Lesson 6 サイドコントロール1

今週のベーシックカリキュラム

1.コントロール(ニーリング、ツイスティング、スプロールベース)

ニーリングベースは膝を広げましょうというはなしですが、膝を閉じる人が続出します。重心を下げなさいというはなしです。長年の経験上、3番のアメリカーナアームロックの攻防と勘違いしているひとがいる。あと腕力でぎっちりと相手の上半身を固めようとしてもどんどん重心が上がっていくひともいる。きもちはわかる。ここは相手のリアクションの王道であるところのフレームに対してどう評価するという政策的な問題になる。価値観の問題といってもいい。たぶん、この型は、相手がフレームを入れてきたらもうそれは仕方がないから次行こう、という価値観で作られているので、フレームを入れられていいことはないけれど嫌がりすぎて重心をあげないほうが再現性が高まります。
最初からさいごまで自分のおへそを下に向け続けることも大切で、ベーシックのサイドコントロールで一番最初に教えられて一番最後まで使う技法がこのコントロールであって、それはつまり最初から最後までおへそを下に向けることです。ツイスティングベース。

2.クロスボディコントロール、アームロック(ステップオーバー)

不用意におへそを上に向けるとあいてが腹筋運動で起き上がってきちゃうよ、というドリル。相手の胸の上に乗らない人は先生から注意されることでしょう。

3.アメリカーナアームロック

とにかくタイミングでとるパターンのアメリカーナアームロック。スパーリングでつかえるように頑張ってほしいものです。気づくとなぜか相手がタップしていたくらいのタイミングが欲しいです。おでこでおさえるというなぞのムーブが腑に落ちるまで時間がかかりますがそのうちなれます。5年くらいドリルし続けると。
あと、地味に目つぶし防御ムーブが2回出てくるので、しかも一回目と2回目は違う方向からの目つぶしを防いでいたりするので、一方でベーシッククラスに出る初心者に目つぶしだのなんだのといった不穏当な単語を示すわけにもいかないので、いったん先生の言うことを無目的に再現してほしいです。顔の方向とかそういった部分も含めて。志木だとベーシックの参加者の面子を見てから顔の方向の意味とかを言います。キッズだと事故的に目つぶしがあるとほんとうにいやなので目つぶし対策を最初のほうで徹底的に教えます。たぶん、そのせいでうちのキッズの知っている技は他の道場の100分の1くらいでしょうけれど、それに納得いただけない親御さんはおらず、子供は親を選べないので地味なキッズクラスです。

4.ストレートアームロック(ファーサイド)

実戦でしかけるときはもっと自分の重心を捨てるよね、と思いつつたしかにいい技法だし何よりも他の技法とのコネクションがばっちりなのでみなさんこれをぜひ覚えなさいといいってみんなにやらせつつ、自分が会員さんたちから仕掛けられたら早い段階で防御しちゃう系のテクニックです。そして他のテクニックとのコネクションがばっちりであるがゆえに、サイドからのギロチン、ノースサウスチョーク、フォーアームチョーク、アップライトのキムラアームロックくらいを覚えた会員さんたちはそっちに流れちゃいますね。柔術はいろいろな型も大切ですが相手に参ったと言わせたほうが正しいというルールです。

5.マウントトランジション(ニースルー)

最初に自分の膝を左右に動かして相手の肘をバンザイさせる動きは進化してマスターカリキュラムのアームロックにつながります。推理小説の伏線回収的なすばらしさもありますし、単純にテクニックのコンビネーションとしてマウントトランジションかシーテッドアームロックかの二択を同じフォームから仕掛けられるという美しさもありますし、どちらの結果になるのかを自分が選ぶのではなく相手に選ばせるという流れも素晴らしく、きまると感動するので白帯の会員さんたちも早い段階でアドバンスト、マスターカリキュラムを習得していったほうがいいです。つまみ食い的に、使えそうなものだけでも。トライフォースオンライン教則でみるだけで強くなれるのだから、いわゆるコスパ的には最高レベルです。

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