Lesson 12 ハーフガード

ガードリカバリー(エルボーエスケープ)

ひたすらエルボーエスケープです。抑え込まれたらとにかくエルボーエスケープ。マウントポジションエスケープのときもサイドコントロールエスケープのときもまったく同じです。技の量が多そうに見えてもたいして多くないことの証拠でもあります。

バックテイク(アンダーフック)、レッグスクープスイープ(ロールオーバー)

ここもまたサイドコントロールエスケープと同じで、エルボーエスケープの続きでアンダーフックのバックテイク。さらにその続きでレッグスクープスイープ。ストーリー仕立てで淡々と流れていきます。一方、ハーフガードの必勝形いわゆるサイドクリンチ、エディーブラボー先生の教科書ではドッグファイトと呼ばれていたポジションの基礎です。勢いで行くとつぶされるのでやっぱり適正な手続きがあるのでは?と気づいて心を入れ替えてから基礎に戻る遠回りよりも、いったん無目的にこの手順多めに見える技法を丸暗記してそれをスパーリングで使うことを推奨しています。白帯青帯の段階で遠回りや寄り道するのはもったいないです。そしてひとたびこちらの手順を使えるようになるとそれ以外の手順のデメリットが怖くなって使えなくなります。おすすめ。

レッグトラップスイープ

私のようにスパイダー一本足打法で試合に挑む場合、対戦相手は当然ハーフガードで潰してくるので、むしろハーフガードで潰されたところからのスイープが得意になる現象。自分の生徒には抑え込まれたら死ぬくらいのいきおいでいろいろやらせるようにしています。一方、ハーフガードで潰される運命を悟っているのであればトライポッドパスへのカウンターだけでも三つくらいは準備しておきたいくらいです。もちろんつぶされないことが一番いいのだろうけれど、相手はきっと自分の一番弱いところを攻撃してきます。

レッグフックガードリカバリー

この技法を指導するときに失敗するペアと成功するペアをひたすら見つめ続けていて、その違いがついにわかりました。上になっている人が真剣にクロスフェイス・腕枕をしているペアは成功します。上のひとがゆるゆるのクロスフェイスをしたり妙に遠慮してそもそも腕枕している肘に体重を乗せていない場合は失敗します。
実戦での使いどころも自分の1.5倍くらい巨大な人にハーフで抑え込まれたような場合によく使うのでたぶん実戦的な着眼点だと思っています。
指導方法に関する改善もまた柔術の喜びです。

それにしてもハーフ・バタフライをベーシックで教えるのはかなり難易度高いと思っています。でも一番最初のクラスでハーフバタフライのエントリーだけでも身に着けておくととてもパスガードされづらいハーフガード使いになるのだろうとも思います。むずかしい。

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