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【詩】近ごろの僕は

この頃の僕はなんだかおかしい
ひとりで笑ったり 携帯が離せなかったり
君と別れた瞬間が 会う前よりもずっと孤独を感じる
ずっとひとりだと思っていたんだ 君は?

空から天使が舞い降りるような奇跡みたいに
空気の悪い都会の街で 君と出会った
ひとりに慣れていたから 戸惑うよ
こんな幸福 続くわけがないんだろうってさ
だから僕から電話は切れないから 
あらゆる僕の衝動を 君がとめてほしい 

この頃の僕はなんだかおかしい
自分じゃないように 感情がめまぐるしい
君の手を握ることでさえ 君にキスすることでさえ
正気でいられない まともにできないなんてさ
ほかの誰にも僕たちのこと 干渉されたくないから
僕たちの関係は誰にも言わない 秘密だよ

話したいことはあっても 君の前で僕は無口だ
クールなわけじゃない うまくやれないだけだよ

夜になれば君から教えてもらった曲を口ずさみ
離れていくことを 僕のいない生活に慣れていく君を
思っているんだ まるでそれを願っているかのように

ひとりだと思っていたから 君に慣れてしまうのが怖い
僕から君を引いたら きっと何も残っていない
だから僕からメッセージをとめられないから
「また明日」「もう寝るね」 は君から言ってほしい

この頃の僕はなんだかおかしい
電話が終わっても 携帯握りしめながら眠りにつくんだ


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