「ヨガ」で生活の質が向上したかもしれない

家にいる生活が長引いて、お腹がぽっこりしてきた。もともと、お腹がぽっこりしやすい体質なのだけど、最近はさらに拍車がかかってふっくらぽっこりぽよぽよしている。これではいけない、と思い、前にじゃっかん効果があったヨガをまたやり始めることにした。

ヨガといっても、今の時代、ヨガスクールに通うこともしなくていい。ヨガのインストラクターさんが動画配信してくれているので、ネットを開けば自宅でかんたんにできてしまう。正確にいうと、「ヨガ」をどうやるのかはかんたんに見れるけど、「ヨガ」というポーズを動画の先生のように再現するのは難しい……ということはひとまずおいといて、前にじゃっかん効果があった動画チャンネルをいろいろ試してみることにした。

とはいっても、わたしは身体がめちゃくちゃ固く、前屈をしても、膝より少し先に手が届くくらいしかできない。必然、いろいろ上がっている動画の中には、とうていできないポーズがあり、そこはショートカットするなり、ヨガの先生が教えてくれる「初心者バージョン」のポーズに切り替えたりした。

できるときで朝・昼・夕、各20分程度。少なくともここ1週間のあいだではいちにち30分はヨガをやっていた(今は休職中の身分なのでそんなことができるのだ)。

すると、身体の凝りがほぐれるとともに、心身がすごくリラックスしていくのが実感できた。とくに精神面での効果が意外と大きかったのは、「反芻思考」が、ヨガによって劇的に減ったところ。

反芻思考とは要するに、ネガティブなことをぐるぐると繰り返し頭の中で考え続けてしまうこと。この傾向が強いとうつの原因にもなるという。

わたしは、何かをしている最中でも、していないときでも、ときおりふと過去の嫌な体験を思い起してしまい、それから芋づる式に嫌な出来事が次々と思い起され、繰り返し考えてしまうことがよくある。でもそのどれもが、他人から見たら「ささいなこと」であるし、「考えてももう終わってしまったこと」だったり、「答えの見えないこと」だったりする。

考えてもしかたないじゃん、と誰かに一蹴されてもしかたのない問題をずっと考えて考えて考えてきた。そうやって考えることも必要なんだ、と言い聞かせたりもしたけど、考え考え考えたりした結果、結局ボーンと爆発してしまうことも多かった。

それが、ヨガを行うことによって、劇的に減ったのは、新たな発見だった。以前もかんたんなヨガをやっていたけど、その効果には気づかなかった。なぜ? と考えてみたら、「意識して深呼吸していなかった」ことかもしれない。

マインドフルネスという言葉はよく知れ渡っているけど、あれも結局は(とはいえいろいろな方法があるが)「呼吸に意識を向ける」ことで、精神をリラックスさせる効果をもたらす。それとヨガは似ていて、身体をゆっくり動かしながら、深い呼吸をし(呼吸に意識を向け)、自律神経を整え、精神を安定させる。

なので、「深呼吸って大事!」だなと改めて思うとともに、ヨガの「身体をゆっくり(効果的に)動かしながら」「深い呼吸をする」というふたつの要素がかけあわされ、ただ呼吸に意識を向けるよりも、より「快感」を覚えやすいのかもしれないなとも思った。しかし、ささいなことを挙げるなら、マインドフルネスよりかは敷居が高いのかもしれない(そういうときは難しいポーズをショートカットするしかない)。

わたしは、精神の病持ちなので、これまでにメンタルをいい感じに維持できるようなことを(少しだが)試してきていた。筆記療法とか、認知行動療法、散歩(グリーンエクササイズ)などなど。でも、それらよりも実感できるのが、深い呼吸を意識して行うヨガだった。

肝心の体型のほうはというと、まだ続けて1週間経ったか経っていないかくらいなので(そんなスパンで記事を書いている)、劇的に変わってはないけども、確実にウェストのたっぷり感は収まってきている。

さらに追記させてもらうと、睡眠の質も改善されたのか、今まで寝起きが悪かったのが、最近ではアラーム通りに起きれている(!)。それは、わたしの気のせいかもしれないけども。

ヨガをやり始めて、生活の質は向上したかもしれない。というか、今までのわたしには決定的に「身体活動」が欠けていたのだよね……と改めて感じる今日この頃。



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