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台湾興行を行った話 vol.8〜Miracle Fusion!前半戦〜

さぁ、いよいよ大会に突入します!
わかりますか、この隙を見せると平気で1週間くらい空いてしまう恐怖感。
もう飽きたよ、というそこのあなたもぜひお付き合いください🙇‍♂️

🔻ここまでの経緯はこちら🔻


開場

いよいよ開場時間を迎えました。
今回受付は全て新台湾プロレスさんにお任せいたしました。
現金のやり取りがないこと、KKTIXのQRの処理があることなどから試合出場のない選手などが手伝いに来てくれて、万全の体制。

しかし、やはり不足の事態はついて回ります。
まずKKTIXの特徴はQRコードでのチケットレス入場です。
実際は現地のファミリーマートで発券もできるのですが、手数料がかかるため電子チケットを使用する人がほとんど。
ただそれも専用のアプリで読み込んで、使用済みに変更してみたいな操作が必要になるらしく、入り口が大混雑になりました。

プラスしてどっかで触れたか忘れましたが、今回の座席はグレード内自由席だったので、ご自身がお持ちの席種以外に座ってしまうと判別がつかないということもあり、席種によってリストバンドを巻いてもらうことになりました。昔の遊園地とかではよくあったやつの紙版です。
それを都度都度巻いてみたいな作業もあり、まぁお客様が中に入れない。
売店でスタンバイしている選手たちもお客さん来ないな〜みたいなテンションで待ち構えているこう着状態が続きました😓

待ちの呼吸、一の型「待機」

徐々にお客様が入ってくるに連れ売店も賑やかになりアタフタアタフタ。
こういう時に日本人の悪い癖「外国人は英語」と言うスタンスが裏目裏目に出ていくわけです。英語で何か声かけたり投げかけしても「?」という方は結構多いです。タクシーで学んだはずの私は何一つ商用の中国語を覚えていなかったため、コミュニケーションが取れず。
レッカ選手やSKY選手、数人の日本語が出来るスタッフの方に助けを求めなんとか乗り切りました。

シャオリン人気はここでも爆発
当時の王者、石川勇希は余裕の佇まい

前説

今回の興行はあくまで大日本プロレスを持っていくこと。
もう何年前か忘れましたが、WWEが日本に来た時に、日本向けにカスタマイズした興行よりも現地のTVショーでもあるSmackDownとRAWをやった興行の方が面白かった記憶があります。さいたまスーパーアリーナで実際に見たんです実は。あのTAJIRIさんがタッグを獲った時ですね。
なので熊川さんにも変に弄らず、日本語で前説も選手コールもしてほしいと伝えていました。ただ一応、スポンジケンさんに通訳はお願いしました。

シャウト熊川。物怖じしない彼のアナウンス魂がこの大会に弾みをつけてくれました。

第1試合

今回台湾の皆さんとご一緒して結構感じたのが試合順への意識。
別に悪い意味ではなく、上の方で試合したいという純粋な気持ちがあるんだと思いますが、その中でカード編成的に新台湾プロレスの皆さんには前半戦を任せることになったため、SKYとは事前に話をしました。なんといってもSKYは新台湾プロレスのチャンピオン。第1試合をどう感じるのか心配でしたが、日本帰りのあなたに会場の空気を支配してほしい、大日本プロレスの面々に遠慮なく勝利を奪いにいってほしいと。
SKYは「わかります。任せてください。」と日本語で返事をしてくれたのを覚えています。

多分、現地で試合を見た方や映像をご覧になった方は感じたかもしれませんが、SKYは日本にいる時と台湾では少しスタイルが違っています。日本では本当にちょっとやべー奴な感じだったのですが、台湾では結構正統派ですし、絶対的ベビーフェイスなんです。もう人気者ったらありゃあしない。
でもリップロックやディックスラムはやるんで、より意味がわからないんですが、やっぱり地元の声援に躍動するSKYを見るのは嬉しかったですね。

そして何度もこのnoteに出てきている新台湾プロレス代表・A-Yong-Goさん。
何気に試合を見るのは初でした。前回の遠征の時は試合してなかったんですよ。控室からはランディ・サベージだレイ・パロマだと言われまくってましたが、抜群のキャラクター感があって華を添えてくれました。

