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【ボクシング】中川健太の多彩な左が白石聖を幻惑した/甲乙つけがたい大接戦、大熱戦。飯村樹輝弥が永田丈晶に僅差で勝利し新王者


☆7月1日/後楽園ホール
横浜光プロモーション
WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
○中川 健太(三迫)チャンピオン
●白石  聖(志成)5位
判定3-0(115対113、116対112、117対111)

 わずか2ポイント差とつけたジャッジには、腰が抜けそうになるほどびっくりさせられたが、限りなくフルマークに近い、中川の完勝だったと思う。

 サウスポーの中川は、いつもどおり左へ左へと移動していきながら、いきなりの左ストレートをまずは印象づける。白石もこのパターンは織り込み済みで、これに対して右を重ね、さらには左アッパーを返すという狙い。この1発目こそ中川は驚いたような顔を見せたものの、その後は打ち込むタイミングを変え、外巻きのフックや、同じストレートでも、より絞ってショートで打つものなど、軌道も変えてタイムリーにヒットを重ねた。

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