蝶よ花よ

どこぞの強豪道場に出稽古に行ったんですよーという白帯会員さんがいて、HAHAHA!ブラジル人しかいなかったでしょうとお答えしつつ、スパーリングがうちと違いませんでしたか?ときいてみると、やはりスパーリング時間は自分で自分のスパーリング相手を求めてさまようウォーキングデッド方式だったらしく、私が認識する限りもっとも一般的な方式です。なお、スパーリングタイムに休憩すると怒られたらしいです。硬派だ。
トライフォース志木ではオープン以来スパーリング相手はすべてインストラクターが指名する方式を採用しており、おじさんたちを蝶よ花よと甘やかしているわけです。

うちは強豪道場じゃないし参ったと言わせたほうが勝ちであるブラジリアン柔術ルールにおいては強いほうが正義なのでウォーキングデッド方式のほうが強いのだから強豪道場のやりかたがただしいのだという言説に首尾一貫性があるのは事実でありもしかしたらうちもそのような道場になるのかもしれません。
それはさておき、その会員さんに対して、就職や転勤や転職に伴いいろいろな道場で練習し、50過ぎて腹筋バキバキに割れてるサツマイモしか食わない300のスパルタ人みたいなブラジル人の先生に紫帯までもらった私が現在トライフォースの軍門にくだっている事実からもろもろお察しくださいとお話ししたわけです。蝶よ花よ方式。

何が良くて何が悪いのか、何が優れていて何が劣っているのか、それぞれの立場や問題意識によってこたえはゆらぐものでありみんなちがってみんないい、にんげんっていいな、そんなふわふわとした蜂と蝶のようにふわりふわりとした立場を採用しがちな人生ですが、たった一つに決めなければいけないときもあり、つまりこちらが良くてあちらが劣っていると言い切らねばならぬときもあり、とはいえそれを公言するのもはばかられるわけで、とりあえず推して知ってくださいお察しくださいということしかできないわけです。


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