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【1.5次向け】キャロットクラブ 2022年度募集「リズム診断」(21年産11頭)

[10/30更新]全馬満口に伴い、無料公開いたしました。ご購入いただいた皆様ありがとうございました。

9/20(火)12:00~9/21(水)12:00という僅かな期間のみ受け付けられる「キャロット 1.5次募集」に対する、『リズム診断』評価まとめ記事です。簡単なコメントを追記し、推奨馬を1頭挙げています。

また、独自ツール『そくサーチ』のご利用期間も9/21(水)まで延長するので、1.5次募集に参加される方はぜひ活用ください。


1.5次 参加対象者と募集スケジュール

第1次募集にて、抽選により「最優先希望馬」へご出資いただけなかった方は、9月20日(火)正午~9月21日(水)正午に行われる優先受付(1.5次募集)にご参加いただけます。

【1.5次】募集対象馬 評価一覧(全11頭)

以下、再掲内容に加え、簡単な追記コメントを掲載しています。

個別評価(関東入厩予定馬)

No.1 ミリッサの21(牡) ※母優先

■評価「S」
勝ち上がり率が劣ってしまう、小柄な初仔(こちらの記事参照)。体高は、牝馬を含めた全募集馬の中で最も低い値。競走馬は体高から成長すると言われ、現時点でこの値ならば大きな成長は期待できないかもしれません。歩様のふるまいも小さくまとまった印象ですが、脚はきれいに出せており、骨格的な問題は無さそうです。特筆点はなくとも、動き自体は平均的な良さを持っています。

■父馬
ロードカナロア

■生月日 体高 胸囲 管囲 体重
2021/3/1 143.5cm 164.5cm 19.9cm 387kg
母7歳時 初仔

■9/19追記コメント
歩様はやはり良いものがあります。飛節はほど良くよく伸び、動きも軽快ですが、高額なカナロア産駒、小柄というポイントで敬遠されたかたちでしょう。
「そくサーチ」によると【ノーザンファーム✕牡馬・セン馬✕初仔✕馬体重400kg以下✕生後450日以上】の勝ち上がり率は46.2%。牡馬の全体平均は65.2%であることから大きく見劣りします。

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No.18 タイムハンドラーの21(メス)

■評価「S」
良い歩様です。活気、軽やかさ、推進力を維持したままの運動ができています。やや歩様のリズムが一定ではありませんが、これは筋力の向上と共に安定してくるものと考えており、それ以外の懸念点は特にありません。

■父馬
モーリス

■生月日 体高 胸囲 管囲 体重
2021/2/6 149cm 172.5cm 18.6cm 403kg
母5歳時 初仔

■9/19追記コメント
特に初仔、管囲の細さから敬遠されたかたちでしょう。歩様は悪くありませんが、強調点は少ないです。2月生まれながらまだ幼さが残る印象で、動きは小ぶり。成長力しだいでしょう。
「そくサーチ」によると【ノーザンファーム✕牝馬✕母5歳✕初仔✕生後450日以上】の勝ち上がり率は42.9%であり、牝馬の全体平均55.4%より下がります。さらに、サンプル数確保のため母年齢の条件を解除のうえ管囲19.0cm以下の条件を加えると、勝ち上がり率33.3%まで下がります(サンプル15件)。

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No.38 トップライナーⅡの21(メス)

■評価「S」
運動神経の良さを感じさせる、活気が目立った歩様ですね(他クラブ募集されたスワーヴリチャード産駒も同様のイメージを抱いたことからも、良い能力を伝える種牡馬なのかもしれないと個人的に注目しています)。本馬は、やや飛節が伸び切らないため、良い脚をワンペースで長く使えるタイプに育つかもしれません。全体で一定した動きができており、平均点は高く映りました。

■父馬
スワーヴリチャード

■生月日 体高 胸囲 管囲 体重
2021/4/25 150cm 173.5cm 19cm 410kg
母19歳時 12番仔

■9/19追記コメント
こちらは測尺的には許容範囲であり、目立った産駒がいない高齢母馬がマイナスと捉えられたのでしょうか。高齢母馬は、直近公開したこちらの記事にあるとおり勝ち上がり率は悪くありません。実際、「そくサーチ」によると【ノーザンファーム✕牝馬✕母19歳以上✕生後450日以上】の勝ち上がり率は64.7%であり、牝馬の全体平均55.4%よりかなり高いです。

母馬の価値としては、初仔は北米の芝G1を勝っており、輸入後はディープインパクトを付けられ(2016年セレクトセール1億3,500万円)、元々の期待値は高かったはずです。本馬は腰に甘さはあるものの4/25生まれであり成長余地は見込め、歩様も悪くないことから1.5次で狙うならば面白い1頭ではないでしょうか。

