから独立する制度を運営しています。

ただし、タニタの場合、実際に初年度にフリーランスになった人は8名ですから、社会保障が薄くなるというのは不安が優先してしまうようです。企業は人件費を減らしたいと考え、社員はチャンスを求める環境が予想されるので、ある程度の安全性を担保した独立やフリーランス契約は増えていくと思います。

資金や事業のアイデアがある人は、組織を作るという働き方もあります。起業するということなのですが、昨今では会社に形態も変化しています。
たとえば、ユーチューバーは、フリーランスのようであり、撮影や編集に人を採用している点を考えれば、会社組織です。子どもがユーチューバーになりたいと言うと、愕然とする親がいるようですが、今度、個人の動画配信はテレビや映画産業と同じように、社会に認知されるでしょう。

システムで社会構造を変化させるアイデアで起業するだけでなく、コンテンツが会社になる時代なのです。

では、それぞれの働き方について、重視したい点を考えます。

これからの組織に所属する働き方

組織に所属する働き方の場合は、ずばり組織が求めることをやるということです。
組織は組織の目的を達成するために存在し、目的を達成するために人を採用します。この当たり前のことがより強調されていくでしょう。

大きな目的を達成しようと思うなら、優秀な人材が必要になります。優秀な人材は自分の能力を活かし、能力が報われる組織に所属することを求めます。

成長業種で成長する企業に優秀な人材が集中し、衰退業種には、人が集まらず、他に行くことができない社員の吹き溜まりになります。マニュアル化できる作業はAiやロボットに代行されますが、衰退業種では設備投資ができないので、一般的にはAiがやっている仕事を人が担うようになります。当然ながら、Aiに勝つことはできないので、さらに競争力がなくなります。競争力のない企業は報酬も頭打ちか加工してしまいます。

つまり、これからの格差は企業間の差が大きくなるので、どの組織に所属するのかが生活の格差に直結してしまいます。

組織に所属して仕事をするなら、ドリームチームに入るべきでしょう。ドリームチームとは、全ての同僚が類まれなる能力を持っており、非常に効果的な協力者であるようなチームのことを指します。

Netflixの企業文化や社員の行動規範を定めたカルチャーガイドは、組織に属する仕事の仕方を端的に表現しています。


参考
【翻訳】「シリコンバレーから生まれた最高の文書」と絶賛されたNetflixのカルチャーガイド全文


カルチャーガイドによると、社員は家族ではなくチームであると強調されています。目的達成のために集まったメンバーで構成されるので、チームは、永遠ではありません。

プロスポーツ選手は出番を求めて、他チームに移籍することは当たり前であるように、組織に所属する働き方も同じ場所にいる必要はありません。

チームは常に最高のチームであるためにメンバーは入れ替わります。チームを離れるスタッフには、解雇手当が支払われ、他の組織を探します。一見するとリストラと同じですが、違いは成長している企業が人を入れ替えるという点です。

組織で所属する人は、所属する組織において、自分は最良であるかを常に自問する必要があるでしょう。最良でない場合は、他チーム(企業)に転職をして活躍の場を見つけないと、戦力外通告をされることになります。

ドリームチームでは、努力がAであるにもかかわらず、業績がBの社員は存在しません。

昨今は、プロ野球でも選手の自主性が重んじられています。日本ハムの厚澤和幸投手コーチは、投球数などは、ガイドラインはあるものの、選手に練習で投げる球数を自分で決めさせています。その理由を厚沢コーチは「5年、10年、15年とプレーする間に監督やコーチは代わる。自分をコーディネート(調整)できる力を身につけて欲しい」と説明しています。

もう、組織に守られる時代ではないのです。優秀な人ほど、組織を渡り歩く時代なのです。

フリーランスで働く

組織に属していても、フリーランスで仕事をすることを意識する方がいいと思います。今後、正社員という立場はトレンドではなく、フリーランスが仕事に主流になるでしょう。

フリーランスで仕事をするための準備は、仕事の案件ごとに値段を設定するということです。月給や時給ではなく、この仕事(案件)をいくらなら発注してもらえるのかと考えるのです。当然ながら、作業レベルの人は報酬が少なく、拡張性のある仕事が有利です。

バックオフィスの仕事は時給で計算されがちです。その理由はマニュアル通りに仕事をすることで成立するからです。この仕事はAiが代行するので、近い将来0円になってしまいます。

総務の仕事は雑務ではなく、社員は働きやすい環境づくりあるし、
経理の仕事は会社の財務を見える化することであるし、
人事の仕事は優秀な人材を採用し、活かすことです。

こうしたスキルがあれば、フリーランスとして独立することができます。

働き方改革のスペシャリストとは、組織内のフリーランスとも言えます。専門性の高い仕事ですから、長時間労働で会社に縛られるのでなく、フリーランスとして独立することを考えましょう。

フリーランスで仕事をするコツは、仕事の案件化と営業です。どの企業が自分のスキルを必要としており、その企業にどのようにアプローチをするのかを意識しておくのです。

組織を作る

組織を作る働き方において重要なのは、人を集めて動かす力です。
優秀な人材を採用し、成果を出すように動かす。Netflixの企業文化のように、優秀な人材を集めてドリームチームを作ります。そのためには、自分のチームがベストであると思わせることが大切です。

他にチームでも十分な戦力になるけれど、このチームで仕事をしたい。

こうしたコミットこそが強い組織を作る秘訣です。

組織づくりには、

大義(ミッション)があること
成長性があること
社員が報われること

の3要素が必要でしょう。もちろん、メンバーに自分の市場価値を意識させることを忘れてはいけません。他社とはもちろん、社内でも常に競争が必要です。

組織を作るという点においては、ドリームチームのコーチというポジションもあります。組織に所属する働き方でもありますが、自分のチームを強くする役割があります。文字通りコーチです。コーチには、人を育てる役割もありますが、場合により解雇する勇気を持つことも組織を作る働き方にとって重要です。
ですから、チームが弱ければクビになることもありますが、優れたコーチは他の企業からオファーがあります。

まとめ

この記事では、3つの働き方についての考えをお話ししました。この話は日本の制度や働き方の慣習が外国と比較して、遅れているとかということを言いたいのではありません。

仕事は人生において、約半分の要素を持ちます。どのような仕事をするのかは、残りの半分の人生にも影響をします。働くことの喜びは人の役に立つことであり、そのためには価値の提供が重要です。

価値のある働きができれば、いつまでも自尊心を保って仕事をすることができます。ぜひ、今日からの仕事について考えていただきたいと思います。



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