TOEIC550点から二日間の勉強で800点まで点数を上げた方法について。または意識高い系について

新卒で入社した電機メーカーではメーカーの例にもれずカイゼン活動が行われていて、その一環としてTOEICの点数を上げるためには何をしようか的なカイゼン活動があった。TOEICの点数が管理職になるための条件の一つであった。

売り上げの大半が海外だったので当然同期はめちゃくちゃ英語ができて当たり前でTOEICの点数がとれてるグループのひとたちがとれてないグループのひとたちに自分のやったことを説明するグループワークで、私もなぜか点数とれてるグループのほうにカテゴライズされていて仕方ないので私がTOEIC550点から二日間の勉強で800点まで点数を上げた方法について説明した。

文法に関しては薄い本をヒマなときに5周よんで完璧にすることで、これは便所に行ったり電車に乗ったり風呂に入ったりする普通の人間であればだれでもできることで、問題は長文問題で、この対応も簡単でまずは中古のTOEICの過去問を一問解いて問題の傾向を把握し、次に大学の生協に行ってTOEICの棚にある過去問と予想問題の書籍の長文問題のリーディングとリスニングの解答ページにある日本語部分だけを二日間あさから晩までかけてひとつ残らずすべて読み、読み終えたら過去問をもう一度だけといてみるというもので、問題文と解答の日本語部分だけを読んでいるとそのうち選択肢を見ただけで答えがわかるようになってるはずだから、正確に言うと選択肢には二つのパターンがあるから、その判別のためには脳みそを使うけれどあとはながれ作業で最低限の点数をとりましょう、と説明した。そして電機メーカーにはいるようなひとたちは人並外れて地味でまじめな人たちばかりだったのでけっこうリアルなかんじに怒られた。そんなことを聞きたかったのではないのか。

パワハラ大好きなひどい会社で大阪のノリってかんじのうえーいという最低な雰囲気の最低な会社だったくせに本質はまじめでみんなが引くような話を一人一個ずつしようぜーっていう若者にありがちなあれをしたときも、私のターンではなぜ杉村が運転免許を二回失効して三回取得することになったのかという話をしたら、いやそれはちょっと引くわ……みたいなかんじになったので本質的に彼らと私は気が合わなかったのでしょう。電機メーカー、仕事のやりがいとかはあったが自分は労働で自己実現できないタイプなうえに人をチヤホヤしたりするのがどうしてもできなくてとってもつまんなかったなー

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