「ゆうべはお楽しみでしたね」は不適切か?
なんだか人生に疲れたのか、夢や希望を失ったのか、なんだか、急に、最初のドラクエがやりたくなり、やってみました。いわゆるドラクエ1という奴です。ちなみにプレイ時間は6時間くらいかな?
主人公の最終目的は、竜王を倒し、世界に平和をもたらす、というものです。
しかし、その依頼をしてきた王様の一人娘、ローラ姫がまもの達にさらわれてしまっていたようです。私事については仕事に持ち込まない。なんという立派な王様でしょうか!
国民からも心配されるローラ姫…。愛されていますね。
ゲームとして考えたときドラクエ1の魅力はなんといっても目的がわかりやすいこと。そしてそれが強制されているように感じないこと。次に何をすればいいのか、何をしたいのか、明確です。だって、それしかすることがないんだものw
昔のファミコン版のドラクエ1はゲームバランスが悪く、レベルアップのためとお金稼ぎのために彷徨った記憶がありますが、Switch版のゲームバランスは最高で、あっという間にレベルは上がるし、お金も溜まるし、武器や防具もマックスになるし、で、一度、負けても、レベルアップすれば、再戦すればだいたい勝てるという感じでした。
で、問題の、有名なあのイベント。
竜王にたどり着く前に、海を渡る洞窟で、ドラゴンに捉われているお姫様を助け、そのままお城に届ける途中で、宿屋に寄ると、こういうセリフが見られます。
で、ちょっと思ったのですが、これってどうなん?と。
この宿屋の人(というか、どこに行っても言われるんだけど)、どうなん?と。
昭和の時代だったら許されるんだろうけど、今、こういうことを宿屋で言われたって投稿されたらSNSで炎上するんちゃう?
と思ったのですが、あれ、ともうひとつ気になることが。
お姫様を助けて、そのままホテルって、これも炎上案件でわ?
勇者の評判、ガタ落ちじゃね?
ひどい奴に頼んだって、王様にも飛び火すんじゃね?
それどころか!
魔物にさらわれて無力な姫。
ドラゴンを剣で倒してしまう、パワーごり押しの勇者。
これ、パワハラ案件じゃね?
怖くて断れなかったってなったら、アレフガルド炎上じゃね?
ってなことを心配してしまったのです。
実際のストーリーでは、姫をそのまま王様の元に送り届け、そのかわりにローラ姫から「おうじょのあい」というアイテムを貰います。これにはGPS機能が備わっていて、いつでも勇者がどこにいるかがわかる(実際には、城の位置がわかって、結果として「ロトのしるし」の場所がわかる)という代物。
ローラ姫、完全にホの字ですw
よく考えてみると、ドラゴンから助けた直ぐ後、お城までお連れします、と言うと、ローラ姫は、
ということで、会った瞬間から、ローラ姫が「ぽっ…」という発言をしており、ってことは、むしろ、ホテルに行きたいって言ったのはローラ姫側じゃないの?という気もしてきます。
最後の最後、エンディングの前のシーンで、王様が勇者に国を譲りたいと言い出しますが、それを勇者は断ります。
王様を説得して、旅に出ようとする勇者に、ローラ姫が追いすがります。
「はい」「いいえ」の選択肢が出ていますが、これは「はい」を選ばない限り「そんなひどい」と返されて、この質問が無限ループします。
この押しの強さ。
「ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!第三版 Wiki」では、下記のような紹介文で紹介されています。
で、最後の3人の子、というのがドラクエ2のストーリーにつながっていくわけで、この設定とぴったりあったキャラクターであったことが、大人になってわかります。
上の解説では「ラルス16世のひとり娘であるラダトームの王女」ともありますが、完全に一人っ子だったら国が滅んでしまうわけで、おそらく男兄弟は居たのでしょう。
ということで、考えてみれば王家といえば、その血筋を絶やさず、しかも、優秀なDNAを後世に残さなければ繁栄はない、ということで、王女は勇者を見た瞬間に、この男だ!と思ったのでしょう。
そのローラ姫の一目ぼれによって、100年後、大神官ハーゴンの脅威にパーティで立ち向かえることになりますので、いかに巧みなキャラ設定だったのか、と今になって思います。
ちなみに、初代のドラクエ1が世にリリースされたのは1986年。ちょうど、今、話題になっている「不適切にもほどがある」のドラマの昭和の舞台と同じ年のようです。(単なる偶然だとは思いますが。)
令和の世になり、他人様の不倫の話もワイドショーで語られる番組のネタになってしまう時代。
ドラゴンに捉われていたお姫様をすくった勇者が
そのままホテルでお楽しみ!
なんて不適切な!
ってなるんじゃないのかなー、と思った、ということだけの記事でしたw
現場からは以上です。
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