ジャンピングレフト。これをベースに試合を作る。吉野修一郎の対応力の高さ─吉野修一郎vs.中谷正義より
写真_山口裕朗
@FinitoYamaguchi
@finito22
☆11月1日・さいたまスーパーアリーナ
WBOアジアパシフィック・ライト級タイトルマッチ12回戦
○吉野修一郎(三迫)チャンピオン
●中谷 正義(帝拳)WBC9位
KO6回1分14秒
中谷が取れば、吉野が取り返す。ポイント的には行ったり来たりのシーソーファイト。だが、中谷にとっては「吉野のタフネスと巧さにやられた」という思いが強いのではないか。右アッパー、右クロスと、手応えのあるパンチを数多く決めたのは中谷のほうがむしろ多かったように思う。けれども、吉野は何事もなく平然と間合いを詰め、そして追撃をかわす巧さを見せたのだ。一瞬でも“戸惑い”や“迷い”を見せたら、一気に仕掛けられる。だからそれを表に出さずやりすごす。なかなかできることではない。
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