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No.42 モアザンセイクリッドの21(メス)

■評価「S」
本馬もストライドが狭く、飛節も伸びきっていませんが、この馬なりの一定のリズムを保ったまま歩けています。その他の特筆点はなく、平均的に良い歩様です。

■父馬
リアルスティール

■生月日 体高 胸囲 管囲 体重
2021/5/5 156.5cm 170cm 18.7cm 400kg
母12歳時 6番仔

■9/19追記コメント
管囲の細さ、トモの薄さ、遅生まれ、厩舎が不人気理由でしょうか。体高あり、腰高であり、まだまだ成長してきそうではあります。歩様としては、やはりトモが弱いためグッと踏み込んでいけない非力さが目立ちます。
「そくサーチ」によると【ノーザンファーム✕牝馬✕管囲19cm以下✕母11-13歳✕仔順5-7✕生後450日以上】の勝ち上がり率は46.2%であり、牝馬の全体平均55.4%よりやや劣るかたちです(サンプル数を増やすために母年齢と仔順は前後の数値を含めています)。

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No.49 ヒルダの21(牡)

■評価「A」
左後肢に少々難があるのでしょうか。踏み込みが甘くなり、そこでバランスを保つために右後肢を出すリズムがずれ、推進力を欠いてしまほどのぎこちない歩様が見られます。日々の連続運動の中でも負荷がかかっていると思われ、育成のなかで上手く補正ができると良いのですが。

■父馬
ミッキーロケット

■生月日 体高 胸囲 管囲 体重
2021/4/23 145.5cm 167cm 19cm 413kg
母8歳時 2番仔

■9/19追記コメント
牡馬の割に体高が低く、小柄であるところがマイナスと判断されたのでしょうか。歩様的にはやはりリズムが崩れるぎこちなさが気になり、おすすめできません。
「そくサーチ」によると【ノーザンファーム✕牡馬・セン馬✕母7-9歳✕仔順2✕生後450日以上】の勝ち上がり率は64.4%であり、牡馬・セン馬の全体平均65.2%と同等。傾向的には悪くなさそうですね。
※残27口であり、1.5次で満口となるでしょう。

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個別評価(関西入厩予定馬)

No.52 エリティエールの21(メス) ※母優先

■評価「A」
多少の歩様の重さと、歩幅のずれはありますが、きれいに歩けています。やや歩様が速いため統計分類上の評価を「A」としていますが、悪くない動きですよ。

■父馬
ロードカナロア

■生月日 体高 胸囲 管囲 体重
2021/2/5 152cm 172cm 19.1cm 401kg
母7歳時 初仔

■9/19追記コメント
この馬の場合は、カナロア産駒の割高感、初仔が優先度を下げたのでしょう。「そくサーチ」によると【ノーザンファーム✕牝馬✕母7歳✕仔順1✕生後450日以上】の勝ち上がり率は41.9%であり、牝馬の全体平均55.4%より14%弱下がります。歩様は当初記載どおりの印象です。
※残12口であり、1.5次で満口となるでしょう。

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No.62 ディーパワンサの21(牡) ※母優先

■評価「A」
歩幅が狭く、やや速い歩様。この馬のフレームなりに一定の動きはできています。ただし、かなり繋ぎが立っており、飛節の角度も少ない棒歩きのような状態のため、節々への負荷はかなり高そうです。

■父馬
ドゥラメンテ

■生月日 体高 胸囲 管囲 体重
2021/4/18 149cm 166cm 19.2cm 380kg
母7歳時 初仔
※左眼窩骨折整復手術(2021/6/25)

■9/19追記コメント
各クラブで軒並み満口となっている、今や希少なドゥラメンテ牡馬。しかしながら不人気となった理由は初仔で小柄、かつパッ見で分かるその立ち繋ぎ。故障リスクはかなり高そうですね……。歩様的にもおすすめできません。
「そくサーチ」によると【ノーザンファーム✕牡馬・セン馬✕馬体重400kg以下✕仔順1✕生後450日以上】の勝ち上がり率は50.0%であり、牡馬・セン馬の全体平均65.2%より約15%下がります。
残76口なので1.5次で満口になるのでしょうね。