あと初の台湾大会で第1試合にラインナップした3人、橋本和樹・星野勘九郎・関札皓太はやはり抜群の信頼感があります。強いとか弱いとか、人気がある・なしみたいなことでファンの方は試合順を考える人も多いかと思いますが、大事な興行の第1試合です。お客様に何を伝えるのか、プロレスはどう楽しめば良いのか、などなどを体現出来る選手は意外と少ないと感じます。
そんな中、この第1試合は完璧だったと思います👍

第2試合

こちらのカードは僕が好んでお願いしたカードです。
当初所属選手でない阿部選手の人選は気持ち難航しました。僕がなんとしても入れたいとお願いして加えてもらいましたが、その理由がこれです。
新台湾プロレスのタッグ王者でもあるMoon Circusとアストロノーツとの試合は見てみたかったです。

まず、JOKERはプロレスが上手だと思います。これ結構、選手とスタッフでは意見が分かれると思いますが、技術的なことはさておき、プロとして見られること、魅せることを意識できているかどうかという意味で彼は僕の好きなタイプです。

この手のタイプの選手の場合、スカしてたりはぐらかしたり、ちょっと得体が知れない選手が多いと思うのですが、まぁ感情的なんですよ。ペイントレスラーになかなかないタイプかなと思います。

個人的な見解ですが台湾の選手はWWEの影響が強いのか入場やアピールに意識がいっているように感じました。エンターテインメントとして、楽しませようと言う意識の高さだとは受け取っていますが、その中で彼はそこに頼っていない感じはしましたね。シャツで試合をする姿も、脱いで思いの外ムキムキなのもキャラクターとして面白い。

そしてやはりアストロノーツはもう僕の中ではこういった時に欠かせない存在です。アストロノーツの試合で盛り上がらないんなら仕方ないと腹括れます。それくらい信頼しています。なので前半戦にあえて組み込みました。
やっぱり世界の阿部さん、野村さんです。

第3試合

第3試合はBJW認定ジュニアタイトルマッチ。
時の王者、エンデル・カラは海外での防衛戦を終えて再来日したばかりの台湾遠征となり疲れも溜まっていたのではないかと思います。
しかし最初に台湾遠征の話をした際に「ぜひ行きたい。その時にタイトルを持っているならタイトルマッチをしたい」とすぐさま返事をしてきました。当初タイトルマッチは組むつもりはなかったので、ちょっと慌てましたが無事に防衛を果たして来日が決まった段階でこれはやるしかないな、とタイトルマッチが決定しました。

カラは良くも悪くも自分が大好きなタイプのチャンピオンです。色々なプロモーションの前で試合をすること、ましてやタイトルマッチをすることでその先のエンドユーザーにも自分の存在を知らしめることが出来ると睨んでいたのでしょう。それが今後のステップアップに繋がると。全ての可能性を摘みに行く貧欲さはうちの選手にはない部分ですし、プロとして間違っていないと思います。

あと、台湾の人たちからすれば我々も外国人なのですが、彼の存在が今回の遠征の厚みを作ってくれたと思っています。アジア人とは違う佇まいは特筆すべき個性でした。

対するレッカ選手は過去の経緯の中でも触れていますが、今回の件をきっかけに大日本プロレスに参戦し始めた選手です。個人的には身長がある彼はヘビー級の方があっているのではないかと感じたりもします。かつてのタイチ選手のような印象ですかね。ファイトスタイルもハイスピードというよりはスタンダードなタイプだと思います。ただ、その身長という武器を活かしきれていない感じもします。

パワーファイターではないけど、身長という武器を活かすには。難しい特性なんだと思いますがこじんまりとせずダイナミックさは失わないでほしいなと思っています。ジュニアに拘らず色々な大日本プロレスをまだまだ体感してほしい選手です。
地元台湾でのタイトルマッチは決してご祝儀ではなく、彼が魅せる誠実さと新しい景色への期待感が込められたマッチメイクだったと思いますが惜しくもベルトには届かず。悔しかったと思いますが、まだまだチャンスはあると思います。1試合1試合、それこそカラのように摘み取りに来て欲しいです。

そんなこんなで前半戦はここまで。
次回は後半3試合をお届けいたします。
もう少しお付き合いください!!

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