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福岡市よりも山口市の創業比率が高かった2004年~2006年

地域経済分析システムRESASの講習会で創業比率の分析を知り使ってみました。遡ってデータを可視化することでわかること。自分自身が関わっていた事なので、データと実績を照合してみると、山口市の創業比率が高いことの理由が明確になりました。


山口県内では、山口市の創業比率はダントツで一番。
2001年のスタート時点でもトップ。県庁所在地でもあることから施策も多々あったと思いますが、それだけではダントツのトップにはならないでしょう。特に2004年~2006年は全国平均の倍。そこには、大きな理由があるに違いありません。

ところで、創業比率って何?
聞きなれない創業比率になりますが、地域経済分析システムRESASのガイドブックで解説されています。

創業比率を県別単位で分析してみると山口県は、全国平均よりも低く、近隣の福岡県、広島県よりも相当低いことがわかります。県全体では、山口県の創業施策や創業に向けた実働も目立つものではありませんでした。

スタートアップの支援や実働が有名な福岡市と比べてみたいと思い、RESASを使って市単位での創業比率を分析してみました。

2001年は、福岡市が若干高かったもの、山口市が逆転して2004年~2006年は、山口市の創業比率が高いという分析になりました。山口市は全国平均の倍の創業比率があり、山口県全体が低くいのにも関わらず、山口県内ではダントツで高かったという状況がわかります。

なぜ、山口市の創業比率が高かったのか?
取り巻く経済環境や社会環境、地域環境からの見方もありますが、創業に関しての施策や取り組みが大きく関与していることは間違いありません。

2006年から創業比率が山口市だけでなく、全国で急降下したのは、ガイドブックに書いてある計算方法の違いがあることも一因ですが、政治的な施策による支援環境の変化が大きな要因であることが考えられます。

2012年には、福岡市、福岡県とも創業比率が全国、そして山口市と比べても
著しい差にてトップになっています。
政治的な施策を背景に、福岡市のスタートアップ支援が活発になったことは全国的に有名で、データとしても反映しています。

2001年~2009年まで、山口市の創業比率が高いのは、創業施策が充実していて、創業支援体制があり、運営・支援能力が高かったからだと言えます。


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