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No.68 ペルレンケッテの21(牡) ※母優先

■評価「B」
ややゆっくりした歩様。可もなく不可もなくといった形で、歩様に関して強調点はありませんが、懸念すべき要素もなく、普通に良く歩けています。

■父馬
モーリス

■生月日 体高 胸囲 管囲 体重
2021/4/14 157cm 175.5cm 20.9cm 450kg
母13歳時 7番仔
※さく癖

■9/19追記コメント
不人気理由は、さく癖と、母産駒は今だ中央未勝利であり割高な点でしょうか。それなりの測尺ですが、動かしてみてもあまりパッとした印象には映らないのも要因のひとつな気がしています。
「そくサーチ」によると【ノーザンファーム✕牡馬・セン馬✕馬体重400kg以下✕仔順1✕生後450日以上】の勝ち上がり率は60.6%であり、牡馬・セン馬の全体平均65.2%と比べて大きく劣る訳ではなさそうです。

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※参考評価(地方入厩予定馬)

【リズム診断】は“中央勝ち上がり”をコンセプトとしており、地方競馬のデータ収集は行っていないため、診断理論が当てはまるのか未知数です。あくまでも参考内容としてご覧ください(診断評価に対する実績からも除外します)。

No.91 ブリトマルティスの21(牡)

■評価「S」
牡馬ですが、かなり小柄に出ましたね。ダートはあるていど馬格がないと難しい面もあり、大きなマイナスポイントかなと思いますが、歩様自体は良いですよ。前後・横から見ても、まっすぐに脚を出せており、無駄のない動きができています。

■父馬
オルフェーヴル

■生月日 体高 胸囲 管囲 体重
2021/5/13 150.5cm 163.5cm 18cm 357kg
母17歳時 9番仔

■9/19追記コメント
牡馬ながら、かなりの小柄・測尺の細さであることが不人気の理由でしょう。ダートが主戦場となることを考えると優先度は下げざるを得ません。
※「そくサーチ」は中央競馬のみの統計情報となるため、勝ち上がり率の情報はありません。

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No.92 ココファンタジアの21(メス) ※母優先

■評価「B」
歩様はややゆっくり目であり、非力さゆえか後肢を充分に動かせていません。可動域は広そうですね。この母にして地方募集は少し驚きでしたが、ダートでの活躍となると本馬の歩様からはあまりイメージが湧きませんでした。

■父馬
ニューイヤーズデイ

■生月日 体高 胸囲 管囲 体重
2021/3/10 153cm 174cm 19.1cm 430kg
母8歳時 2番仔

■9/19追記コメント
初期コメント同様の印象であり、追記はありません。
※「そくサーチ」は中央競馬のみの統計情報となるため、勝ち上がり率の情報はありません。

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No.95 ティッカーテープの21(メス)

■評価「A」
小柄な牝馬であり、繋ぎが立っている訳でなく、歩様は素軽い印象。ダート適正と言われると「?」と感じてしまいます。

■父馬
ワールドエース

■生月日 体高 胸囲 管囲 体重
2021/5/3 145cm 167.5cm 17.9cm 388kg
母20歳時 12番仔

■9/19追記コメント
当初コメント同様
※「そくサーチ」は中央競馬のみの統計情報となるため、勝ち上がり率の情報はありません。

>> キャロットクラブ 募集馬ページ

歩様からみた1.5次推奨馬

No.38 トップライナーⅡの21(メス)
この1頭のみ。詳細は個別評価欄をご覧ください。
筆者も最優先落選のため1.5次参加対象者ですが、本馬に申し込もうかギリギリまで検討します(バツ取りしつつ、2頭当選したので打ち止めかなとも思っていますが)。


なお、第2次募集に回る馬は以下5頭になるのではと予想します。

No.95 ティッカーテープの21(メス)
No.91 ブリトマルティスの21(牡)
No.18 タイムハンドラーの21(メス)
No.42 モアザンセイクリッドの21(メス)
No.1 ミリッサの21(牡)

・本記事の提供内容は、調査に基づく評価内容のみです。出資馬の決定、出資は、ご自身の責のもと行うようお願いします。記事ご購入後のクレーム、返金、ご質問など一切応じられません(TwitterでのDMもお受けしておりません)。

おまけ企画「そくサーチβ」 ※期間延長

2022年9月16日(金)頃までの限定公開としていた「そくサーチ」ですが、9/21(水)まで延長します。1.5次に参加される方はよろしければご利用ください。
※併せて、そくサーチを元にした勝ち上がり率に関する情報記事「」「」もぜひご覧ください!

アクセス方法:
公開終了しました

データソース:
2013-2019年産 サンデー、社台、G1、東サラ、キャロット
2015-2019年産 シルク
2015-2017年産 グリーン


本記事はこれで終わりです。ご覧いただきありがとうございました!

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