【日記】孤高/2023年5月16日(火)

 早くも梅雨入りか?と思うほど連日雨が降っていたが、久しぶりの快晴がようやくやってきた。鳥のさえずり。近所の子どもたちの嬌声。それらが実に心地好い。

 時計の針の音。断続的な冷蔵庫のモーター音。それらを取り除いても、耳鳴りとはまた別の、空気の音がある。心を落ち着かせると聞こえるもの。目を閉じずに座禅を組むと、よりクリアに伝わってくるもの。 
 目を瞑る本格的な座禅のほうがきっと体に染み込んでくるはずだが、閉じずに、というのはあくまでも個人の事情による。
 そうして深呼吸を繰り返す。大きく吐き出す息とともに、自分の中にある悪鬼や邪念が出ていくことを期待して。

 ドラマ『孤高のメス』の視聴を終える。映画版とは全く別物で、もちろんそれぞれの良さがある。原作は6+4+3の全13冊だそうで、こちらをいつの日か読むのも楽しみだ。

「私のメスは打算のメス。当麻先生は孤高のメスです」

 実川教授の言葉が強く優しく胸を切り開く。「孤高」という言葉の意味を深く考え、反芻する。

『ボクシング・ビート』最新号の続きを読む。
 堤聖也には、オレと同じ“変態的”(←字面どおりに取らないでね)な香りを感じる。いつか、『変態トーク』を仕掛けてみたい。
 永田丈晶の記事を読んで、開新高校で取材した日のことを思い出す。あの特異なシャドーボクシングは、いまだに目に焼きついている。それに、あの頃坊主頭だった彼とうちの長男がそっくりで、『ボクシング・マガジン』の記事を長男に見せたら、「え! オレ!?」って腰を抜かしそうになっていた奴の姿、いまだに笑える。
 ビートはバラエティに富んでいて、小さな囲み等がマニア心をくすぐる。ローレンス・オコリーの囲みを読んで、ハンバーグを食べたくなった。
 最近は鍋→ハンバーグ→鍋→ハンバーグ→肉野菜炒め…というローテーションで、ちょうど肉野菜炒めの日だったから断念したが、『ハンバーグヘルパー』の残りがある明日、またしてみよう。オコリーのようにソースにこだわりは全くないけれど。

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