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#日刊シェアエコニュース 3月から回復し始めた中国のシェア宿泊市場、コロナ渦でも生き残れるシェアビジネスの新法則:「人と接触しない休止資産」は都市に眠っている【2020/7/28】

7/28のシェアリングエコノミーニュースをお届けします。

①3月から回復し始めた中国のシェア宿泊市場

「中国シェア宿泊発展報告2020」によると、新型コロナウイルスの打撃を受け、今年1-5月期の中国のシェア宿泊市場の取引額は前年同期比72.1%と激減したが、3、4、5月の市場取引額は着実に伸びている。

参考:3、4、5月の市場の取引額は前月比で78%増、199%増、35%増、オーダー数は同141%増、152%増、50%増、利用者数は同81%増、112%増、28%増まで増加。


この結果について中国のシェアリングエコノミー研究センターの副センター長の于鳳霞 氏は次のように語っている。

「シェア宿泊の発展には、さらに政策の力のこもった支えが必要で、消費の需要を刺激し、旅行者を対象とした宿泊施設サービスの供給を豊富にし、政府とプラットホーム企業の連携を強化するなど、さまざまな面から、サービスを一歩踏み込んで強化する必要がある」


②コロナ渦でも生き残れるシェアビジネスの新法則:「人と接触しない休止資産」は都市に眠っている

パロアルトインサイトCEO・AIビジネスデザイナーの石角友愛 氏による、ニューノーマル社会で変わりつつあるシェアリングエコノミービジネスについての考察をご紹介。

■コロナウイルス感染拡大の影響を受けたシェアエコビジネス

【打撃を受けた企業】
・Uber、Lyft、Lime(移動系アプリ):Uberの移動サービスは4月中に80%減少、純損失が190%も増加した。
・Airbnb(旅行系の会社)
・WeWork(コワーキングスペース):1000人以上を解雇する予定との報道。
・Thumbtack(家具組み立てをクラウドソースする会社):物理的な接触があるため需要が減速。
【成長している企業】
・UberEats、DoorDash、Instacart(宅配系サービス):UberEatsは2019年の同時期と比べ54%売り上げが増加した。
・Fiverr(デスクワークをする人をクラウドソースする会社):多くの解雇された人達がフリーランサーとして登録。

ある調査によると、相対的に見てシェアエコビジネスは今後1、2年で30%は減少するという試算が出ているとのこと。
参考:The Results Are In for the Sharing Economy. They Are Ugly.(NYT)


■アフターコロナのシェアリングエコノミーのキーワード

1. デジタル的資産をシェアするプラットフォーム
2. 非接触で行えるサービス領域

石角氏によると、今までは共有されるものが「物理的資産」だったものが、ニューノーマルではより「クラウド化」「オンライン化」「リモート化」が進み、デジタル的資産に移行するのではないかと考えられるとのこと。

デジタル的資産の例やリスクなども記事中では語られているので、ぜひ読んでみてください。


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