士農工商

西日本新聞のこの報道は、根本的に認識が違う。「士農工商」は今でも教科書に使われてると思っているのだろうか?

ウイキペディアによると、【1990年代になると近世史の研究が進み、士農工商という身分制度や上下関係は存在しないことが、実証的研究から明らかとなり[2]、2000年代には「士農工商」の記述は、文部科学省検定済教科書から削除される様になった。これに関係して、「四民平等」も本来の意味(すべての民は平等)ではなく、「士農工商の身分制からの解放」という認識を前提に用いられたものであったため、教科書から消された[1]。】

そして大事なことは、権力者の支配によって利用されたということが間違いで、史実は、差別は庶民が作り出したという構図である。西日本新聞の、「為政者による民衆の分断支配に利用されたのだ。」は、現在では、全くの事実誤認と言わざるを得ないでしょう。

戦後の左翼史観の中で同和の歴史がゆがめられ、「同和=貧困」となったのは、西南戦争後のデフレ政策が原因であり、それまでは、部落に蔵が建つほど貧困とは真逆の史実がある。京都の部落民が伊勢参りで豪遊し、それが発覚し事件になったという記録も見つかっている。

中世までは、被差別民は、社寺、公家、武士の下で、現在で言う警察や公衆衛生等の仕事に従事し、生活は農民よりも安定していたことも史実である。天候による影響を受けやすい農業よりも生活は安定していたということである。

ここで部落の歴史を振り返ることはしないが、長谷川氏を批判した西日本新聞の知見の古さが大問題ということを指摘しておきたい。

士農工商に関わらず、過去の教科書は歴史研究が進み、書き換えられているということに全く気付かないメディアが本当に恐ろしい。

長谷川豊氏を批判するならば、西日本新聞も猛省をすべきではないでしょうか?いかなる理由があれ、真実を報道するのがメディアの責務であることには変わりがないと思います。


http://news.livedoor.com/article/detail/16509109/

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