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【ボクシング】晝田瑞希は立体的使用。イェスゲン・オユンツェツェグは消える魔の手。勉強になる“前の手使い”

☆12月1日・東京/後楽園ホール
WBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦10回戦
○晝田 瑞希(三迫)前日本フライ級チャンピオン
●谷山佳菜子(ワタナベ)前日本バンタム級チャンピオン
判定3-0(99対90、100対89、100対89)

 半身に構え、前の手の右を速く大きく上下動させる。向かい合う相手は、まずこの動きに目を奪われる。無視しようと試みても、目が勝手に捉えてしまう。そこにきて、グローブが上に来たとき、下に行ったとき、その中間など、どのタイミング、角度で飛んでくるかわからない。しかも自分の左グローブの外から中からと滑り込んでくるのだから、払いようがない。それが奥からもすぐ目の前からも飛んでくる。上下左右に加え、奥行きも。右ひとつで立体的な空間を作り支配したのだった。

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