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【日記】2022年11月19日

 起きたら首が痛い。1ヵ月に1度、あるいは2度ある“寝違え”なのだろう。いったい、どんな寝相をしたらこうなるのか。
 しかしそれにしても、去年あたりから「就寝中の不思議」が多くなった。今年50になって驚いたのが、朝起きたら突き指をしていたこと。右手の親指と小指、右足の親指は、何ヵ月か経った今もその状態のままだ。
 夢の中で誰かと戦って、どこかを殴ったり蹴ったりしたのだろうか。そんな記憶はまったくないのだが。これが「年を取る」ということなのだろうか。

 昨日に続き、『剛心』(木内昇)を読みながら、心に留まった言葉をノートに書き写す。登場人物を、頭の整理のため、後に相関図を作るために記録する。妻木頼黄が関わった建造物を列挙する。
“写経”もまた不思議なものである。心を落ち着かせ、集中していると丁寧な字を書けるのだが、ほんのわずかでも心が揺らぎ、集中力を欠くと、文字は乱れ、漢字間違えも起きるのだ。
 かつての作家たちは、原稿用紙に万年筆で文字を書いていたのだが、途方もない作業、膨大な時間を考えると、その圧倒的パワーに平伏すしかない。そういえば、北方謙三はいまだにホテルに籠って万年筆で原稿用紙に書いているらしい。白いバスローブ着て、ウイスキー片手にだったりしたら、最高にイメージどおりだ。“漢”極まりない。

 汚い字で恐縮だが、次の写真を拡大して読んでもらいたい。

『剛心』(集英社、木内昇・著)より

 私はこれを読んで、あるひとりのボクサーを思い浮かべた。そして、海外のスタイルを取り入れつつ、日本独自の強さに加味した結果、国内の選手全体のレベルが確実にアップしている現況と繋がった。それで充分以上に海外と戦えているのだと。
 ボクシングだけではない。他のスポーツも、芸術の世界でも同様のことが起きている。妻木の「江戸の良さを遺す」という考え方は、現代の何事にも通ずるものなのだと、あらためてしっかりと心に刻んだ。

 宣言どおり、今日はおにぎりを握った。米を切らしたまんまだったので2ヵ月ぶり。2ヵ月前は、毎日握っていたのだが。
 それも今年になって、人生で初めて握ったもの。そのきっかけは森武蔵がInstagramで続けている#男飯だ。
 毎回、器や盛り付けにもこだわっていてとても美しいのだが、そのほとんどは真似できないハイクオリティ。だが、唯一自分にもできそうと思ったのが「おにぎり」だった。彼が握ったのはやはりとても美しく、海苔の付け方もオシャレ。自分は海苔をつけないおにぎりが好きなので、海苔なし、しかも塩のみ。形はいびつだったが、コンビニやスーパーで買うものより断然美味い!
「戦国時代の武士も、戦場でおにぎりを食べたっていいますよね。おにぎりは、それだけパワーが出るということなんですよね」。ちょっと彼とやり取りをしたときに返ってきた言葉が“おつ”だった。
 すっかり「男飯」ファンの私は、かれのことを「森師匠」と呼んでいる。同様に、コロナ禍になって、鍋の手軽さ美味しさを教えてくれた桑原拓、中嶋一輝のことを「鍋師匠」と呼んでいる。

 娘のライブ配信、今日がテスト期間最終日。週明け21日からいよいよ本番が始まる。Instagram、TikTokの活動も得点に加算されるとのことで、TikTokのアプリを初めてダウンロードして、初めて見てみた。若者(だけじゃないだろうけど)は、こんなことをして盛り上がってるんですな。ずっと並走できてるって思ってきたけれど、いつの間にか、あっという間に時代に置き去りにされていた。まあ、元々、時代に逆行しているようなやつだったので、たいして気にはならないけども。

 明日はさらに寒くなるらしい。基本的に短髪が好きなのだが、冬は少しだけ伸ばしたい。基本的に伸びるのは早いのだが、食中毒で約1週間食べられなかった影響か、伸びが遅い。

 

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