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仕事に関する「言葉」は、ドラマチックだ|びす

ちょっと変わった趣味があります。

言葉の収集です。

子どもの頃、たまたま手に取った「名言集」に夢中になりました。以来、読んだ本や見た映画のなかに気に入ったフレーズを見つけたら、ノートに書き写しています。大学生の終わりの頃に始めて、かれこれ7冊目になっています。

言葉には強い力があります。

自分の困りごとや気持ちを、相手に伝えることができる。印刷して配ったり、音声であちこちに流したりすれば、大勢に自分の考えを広めることもできる。

なにより、自分自身を変える力があります。

くじけそうな心、怠けてしまいそうな気持ちを、叱咤しったする。慌てふためいて波打つ感情を、鎮めてくれる。うまくいったときに、慢心や気の緩みをいましめてくれる。

その時その時で、適切な言葉が念頭にあれば、人は「ありたい姿」を見失わずにいられます。

よく体調を崩す人が、常備薬をたくさん持っているように。人よりも不器用にしか生きられない僕は、「言葉」をたくさんストックしています。

作家の喜びは、書くという行為そのものにあり、書くことで心の重荷をおろすことにある。ほかには、なにも期待してはいけない。

モーム「月と六ペンス」

僕がいまの職場に入った直後に、みずから志願して始めた企画があります。

「私を変えた言葉」という企画です。上司や同僚、友達、家族などからかけられた、仕事やキャリアへの価値観を変えてくれた言葉を、エピソードとともに紹介しています。

半年あまりで20記事ほど制作しました。サムネイルを一覧にして、並べてみます。

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あなたをハッとさせる言葉は、このなかにあるでしょうか?

転職経験者にインタビューをするとき、経緯をうかがった後、かならず「キャリアのなかで印象に残っている言葉はありますか」と尋ねています。

「ある」と答えてくれる方は、3人に1人くらい、いらっしゃいます。

どんな状況で言われたのか?相手との関係性は?その言葉をかけられ、あなたはどう変わりましたか?――根掘り葉掘り質問をすると、エピソードが出てきます。

それをスッキリ読み切れるよう長さに気を付けながら、書いています。

仕事やキャリアは、決して思い通りに進みません。それは自分の能力のせいだけでなく、人との価値観の違いやしがらみなど、さまざまな限界があるからです。

忙しい職場を辞めることへの「罪悪感」。失敗を認めたくない「プライド」や「独りよがりな考え」。社会はこういうものだという「諦め」「先入観」…。

この企画で紹介している言葉は、それらを打ち砕いてくれるものです。自分の一部が破壊され、そこが突破口となる。文字通りの「ブレークスルー」が生まれる。

そのストーリーはいつも、ドラマチックです。書いていて、とても楽しい。お手すきの時にぜひ、読んでみてください。


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